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かりんに、とう?


藤吉夏鈴ストーリー


妹が幼稚園の頃友達として紹介された子がいる

昔から妹に隠れるようにしてたけど
いつのまにか懐かれてしまった

物静かな性格の??は何故だか俺をついて回る

〇 何だい夏鈴? 

夏 ....何でもないよお兄ちゃん ギュッ

〇 そっか へへっ♪

夏 ///

でもそんな関係は突然終わってしまった





〇 か、藤吉ど、どうしたんだ?

夏 えっ?

服を掴みにいったらやんわりと離された

夏 〇〇さん?

〇 いや何でもないわ

後からひかるに聞いたら名前で呼ぶのが
恥ずかしいらしい

それでも私は名前で呼んで欲しいのに

そっちがその気なら私だって考えがある

夏 〇〇〜?

〇 は? 

いきなりの呼び捨てにどうやら驚いている

私だって心の中ではドキドキが止まらない

だけど名前からいきなり苗字に成り下がったのは
とても寂しかった

でもその正体に気づく事はなかった

ただ仲良しの親友のお兄ちゃんってだけだと
思っていたから…





ひ ね〜?

夏 ん? どうしたの?

ひ ウチの兄とはどうなってるんだい?

夏 〇〇と? うーん変わらないよ

ひ 昔は兄の後ろに引っ付いてたのにね〜?

夏 もう昔の事をいつまでも

ひ でも夏鈴ちゃんが兄の事呼び捨てに
  するようになって距離感が遠のいたように
  感じとうよ?

夏 確かにね

あれから〇〇もこれといった変化はない

普通にしゃべるし
ひかちゃん入れて遊んだりもする

ただ名前呼びは完全になくなってしまっていた

もうそれに慣れてしまった自分がいるのも
悪いんだけど.…

ひ どっちもどっちだよね〜

夏 だって〇〇の方が悪いんだよ?
  いきなり苗字で呼ぶようになってさ

周りからは思春期からくるものだと言われていたけどそんなのあの時の私にはそれほどまでに
大きなショックだった

ひ まあそれで夏鈴は逆に呼び捨てにして   
  近づこうとしたと…
        からかいたくなった?

夏 その時はまぁそうだったけど.…
  今はもう普通にあの頃みたいにお兄ちゃんと
  仲良くしたい

ひ それだけ? 

夏 何? それ以外何かあるの?

ひ いやさぁ夏鈴ちゃんは兄の事好きだよね?

夏 だから好きだっていってるじゃん!

ひ それは兄として?

夏 そうだけど…

ひ 男性としては?

夏 だ、男性!?

ひ 夏鈴ちゃんが可愛いのは分かるけど
  良い加減にしてよね?
  今も無意識に兄の事でのろけるの
  甘くて聞いてられないよ?

夏 そ、そんな事してないもん!///

ひ ふーん

夏 ひかちゃんがいじめる…

ひ じゃあ昔みたいに戻りたいだけなら
  言えるんじゃないの?

夏 だ、だめ///

ひ 何でよ

夏 今さら名前で呼ばれたら恥ずかしくて
  死にそう///

ひ やっぱり好きなんでしょ?
  そこまで意識するってさ 
  ほら兄との未来考えてみなよ?

夏 〇〇との未来...…///// 
        あわわわわっ///

ひ ははっ 何変な事考えてるの?
  夏鈴ちゃんはむっつりですね〜♪

ひかちゃんのせいで変に意識してしまった

側からみてもカッコいいのは当たり前で

それにこんな私にも優しく接してくれる

無理にスペースも犯さない

そうだ完璧だった

ただ近づきすぎてわかんないフリしてただけ

でも改めてひかちゃんにこれから
〇〇とどうなって行きたいのか聞かれ時には
隣にいるのは私だけだと確信してしまった

夏 ...…〇〇と話してくる

ひ お〜♪  パチパチ

夏 ひかちゃんが妹になるなんて…

ひ いやいや早いよ! 
  まだ付き合ってもないじゃん!

夏 ううん〇〇と付き合って将来結婚するのは
  私しかいないよ

ひ どっからその自信が湧いてくるの?

夏 ん? 

ひ .....まったく もうすぐ帰ってくるよ?

夏 今日で蹴りをつける

ひ 頑張ってね〜

夏 うん





ガチャ

〇 ただいま〜!

ひ おかえり〜

〇 今日は何か変わった事あった?

ひ 別に無いよ♪ 

〇 そっか

ひ 今から変わるんだよ♪

〇 はぁ?

帰りに寄ったスーパーでお菓子やら買ってきて
食べようとしてたけど
ひかるが変な事いったのは気になる

ひ まあまあ♪ 早く部屋に荷物置いてきなよ

〇 うん

何か急かされているけど
訳がわからず部屋に向かう

〇 ん?

夏 あっお帰り

〇 お、おう来てたのか

夏 うん 

〇 どうしたの?

夏 ねぇ? いつから名前で呼んでくれなく
  なったんだっけ?

〇 いやぁ忘れた

夏 中学生の時だったなぁ.…

もちろんあの時夏鈴を苗字で読んだのは 
覚えている

夏鈴のあの悲しそうな顔
いってしまって後悔したけど

夏鈴からの名前の呼び捨てに驚いてしまった

〇 そうだったっけ?

夏 もうお兄ちゃん呼びは諦めたし

〇 そっか

夏 所詮本当のお兄ちゃんにはなれないし
  なりたくないもん

なりたくないって言われて少なからずショックを
受けてしまう

夏 ちよっと落ち込む暇ないからね

〇 へっ?

夏 〇〇と私は兄妹にはなれないけど
  ずっと隣にはいれるからね♪
  もちろん断らないよね?

〇 ま、待って

夏 これからは彼女だからね?
  彼女なんだから名前呼びに戻したって
  いいよね?

〇 何言ってるんだ藤吉…!

夏 違うでしょ?夏鈴ね♪

〇 か、か、かりんとう美味しいよね〜!
  ちょうど持ってたわぁ〜

夏 そんなボケいらんやろ

〇 ごめんなさい夏鈴

夏 やっと言ってくれたけどロマンのかけらも
  ないよ?

〇 はい.…

夏 ちゃんと私の事みて

久しぶりにまともに見る笑顔

〇 /////

勝手に意地張って勝手に避けてたのに

それも妹扱いしてたのに

微笑んでくれている夏鈴のあり得ないぐらいの
美しさに
恥ずかしくておちゃらけてしまう

〇 か、か、か…

夏 か?

〇 か、かりんとう食べるか? 

夏鈴の冷たい目

夏 .....もう

制服のネクタイを引っ張られる

〇 !? 何すんだよ/////

夏 夏鈴ちゃんで我慢して......ね?

〇 は、はい///

夏 ふふっ♪  よしっ!

そんな夏鈴が甘かったのはここだけの話


おわり



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櫻屋
ありがとうございます♪作品に役立てます