飛鳥のおとうと23
?? えっ!? 泊まったんですか蓮加さん!
蓮 へへへっ いいでしょ〜♪
?? 私たちアイドルですよ!?
〇〇の事は気になっているけどどうしても
乃木坂としての私を思い浮かべてしまう
決定的な一歩が??には出来ないでいた
蓮 じゃあ和ちゃんは〇〇の事諦めるって事で
いいんだよね?
和 嫌です!けど、グループの事もありますし
蓮 私はどんな事があっても〇〇のこと諦めない
確かにグループもあるけど私は本気で好きだ
から。
和 ..…
蓮 和ちゃんは指くわえてみてればいいよ♪
蓮加さんはこれからの事をしっかり思い描けて
いるんだろうな
ニッコリ笑っている蓮加さんは今まで以上に
綺麗にみえる
〇〇への想いに迷いがない
蓮 ふふっ恋している私は最強なんだからね♪
そう言いながら〇〇がいるであろう教室へと
向かって行った
私には覚悟が足りていない
和 私だって負けたくない!
教室に行けば蓮加さんが〇〇と楽しそうに話していた
蓮 〇〇〜
〇 何よれんちゃん
蓮 またれんちゃん呼び!
〇 やっぱり恥ずかしいもん…
蓮 何やっぱ意識してんじゃん♪
〇 うるせー///
これはますますマズイ
和 〇〇?
〇 あっ和どうした?
和 べっつに〜 蓮加さんと凄く仲良しだね!!
蓮 あったりまえじゃん♪〇〇との仲だもん💕
〇 こらっ!ひっつくな見られるから///
蓮 いいじゃんかぁ 誰にもみられて....チラッ
ああそっか
和ちゃんがいたか♪
和 むぅー!蓮加さんひどいです!
蓮 別にひどくないよーだ♪和ちゃんだって
ひっつきたいクセしてやらないじゃん♪
和 そんなのできます!
〇 こらっ れんちゃん煽らないの
蓮 はーい♪
そんな事いったけどその場では行動できなかった
そんななか
卒業を控えていた飛鳥さんのライブが
そろそろ開催される
乃木坂を支えてくれていた人だ
メンバーもファンももちろん寂しい
〇〇なんか近くにいた分もっと寂しいだろう
そんな〇〇に声をかけた
和 〇〇は飛鳥さん卒業どう思ってるの?
〇 まあいつかくると思っていたけど、目の前に
その瞬間がくるとね。
どうしても今まで姉ちゃんが頑張ってきた
事を思いだすんだ
嬉しいことも悲しいことも近くでみてきた
まあ和達5期性には後輩すぎて見せなかった
かもしれないけど
和 うん。飛鳥さんはいつでも私たちの前では
導いてくれていた存在
先頭にたってもらってた
今この状況があるのは飛鳥さん達先輩のおかげ
乃木坂の為
後輩の私達に背中をみせてくれていた
〇 まあ その分俺にはダラケた姿の印象しかな
いけどなw
これからも飛鳥さんは
そんな姿みせてくれないのだろう
いや卒業まで絶対みせてくれない
もしかしてその後も
和 私は飛鳥さんが導いてくれた今の乃木坂を
もっと成長させる為に頑張る
〇 おぉ そっか♪
〇〇はニコッと笑ってくれた
〇 和からそんな言葉が聞けるなんてホント
良かった
ありがとな。
和 ううん
それに〇〇の事も頑張る決意も
だから勇気がほしい
頑張れる勇気が
和 あのね〇〇。聞いてくれる?
〇 ん?どうした?
さぁいくよ私!
こっちを見た〇〇に誓いの口付けをする
短い時間だけど想いの気持ち
和 〇〇の事絶対に諦めない
けど乃木坂の事をないがしろにもできない
〇 ..…
和 私が乃木坂を引っ張れる存在になる!
〇 ....…和///
和 ちゃんとやりきって〇〇に迎えに来て
もらえるように頑張るから!
