飛鳥のおとうと〜番外編〇〇美月の本当の性格が知りたい

これは〇〇がまだ悪ガキだった頃の話

その日もまた〇〇は事務所に到着すると勝手きままに
探索をしていた

〇　今日はどうしよっかな〜？

〇〇は大人の人にもフレンドリーにするからか
姉の飛鳥は冷やっとする時もある

〇　こんちゃんの所いって絡んでくるかなぁ

ここでいうこんちゃんとはあの偉い人
その愛称を聞いた乃木坂のメンバーは
今でも驚きを隠せないでいた

まあ当の本人は〇〇からそう呼ばれて嬉しそうに
しているからいいが

〇　うーんやっぱやめよ〜長くなりそうだし
　　面倒くさいもんね〜♪

自由奔放な〇〇は色々歩き回っていると
入ってまもない3期生の所にたどり着く

〇　おーやってるやってる♪

全員とは行かないけど何人かでレッスンしている

そのコーチとして先輩1期生がついているってのは
〇〇は初めて見る光景
皆真剣に聞いてものにしようとしている

〇　お〜れんちゃんもしっかりしてるし
　　しーちゃんもうんうん♪
　　いい光景だね♪

どうやられんちゃんもあれから周りをみて踊ってるし
オドオドしていたしーちゃんも踊りの場面ではちゃんと
できてるみたいだ

〇　あ〜おしい！
　　りりあちゃんそこは決めないと〜

最後ちょっとミスしたりりあちゃんには
届かない独り言をいう

〇　やっぱり今の段階だったら1期生の方が
　　断然いいよね〜♪

あたり前なのだが1期の魅せ方のほうが何倍もいい

誰に何を見せたいのか日頃の練習から
意識してやってるのでは見え方が全然違うのだ

〇　ん？えーっとなんて名前だっけ？

〇〇が見てる？？はさっきからきちんと踊れてはいるけど
表情も踊るも硬い気がしている

〇　もうちょっとくだけた感じにしたらいいのにね〜

悪い言い方だけどガチガチして見える
気持ちの乗りが強いのかなんなのか
ただのお手本を踊る優等生って感じ

〇　うーん　面白くないなぁ

初めて？？を見て思った事は面白くないって事

〇　何であんなに構えてんだろうね〜？

？？　はぁはぁ

汗にまみれた顔に頭からタオルをかけた

さっきまで先輩達から
レッスンを受けさせてもらっていた
フリは完璧に覚えた
なんてことはない　ちゃんと家でも予習したし
指摘されるような事はないと思う
完璧な姿を先輩達に観てもらいたい
だけどなんでだろう？
楽しくはない

？？　………クールダウンしなきゃ

ドリンクを飲みながらストレッチをする
次の日の為
疲れを残さないように

〇　ねぇねぇ

？？　ふぅー

前屈をして体をほぐしていた

自分の世界に入っていたから
かけられた声に気がつかなかった

〇　ねーってば！

？？　えっ？

〇　やっとこっち向いたー
　　もうさ身体が柔くても表情固いとはさ〜？
　　アイドルでは致命的だね♪

最初に思った事

？？　…何こいつ

ちょっとズバズバいってくる男の子に内心イラッとする

〇　おー怒った　
　　怖いよ〜顔　般若だね♪
　　ぷぷっ♪

馬鹿にしてきた

？？　君さ失礼じゃないかな

だけどそんな私の言葉は聞いていないのかなんなのか
続けて話してくる

〇　ねぇなんでそんな顔で踊ってるの？
　　面白い？
　　僕のここ全然ドキドキしなかったな〜

そういったその子は自分の胸を叩く

？？　…知らないよそんなの

〇　僕が思うには楽しんで踊ってないからだと
　　思うんだけどね〜
        そんなに先輩の目って気になるの？
　　踊るんなら関係ないのにさ〜

？？　はぁ？

〇　お〜怒った？　図星だったんだ〜♪
　　別にさその感情は普通じゃん
　　同じメンバーになったんならさ
       姉ちゃん達食っちまえばいいんじゃない？
　　私が1番だーってさ
　　まあそんなの無理か〜♪
　　お固い優等生みたいだしね〜♪

？？　…そんなの出来るし！

〇　ほー　じゃあ見せてくれるの？

？？　分かったってば

〇　えへへっ♪じゃあ美月今度見せてよ♪

美　へっ？　ま、まぁいいけど///

〇　何？　どうしたのさ〜

美　いきなりの呼び捨てとかズルいし　ﾎﾞｿｯ

〇　ふーんまぁそれはいいとしてさ
　　踊る時は僕の事意識して踊ってよね
　　ちゃんと観て評価して上げるから

美　わ、分かったし///

〇　本当かな〜？　まあ頑張ってよ
　　気が向いたら相手しに来るからさ〜♪
　　じゃあね〜♪　
　　あっれんちゃーん！

そういって蓮加の所に行った〇〇

美　あっ…

〇〇がいなくなった

ちょっとだけと虚無感がある
そんな私の事など
今はもう興味がなくなったみたいな〇〇は
蓮加と楽しそうにおしゃべりしている
それに久保とも

美　………ふんっ何あいつ！

私の理想は高い
ちゃんとしたアイドルになって
有名になって女優とかもやりたいし
モデルさんにも憧れる

将来はいい人見つけて結婚したりして
暖かい家族を持つんだ
それなのにさ

美　いやいや無い無い
　　年下のあんな子どもにさ！
　　あんなふざけたヤツなんか…
　　どうしたんだろ私///

少しだけドキッとした胸に手を当てて
考える美月の姿が
その場に残されるのだった

おわり

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