飛鳥のおとうと〜番外編奈央は〇〇お兄ちゃんとお出かけしたい
〇 お〜い着いたぞー
大学の授業終わり〇〇は和と桜を連れて現場へと
送る為姉ちゃんにお金を手助けしてもらった
愛車に乗せ送っていた
和 さんきゅ〇〇!
桜 〇〇しゃんありがと〜
〇 仕事ですからね〜お姫様方
和 ひひっ♪
桜 じゃあ〇〇しゃんは桜の王子様だね〜♪
〇 えーそれはどうだろな?
桜 もぅ〜意地悪〜!
和 桜ほら喋ってないで急ぐよ!
桜 はぁ〜い じゃあね〇〇しゃん
〇 おう頑張れ
居なくなると途端に静かになる
〇〇は1人暇を持て余せていたが
運転していた車に先程まで乗せていた和達の
香水の香りをどうするか悩んでいた
密室の中ではそれはもういい匂いで実をいうと
〇〇は先程まで落ち着かないでいた
どうしても意識する事になるのでなるべく早く
消し去りたい
いつまでも落ち着かないから換気をすると
当然ながら冷えた空気が入ってくる
しばらく全開にしたら窓から入る外気によって
香りも薄れてきた
その代償として寒さには勝てず近くの自販機で
暖かい飲み物を買う事にする
〇 はぁあったかい
寒いときはやっぱコーンスープだな♪
容量の少ないコーンスープを一気飲みすると
もれなく問題が発生した
〇 この! おい粒よでてこんかい!
上を向きながら缶をひっくり返すが
なかなか出てこない
体感1時間と長く感じるがそこ1分2分馬鹿を
やっていると後ろから聞こえてきた声に反応する
?? あっ お兄ちゃん!
〇 ん? お〜奈央じゃん
どうした?
奈 えへへっ♪
大好きなお兄ちゃん見つけちゃったもん♡
〇 おーなんて可愛いんだ よし
もれなくそんな奈央にはドリンクを奢って
上げよう
奈 わぁ〜い♪
この子はそれはもうほんと可愛い妹
って言っても本当の妹では無いんだけど
純粋に甘えてきてくれる珍しい子だ
もう1人茉央ってのがいるけど今日は
一緒じゃないらしい
付いているマネージャーさんも顔馴染みな為
自分の事を知っているし
何も心配なく奈央と絡む事にする
〇 奈央はもう終わったの?
奈 うん もう終わった〜
多分和達と入れ替わりかな
〇 そっかそっか
奈 お兄ちゃんはどうするの?
〇 帰るよ〜
奈 じゃあ一緒に帰っていい?
〇 えっ? あーうん良いけど
マネージャーさんいいんです?
あっそうなんですね…
どーぞどーぞとマネージャーさんに言われる
信用するの早くない?
まぁ姉ちゃんの時から知ってる方だからか
ある程度信用はされていると思う
奈 えへへっ♪ やったー
〇 その笑顔を誰かれ構わず見せるんじゃないよ
奈 ? うん?
〇 はぁ じゃあ奈央帰るか
奈 うん
さっきまで和達を乗せてた車に奈央を誘導する
〇 はい乗って〜
奈 お邪魔しまーす あれ何か和達の匂いするね
〇 あれまだ匂い残ってた?
まあ乗せてきたからね
奈 むぅ〜なんかズルいなぁ
お兄ちゃんいっつも和の事ばっかり!
さくたんも自慢するし!
〇 そういってもな〜 同級生だしな〜
奈 もうお兄ちゃん!
奈央の事ちゃんと構ってよね!
私の事どう思ってるのなんか言わないとこなんかが奈央らしくて可愛い
確かにこの頃は忙しくて会っても少し話すぐらい
寂しい思いをさせてしまった妹には
本当の兄じゃなくても何かして上げたくなる
〇 ごめんなお兄ちゃん構って上げれなくて
今度茉央も一緒に何かしてあげるからさ
奈 …やだ
〇 えっ?
奈 お兄ちゃんと2人っきりがいいもん!
〇 そうなの?
茉央と一緒がいいのかと思ったけど…
奈 駄目!
