【Race Report】Coupe du Japon びわ湖高島Stage
大会名:Coupe du Japon びわ湖高島Stage
開催日:2024年5月4-5日
開催地:滋賀県・朽木スキー場
天候:晴れ
コンディション:ドライ
カテゴリー:男子エリート
コース:XCC 1.5km × 7Laps = 10.5km
XCO 3.1km × 8Laps = 24.8km
リザルト:XCC 15位
XCO DNF
-使用機材-
ホイール:DT Swiss XRC 1200 Spline 30
ドロッパー:DT Swiss D 232 One
タイヤ:Maxxis Aspen 29×2.4 1.3ber
グリップ:Ergon GA2
ウェア:Sunvolt S-Ride Proパフォーマンスセパレートワンピース
ボトル:Beka
2024シーズン初戦。
自身にとってアンダーカテゴリー、学生共に最後のシーズンがスタート。人生において最も忙しいここ最近だが、それ故充実している毎日。トレーニングも就職活動も全て頑張っていきたい所存。
本来開幕戦は菖蒲谷を予定していたが、春先での怪我の再発により見送り。怪我の完治によりシリーズ2戦目となる今大会が初戦となった。昨シーズンの最終戦で初のエリートでのタイトルを獲得できたので良いイメージもできていた。
今回は国内トップ選手が集まった貴重なレースなため、自身の現状を明確にすることと成長することを目的とした、
・序盤からトップ選手に喰らいつく
ことを目標に挑んだ。
後半垂れることは分かっているが、最初から走り切れるペースで走っても成長に繋がらないと考え、それなら国内トップ選手へ挑戦することが今後にも繋がると考えた。
今大会のセットアップは、
・DT Swiss XRC 1200 Spline 30
・Maxxis Apsen 2.4
の組み合わせを使用。
朽木スキー場名物である尖った石や岩が多い荒れた路面や高速のダウンヒルセクションに対応するためのチョイス。
改めてDT SwissホイールとMaxxisタイヤの相性の良さを再確認できた。下りでのグリップや安定感、登りにおいても2.4サイズとは思えないほどの転がりの軽さに驚いた。
太いタイヤと太いリムの組み合わせが世界標準になってきている理由について実感できた気がする。今後さらにいろいろな組み合わせを検証してみたい。
XCC
久々のレースということもあり翌日に向けて身体を高強度に慣らすことを目標にスタートラインへ。それでも本来の目標と短時間高強度は得意な分野だと自負しているので、一つでも上の順位を目指した。
クリートキャッチをミスし中盤位置からレーススタート。すぐに順位を上げることができ先頭パックに付くことができた。ペースは速いが身体は動いてくれていたので集中できていた。
しかし、早々の2周目中盤から先頭から遅れペースダウン。頭や脚はクリアな状態にも関わらず、心拍が上がりすぎてしまい苦しい展開。やっぱりMTBはハードな競技だと心から感じた。本戦は明日だと考えていたりもしていたが、諦めるということは絶対したくなかったので動かない身体を気持ちで奮い立たせた。
その後はズルズルとさらに後退。80%カットで切られるまでに落ちてしまったが、気持ちで踏みなおしなんとか完走することができた。
レース後はMTBレースの過酷さを実感したが、また今シーズンも走れることに嬉しさを感じた。MTBが好きだということも。高強度に身体が追い付かなかったが、翌日に向けて良い刺激は入ったのでXCOに向けて切り替えた。
XCO
翌日のXCO。先に結果から申すと惨敗を期した。
スタートは2列目で十分についていける位置だったが、またもやスタートで出遅れてしまった。
MTBレースのようなスタートダッシュが重要なレースは久々だったので感覚が鈍っているのかもしれない。次戦までの修正どころと考えつつも、すぐに追いつくことができレースに集中。
序盤の登りはローペースで余裕もあったが、隊列を崩さずついていくことを意識。自分からアタックしてやろうと思った矢先、先頭で動きがあり頂上付近でペースアップに耐え切れずギャップができてしまった。
自分の中で決めた今回の目標が明確化できているので、今を挑戦し続けるイメージを持ち先頭に喰らいつこうとしたが、どうにも身体に力が入らず想像以上に走ることができなかった。
2周目の前半で回復するだろうと考え、後退しても気持ちを落ち着かせて回復を試みた。しかし2周目を終えても全く回復する余地もなく、身体の感覚と気持ちが空回りしていくような感じで、バイクを進ませることができなかった。
今までここまで走れなかったことは一度もなく自分自身でも何がおかしいのか分からなかった。試行錯誤しながら修正に努めたが、いつもと違う力の入れ方を試したせいか腰痛を引き起こしたり、攣りそうな感覚がしたりと、どんどん悪い方へと流れてしまった。
それでも諦めたくはなかった。
ここで逃げたら成長しないような気がしたから。
最後までレースは下りないと決めていたが、これ以上無理をすると今後に悪い影響のイメージができてしまったり、身体にも響いてしまうと本能で感じ、レースを降りることになった。
今シーズンは苦い思いが残ってのスタートとなってしまった。
原因は色々とあると感じたが、シーズンに向けての準備が足りていなかったことと問題点を繰り返してしまったことははっきりした。
シーズンに向けての準備が足りていない点は、MTBに向けたトレーニング不足。ロードで乗っていても、MTBは全く別競技。使っている筋肉やポジション、バイクの乗り方等全く違うので準備をしていなければ走れないのは当然。にも関わらずレース1週間前にMTBに乗り始めて、レースに間に合うわけがない。
そして、問題点の繰り返しの点は、腰痛。毎年このコースでは腰痛を引き起こし走れていない。確かにコースレイアウト的にも腰痛を起こす人は多いと思うが、このコースは走れません。では選手としての価値はなくなってしまうと考える。
腰痛を起こさないためにも対策を練ったり、筋力アップを試みるなどできることは無数にあるのにも関わらず、何回も同じ失敗を繰り返してしまい成長していないことが分かった。このようレースレポートを書いていても振りかえなければそれは意味がない。
悪かったところは改善して失敗しないようにするためにもレースレポートは自分にとって必要不可欠なものなので、見直しをすることを忘れず、今後の成長するためのアイテムとして精一杯活用していきたい。
悪い印象ばかりな文章になってしまった実際そんなことはなく、もちろん良かったこともある。
それは機材のパフォーマンスの高さを再確認できたこと。
DT SwissホイールとMaxxisタイヤの組み合わせは非常に良いもので走れなかったレースも最大限のサポートをしてもらったのにも関わらず、ライダーは応えられなかった。
共に戦う最高の機材達にも喜んでもらうためにこんなところで足をついている場合ではない。
練習量も重要だが、私生活や競技への取り組み方、意識等を見直して修正していこう。悪い点を繰り返さないようにするためにもレポートを読み返したり、気づいたことをメモしたりと小さな行動を積み上げて成長に繋げていく。
初戦で分かって良かった。
次戦はコスタリカにて行われる世界大学選手権。
初の世界戦。初戦で得たことを活かせるように、そして自身の100%の実力を発揮できるように。
沢山の応援・サポート、大会関係者の皆様ありがとうございました!
立命館大学
高本 亮太