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完全侵略された俺


こちらの続きになります



中嶋優月ストーリー


幼なじみである
中嶋優月と付き合うようになった俺


大学生活は何かとその優月に振り回されていた


あれ欲しいこれ欲しいと
何だったら俺のやつを奪ってくる始末


本当ジャイアン体質だ


いつもの如く一緒の食卓囲んで食べていた
おかずを霞取られる


優 いっただき〜♪


〇 あーまた好きなやつとりやがって!


優 何さ〇〇がゆったんと同じ好きな物を残して
  いるのが悪いんじゃん
  おかずもゆったんに食べて欲しいって
  いってるよ?

そんな訳あるかと思いつつも侵略されてしまった
今では言い返す事もない

さて話は戻すがこの頃また優月は
何かと行動している

〇 またなんか配置されてるんだけどなぁ


散らかった部屋
もちろん散らかしたのはかたわれの優月

本を整理してると見つけてしまった本
そのタイトルがなんのその


〇 〇クシーっておいおい


ブライダル関係の本
もちろん未来はそうなっていくんだと
思っているけど早くない?


大学生活恋人として楽しんでたら
知らぬ間に結婚するのか?


〇 ………まぁ待て待て待て
  そんな事あるもんか


家の両親が良くても
優月の両親がだまっているはずもない
ただ先週あったおっちゃんに変な事言われた


〇 あのおっちゃん?


小さい時から俺からしたら強面の優月パパ
何度となく拳骨くらったイメージ
そのおっちゃんが神妙にしていて気持ち悪い

優父 ………優月を頼んだぞ


〇 へっ?


優父 何だ優月じゃ不満とか言うつもりじゃない
   だろうな?


〇 いやそんな事は無いんですが


顔パスの優月ん家にいくといきなりそんな事を
言われる


いつもだったら嫉妬した目をむけてくるのに

優月大好きの子煩悩すぎる父親のくせに

これは絶対何かあったな
優月のやつ何した?









〇 なぁ


優 ん〜?


〇 この前おっちゃんがさ


優 ん〜


〇 優月の事頼むって苦い顔しながら
  言ってきたんだけど


優 ふーん


〇 お前何か吹き込んだ?


優 さあね〜♪
  あっ〇〇ちょっとつめてって

1人掛けのソファーに座ってるのにわざわざ
くっついてくる


〇 おいそっちのソファーに座れって


優 でもゆったんはこっちの方が合ってるしなぁ


我慢して俺が移動しようとするとどうせまた
席を奪いにくる

なんともいえない

言っても時間の無駄なのだ

これはもうこの先も変わんない気がする


例のブライダルの雑誌もあれから場所が日に日に
移動して今日は
どうどうとテーブルの上に置いてある

隠さなくてもいいってか?

もうどんどんと外堀埋まられているなぁ

そういう事ならそうなんでしょう

〇 なぁ優月さんや


優 なによ?


今回も一応最初は聞いてみる


〇 あの雑誌って何さ?


優 あぁあれね〜? 貰い物〜


〇 へぇ〜


優 何々?興味あるんだ〜♪


〇 いや目についただけだし
 

優 そう? 何かね〜ゆったんそれ必要に
  なるんじゃないかと思ってるんだよね〜


含みをもたせた言い方

これから起こる事
はいはい分かってますよ

優月は黒だ

腹黒いって事ではない

純粋に染めてくる
少しずつ少しずつ挟んでいって変えてくる

まるでオセロのように戦術をたてられ
あっという間にひっくり返されもっていかれる

こうなったらもうそれに従うしかない

まあこういうヤツに惚れたんだし仕方ないけど
男としてはやり返したいよなぁ
だからか用意しましたよ最大の一コマを

優月と一緒にこれから暮らしていくのは賛成だ
その考えをひっくり返す事はしないけど
驚かせたいじゃないか


〇 いや必要ないでしょ?
  そんなの時間の無駄だしな


優 えっなんでよ〜?


〇 ほいこれ


渡し方としてはどうなんだろう
雑にそっけなく
スピーディーに箱を投げ渡す


うん


そのあっけに取られた顔してやったりだな


〇 結婚すっか優月さんや


優 …ロマンティックのカケラもないじゃん!


〇 えっ結婚しないの?


優 いやするよ!するけどさ!


〇 優月にばかり主導権握られてたからな
  早めに行動しといたぞ


優 何か男らしい…


〇 別にいいでしょ?
  優月色に完全に侵食されてんだし
  これぐらいは男として花持たせてよ

優 そ、そう///?


〇 覚悟しておけよ〜
  あの時優月が愛をささやいてって
  いったんだからな


優 う、うん///












優父 ………結婚するんだってな


〇 は、はい


蛇に睨まれた蛙状態
いや九州男子ごりごりの怖いおっさんに
じっと見られている


優 もうパパったらそんなに威圧して
  言わないでよね〜


優父 うっすまん


優 赤ちゃん生まれたら抱かせないよ〜?


へっ?


優父 そ、それは困る!


優 ゆったんに似て可愛いんだろなぁ♪


優父 あぁ小さい時の優月にそっくりな
   女の子だと確信してるぞ!


優 へへっ♪ 待っててねおじいちゃん♪


あれ?


〇 ゆ、優月さんや?


優 ん?どうしたのさ?


〇 なんか赤ちゃんの話してるけどさ?
  もしかして優月お前妊娠してるの?


優 …あれ?言ってなかったっけ?


〇 聞いてないし!


優 パパママはもちろん〇〇のパパもママも
  知ってるけど?
  あっ  てへっ♪〇〇そういう事なのです♪


〇 おいおいおい


優 何さ やる事やってんだからできるなんて
  当たり前でしょ!


〇 は、はい


優 えへへっ♡

中嶋優月
小さい時から戦略家

これは俺が思ってるだけだけど
何かと外堀埋めるの上手いしそこにやられた


〇 今では内堀も埋められてるやん


今日のサプライズには驚いたけど
これからも楽しく続いていくのだろう

お腹をさする最愛の優月に笑みが溢れた



おわり



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櫻屋
ありがとうございます♪作品に役立てます