奈央もお兄ちゃんといちゃいちゃするの!
〇 いちゃいちゃって…
奈 私だって〇〇お兄ちゃんの事
思ってるんだもん
〇 そうか
奈 うん だからこれからどこか連れてってよ
〇 えっ?これから?
だけど時間も時間だよ?
奈 うん いいでしょ?
まだまだ遅くまで奈央を連れて歩くなんて
考えていない〇〇
もし連れ歩いていたのが他のメンバーや姉ちゃんにしれたら何言われるか分かったもんじゃない
けど本人は何故か大人の雰囲気に憧れがあるのか
さっきから隣で鏡に向かって微笑んではわくわくしながら俺の事を待っている
奈 もうお兄ちゃん!メイク中に顔見るのは
ルール違反だよ?
〇 ごめんって
んーなぁ やっぱ今日はさ飯だけにしない?
奈 えーっ
〇 だってさ遅い時間だし連れ歩くのはさー
奈 む〜 お兄ちゃん奈央とお出かけ嫌なんだ
〇 そんな事ないって可愛い妹のお願いだよ?
断る訳ないじゃんか
次は朝からでも付き合って上げるからさ
奈 …分かった諦める
あまり我儘言って嫌われたくないもん
〇 おう♪ えらいぞ〜本当奈央は可愛いな♪
ナデナデ
奈 えへへっ♪
奈央の頭に自然と伸びた手は乱暴ながらにも
確かな愛情付きの撫で撫で
それを目を細めて受け止める奈央はとろける
ような笑顔を〇〇に向けるのだ
〇 いやぁやっぱり守りたくなるね
奈央の笑顔はさ はっはっは♪
奈 うんお兄ちゃんに守られて奈央すっごく
嬉しいもん♪
〇 そっか♪
純粋に甘えてくる奈央を〇〇は
たぶんいや本当の妹のように甘やかしているが
自体はそう簡単な事でない
奈央は〇〇を最初は兄と慕っていたけど
時がたつにつれて異性として考えるように
なっている
どうにか私の事を女性としてみてもらえるように
と思ってはいるがこの妹という関係の居心地さも無くなるのも嫌なのだ
多分茉央も同じだと思う
奈 まだまだなのかなぁ?
〇 ん?どうかしたか?
奈 ううん 何でもないよ〜
〇 そっかじゃあ早くご飯行こう
もう腹減ってさ
お腹と背中がくっついちゃうよ〜
奈 ふふっ♪ そんな訳ないよ〜♪
〇 まぁそういうほどにお腹空いてるって事さ
奈 じゃあお兄ちゃんの食べたいやつでいいよ
〇 いいの?
奈 うんお兄ちゃんには元気でいてもらわないと
いけないからね♪
〇 ええ子や〜本当奈央は天使や〜
奈 え〜分からないよ?
次の休日は一日中付き合ってもらうんだから
もちろんお兄ちゃんの奢りだよ?
〇 いきなり奈央が悪魔に見え…いや
小悪魔か
奈 へっへーん♪
〇 まぁいっか だけど奈央よ
奈 何〜?
〇 お兄ちゃん以外にそんな甘えは
許さんからね!
奈 あっ うん
〇 茉央もだからね! ちゃんと言っておいてね
お兄ちゃんは厳しいんだからさ!
ちゃんと好きな人できたら審査してやる
ふっふっふっ
お兄ちゃんはなんか悪い顔している
奈 もうそんな事絶対にある訳ないのに ボソッ
〇 ちゃんと聞いてる?
奈央は超絶可愛いんだからね!
奈 ぷっ♪ はいはい
〇 もうちゃんと聞いてよね!
心配なんだからさ!
奈央は思う
そんな心配なんてしなくっても他の男性には
目がいってないって事を
こんなお兄ちゃんだからこそ奈央が微笑むのは
自然な事なのかもしれない
奈 心配しなくてもお兄ちゃんしか見てないもん
奈央の1番はお兄ちゃんだもん♪
至近距離でお兄ちゃんに今できる最高の笑顔で
微笑んであげた
〇 ………あっ そうなの///?
奈 うん♪そうだよ〜♡
おわり