〇 .....…
和 ちゃん私をみとくんだぞ💕
〇 ああっ///
5月18日
その日齋藤飛鳥の卒コンが行われる
みんな思い思いに飛鳥への感謝を胸に
パフォーマンスをする
〇〇は一人見ていた 関係者席には座らず
自分で用意したチケットで
運良くステージ近くの為によくみえる
〇 グスッ 姉ちゃん。
今までの事が走馬灯のように溢れ出す
受かったあの日から
落ち込んで泣いた日
初めてセンターになって報告受けた時
ステージで踊る飛鳥から目が離せないでいた
〇 姉ちゃーん! 姉ちゃーん
泣きながら声援する〇〇
ステージ上からもメンバーが〇〇に気づいてたんだろう
こっち向いて笑ってんだもん
れんちゃんなんか爆笑している
もう本番中だぞ
〇 こらっ 皆笑うなよ.… ボソッ
飛 皆〜!盛り上がってんのかー!
皆 いえーい!
飛 いくぞー!
皆 ウォー!
あまりの熱気皆笑顔だ
〇 姉ちゃん
パフォーマンス中なのに〇〇に気づいたみたいだ
飛 !? さぁ〜盛り上がっていくぞ〜♪
そんな姉ちゃんはやっぱり綺麗で世界一の姉だ
〇 終わったんだな
いっとき放心状態で座席に座っていた
周りのファンも惜しむ声があったが誘導に
したがって帰っていく
ほとんど帰ってガラガラになった客席で〇〇は
まだその場でたたずんでいた
スタッフ あのー?
〇 あっすいません出ます!
ス いえ齋藤〇〇さんですよね?
〇 はい
ス 良かった 齋藤さんがお呼びですよ。
〇 分かりました 行きます
どうやら姉ちゃんが呼んでいるらしい
関係者入り口を抜け姉ちゃんが待っているだろう部屋につく
コンコン
?? はぁーい
〇 姉ちゃん来たよ
飛 おー待ってたぞ!
〇 分かったから落ち着いてね
飛 へへっ やっと〇〇来たから嬉しくって♪
〇 いつも会ってんじゃん
飛 今日は特別なのだ♪
ほら〇〇 姉ちゃんどうだ?
にへっと笑いながら尋ねてくる
そんなの分かってるじゃんか
走馬灯のように思い出す
これまでの事
嬉しいこと
悲しいこと
辛いこと
なんだかんだで楽しかった
それは齋藤飛鳥という最高の姉ちゃんがいたから
〇 綺麗だった
飛 ほんと?
〇 うん誰にも負けないスーパーアイドル
齋藤飛鳥だった
飛 そっか♪ ってか何で泣くのよ?
笑いなから泣いていた
〇 あれ?なんでだろ?
飛 〇〇…
ギュッ
〇 姉ちゃん
飛 ありがとね 今まで支えてくれて
皆には感謝してるけど
〇〇には1番勇気もらったよ♪
〇 グスッ
飛 もう泣くなって♪
〇 ごめん
飛 しょーがないおとうとだなぁ〜♪
よし!姉ちゃんが胸で慰めてやるか♪
〇 へっ 胸ないくせに
飛 なんだとー!
〇 へへっ///
飛 あぁ この感じ懐かしいなぁ♪
〇 そう?
飛 ワルガキだったあんたがここまでカッコよく
なるなんてね
〇 まあそれはかわいい姉ちゃんの弟だから
カッコ良くもなるよ?
飛 自分でいうなw
〇 へへっ でも姉ちゃんの弟で良かった
飛 私も〇〇の姉ちゃんで良かったよ♪
2人は微笑み合う
〇 改めて卒業おめでとう♪
飛 ありがとう〇〇♪
ふふっ頑張って良かった
姉ちゃんはその日1番綺麗だったに違いない
次は自分の番
今日も色々する事がある
〇 さあやりますかね
未来は明るい
何だって味方に世界一の姉ちゃんがいるから
飛 〇〇〜 お腹へったー
〇 もう ちょっとは自分でしてよね!
決心が鈍っちゃうだろ!
飛 あんたの事なんてあすかちゃんの二の次
だからね♪
〇 もう ほんとわがままな姉ちゃんだこと
........…最高かよ
飛 えへへっ♪ 分かってんじゃん♪
つづく
次回エピローグです