桜のおとうと〜〇〇とやくぼ

？？　あ、あの〜？

緊張気味に声をかけるのはこちらに非が
あったからでして

桜　どうしたんですか♪ 

こちらをニコニコと微笑んでいる桜たんの顔が
冷たいのなんのその

桜　矢久保さ〜ん？

ﾋﾞｸｯ

矢　はい！　何でしょうか！

桜　そんなビクビクしなくてもいいんですよ〜♪

蛇に睨まれた蛙状態
動けなくなってしまった

〇〇の事でやらかして以来桜たんに頭が
上がらない

桜　それで矢久保さんこれは何でしょうか？

そこには〇〇が祝ってくれる誕生日の企画書

矢久保さんには伝えてなかったのにどうやらどこからかかぎつけていたみたい

矢　あ、あはははは〜♪

桜　まだ〇〇と接触禁止解けてませんけど〜♪

矢久保さんはたびたび〇〇に対して
過度なスキンシップがあり抑えがきかなくて
暴走する

さくらさんの事が好きすぎて
さくらさんが好きな〇〇を好きになる

そういう始まりだったんだけどいつのまにか
さくらさんに絡みにいくより〇〇のほうに
興味が移ってしまった

もちろん止めるのは私達で
大半はさくらさんといる時が多いような気がするだからさくらさんには感謝している

矢　い、いやね〇〇が誕生日祝ってくれるって
　　知ってさ…

桜　それでこんな危ないやつ〇〇にさせるわけ
　　ないじゃ無いですか.…

大量に書かれている矢久保さんの要望

〇〇に抱きつくはまぁいいとして

匂いの保存　ジップロックに保存？

〇〇が飲んだやつが飲みたいとか

これ以上かけない危ないやつが一杯書いてある

その要望が書いてある紙を見ていた？？さん

？？　美緒ちゃんこんなことしちゃダメだよ？

矢　そんな事いってもして欲しい事がどんどん
　　浮かんでくるんだもん！さくちゃんだって
　　して欲しい事あるでしょ！

さ　それはちょっとだけ分かるけど…

そりゃ〇〇が好きなら書かれている事に羨ましいと思うのはしょうがないけど

桜　さくらさんは矢久保さんと違って無理矢理
　　なんかしませんよ♪

さくらさんは〇〇の事を尊重して動いてくれる
〇〇にとっては安心感が半端なく甘えられる存在

それに対して矢久保さんが近づくと〇〇は
警戒心が強くなる

今では目線にも入れないようにしている

矢　じゃあさ！無理矢理じゃなかったらいいの？
　　簡単じゃん！

グイグイ聞いてくる

さ　もう美緒ちゃんってば！

桜　ふふっ♪

そんなに簡単にしてもらえるって思っているから
ダメなんだと思うけどなぁ

矢　いいじゃん誕生日なんだし〇〇に祝われたい
　　のは誰だって一緒でしょ！

う〜んどうしようかなぁ？

このまま簡単に矢久保さんを〇〇に合わせるのは
危険すぎるなぁ

また〇〇に嫌われてるだけ嫌われてますます
矢久保さんは〇〇から遠くなってしまうのが
目に見えて分かる

桜　まあ一年に1回の誕生日だし一個だけです　　
　　からね♪

矢　やった！桜たんありがと♪

桜　それじゃあ接触禁止といて上げますね♪
　　これで一個です♪

矢　な、なんでさ！？

桜　本当は禁止も解く気ないですからね♪
　　でも気をつけて下さいね？
　　もしこれでまた〇〇が嫌がったら矢久保さん
　　２度と〇〇と関わらせませんから

有無を言わさない桜たん

さ　美緒ちゃんこれはもう最後みたいだよ？
　　考えて行動しないと私達でもかばえない

矢　誕生日なのに....？

桜　そんな事を言って甘えるのはダメですからね
　　矢久保さんだけですよ？
　　〇〇が本気で嫌がるのは

どうやら本当に窮地に立たされたみたい

桜　口では嫌がる弓木さんや田村さん久保さん
　　でも〇〇は本当に嫌ってないんですから

さ　美緒ちゃん私も協力するからさ〇〇にきちん
　　と向き合おう？

こんな私にも優しく声をかけてくれるさくちゃん

矢　いいの？

さ　うん♪ やっぱり2人には笑ってて欲しいし
　　せっかくの誕生日だもん
　　きちんと接してあげたら〇〇だって答えて
　　くれるから

矢　さくちゃ〜ん！！　ありがと〜！

ｷﾞﾕｯ

さ　もうしれっと抱きつかないの

矢　でへへっ♪

桜　じゃあ〇〇連れてきますけど
　　心の準備は大丈夫ですか？

矢　う、うん！

さ　美緒ちゃん大丈夫ついてるからね！

自分が抑えられるのか？

また〇〇の事考えずに行動してしまって
嫌われないのか？

でもここにはこんな私を心配してくれる
さくちゃんや桜たんがいる

桜　〇〇〜？　矢久保さんが会って話したいって

〇　しょお？

桜　うんどうかなぁ〜？

〇　や〜

桜　いやなの？

〇　ん

桜　矢久保さん今日お誕生日でね
　　〇〇とどうしてもお話ししたいって　

今までのことを考えるとどうしても躊躇して
しまうのは仕方がない

桜　でもね今までと違って〇〇の事考えて行動
　　してくれるって桜思ってんだ〜

〇　ん〜

桜　さくらさんもついてるからちょっとだけでも
　　話してみないかなぁ？

〇　わかっちゃ

久しぶりに会う〇〇に緊張が止まらない
桜たんの後ろに隠れてこっちを見ている

〇　...…

矢　ま、〇〇

〇　...…

桜　ほら〇〇〜矢久保さんが悲しそうな顔してる
　　よ？

チラッと見た矢久保の泣きそうな顔を見て
自然と〇〇は足を進める

〇　じょ〜ぶ？

矢　えっ？

さ　優しいなぁ〇〇は美緒ちゃんが泣きそうなの
　　感じで来てくれたみたいだよ？　ねっ〇〇？

〇　しょおね〜

こんな心優しい子に私ったら何してたんだろう

桜　ほら矢久保さん

矢　あのね〇〇　今まで〇〇の事なにも考えずに
　　して来てごめんね。迷惑だったよね

〇　..…

矢　都合の良いのは分かってるけどこれからは
　　ちゃんと考えて行動するから〇〇と仲良く
　　したいんだけど.…

〇　しょおね〜

それだけいうと桜たんの後ろに隠れた
やっぱりダメだったか..…

桜　大丈夫ですよ矢久保さん♪ 〇〇は照れてる
　　だけですから

〇　ちがう〜

桜　そういうことです♪

〇　も〜！ねえちゃ！

桜　ありゃりゃごめんね〇〇♪

〇　も〜　しゃくちゃ〜だっこして〜

さ　いいよ♪ おいで〇〇♪  

桜　あぁ〜さくらさんに取られた…

さ　桜ちゃんが〇〇をからかうからだよ？

桜　矢久保さんの肩をもったたげですよ〜

矢　ありがと桜たん♪

桜　私は仕方なく機会を作っただけですよ♪
　　これからの矢久保さんの努力次第です

矢　うん　頑張る！

桜　あまり変な風に頑張らないで下さいね♪

矢　もう！

〇　..…

さ　どうしたの〇〇？

〇　にゃんでもない〜♪

さ　ふふっ♪ 

さくらは〇〇がチラッとだけ美緒ちゃんを見て
笑顔になったように見えた

さ　美緒ちゃん良かったね♪
そんな誕生日のひととき

おわり

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仲直りさせる気正直無かったんですけど
まあ誕生日の魔力に仕方なく。
そう仕方なくですからね