飛鳥のおとうと〜番外編瑛紗〇〇と美術館デートに行く
〇 ふぅ 疲れる
部屋の衣替えは思い立った時に
するのが一番だ
ここ最近また増えた荷物
ただそれはそもそも〇〇自身が
増やしたものではない
〇 はあ このグッズの山どうするかな〜?
メンバーからもれなくプレゼントされる物は
ライブ毎に必ず自分の名前入りのやつとかくれる
から場所の置き場に困ってきた
〇 捨てられないしなぁ
梱包したのは
もれなく実家の方へ送ってやる事にする
ここに置いておくと姉ちゃんが捨てろ捨てろって
言ってくるしな
まあ本当に言ってないのは分かってる
嫉妬してんだよなぁ
姉ちゃんのグッズを装着した時はデレデレだもん
次々片付けていくと懐かしい物まででてくる番組で使用したやつ
〇 姉ちゃんって絵心ないもんなw
いない人を笑うのはいけない事だけど
しょうがない
〇 まあそういう俺も人の事言えないんだけどね
絵を書いたり見たりするのは好きだけど
もれなく周りからは笑われる
この前なんか..…
?? あはははっ♪ 何これーw
〇 えっ犬じゃんか
?? ぷぷ♪ 見えないよ
蓮加笑い死にする所だったよ♪
〇 ひ、ひどい れんちゃんのばぁーか!
そんなにいじんなくても良いじゃんか!
蓮 くくっだってさ〜♪
飛鳥さんの絵の感じに似てんだもん♪
〇 心外だな! もうプンプンだかんな!
それと姉ちゃんにちくってやるからな!
和〜れんちゃんがいじめてくるだけどさ
酷いと思わない?
和 ふふふっ♪ ごめん〇〇
私も笑っちゃった♪
〇 何だと!
くっ ここに味方はいないのか
2人 あははっ 残念だったね♪
〇 よし終わった
発送の手配をすませる
もうその頃は時間的にもお昼になるが
作る気力が疲れた〇〇にはなかった
〇 姉ちゃんもいないし外にでて食べようかな
珍しくメンバーにも絡まれていない普通の日
〇〇は出かける用意を素早くすませ
商店街の方へ歩いていった
お昼時にはそこかしらの店先からいい匂いがする
〇 どこもかしこも誘惑がすぎるぜ
揚げ物の音に心踊らせ
料理屋さんのダクトから漂ってくる匂いに
もうお腹が限界になっている
〇 うわ〜
いい匂いしてるな 余計にお腹すくじゃん
こう誘惑が多いと逆に冷静になり
決めかねきれないでいる
〇 う〜ん
あっという間に時間がたっていく
こういう時メンバーがいればいいんだよなぁ
なんだかんだ任せればいいからな
思いにふけっていると近くで声がした
?? …じゅるり いい匂いだね〜〇〇くん♪
〇 あっ? おー何だ誰かと思えば
てれさぱんじゃないか♪
瑛 何だその言い方は♪
〇 ううん別に〜♪ そうだぱん今暇してるか?
飯食ってないなら一緒に食べに行かない?
瑛 えっいいの!?
〇 おう俺から誘ってんだし奢ってやるぞー
瑛 や、やった〇〇くんと食事デート///♪
〇 そんなんじゃないけどなぁ
ただし一個条件な
瑛 えっ何かな?
〇 食べる所決めてくれる?
どれ食べるか迷ってたんだよ
瑛 あははっ♪ うん美味しい所選ぶね♪
2人がやって来たのは町中華屋さん
〇 お〜うまそうだな!
ぱんよくこんな所知ってたな
瑛 うん 来てみたかったんだけど
なかなか1人で入りづらかったんだよねー
〇 確かに女の子1人は入りづらいか…
そんな事関係なしに行けるメンバーもいるけど
瑛紗は後者の方だった
〇 ほら何でも食っていいぞ
遠慮すんなよな
メニューを渡すと瑛紗は目星のものをどんどんと
注文していく
瑛 うん♪ じゃあチャーハンとラーメンと餃子
レバニラ炒め、青椒肉絲、八宝菜、回鍋肉…
〇 おいそんなに食べれるのか?
瑛 えっ?
〇 作った人には感謝をだからな
残すなよ?
瑛 へへっーん 大丈夫だよ♪
〇 ..…まじかい
結局注文した物は
残さず瑛紗のお腹の中に消えていった
細い身体のどこに入っていったのか謎すぎる
〇 はぁー ぱんうまかったな
料理のうまさもあったけど目の前の瑛紗の
美味しそうに食べる姿がよりスパイスとなった
瑛 うん 本当美味しかったよ♪
〇 瑛紗はこれからは?
瑛 うん課題で美術館に行こうかと思ってる
なんかインスピレーション浮かばない
かなって
〇 美術館か…
瑛 〇〇くんも来る?
〇 うーん 俺美術とか絵心ないからなー
瑛 そんなことないよ!
好きならさ行かないかい?
〇 じゃあそんなに言うなら
行ってみようかな
瑛 よしやったね♪ 行こうか
〇 美術館ってなんか背筋伸びるよな
瑛 そう?
〇 うんなんかね
瑛 今は美術の考え方も柔らかくなった方だよ?
直接作品に触れたり、自分参加して作品の
一部になったりして近くに感じれるからさ
〇 確かにそれはあるのかも
見てて分かったわ
絵を笑われて意固地になって遠ざけてたしな
瑛 美術はね 自由だと思うんだ〜
〇〇くんが感じたようにふれて感じたままに
描いたらいいんだからさ
〇 ははっ じゃあ今度絵みてくれる?
瑛 いいよ 何なら一緒に描きたいな〜♪
〇 れんちゃん達が笑った絵の実力見せてやるよ
瑛 私これでも良いように評価するの得意なの♪
画伯って方でも大丈夫だよ♪
〇 ひどw
〇〇くんとこういう風に笑い合えるの
とても嬉しい
瑛 ふふっ♪ 今日商店街に足を伸ばして
ラッキーだったね私♪
〇 そっか?
瑛 やっぱり〇〇くんは和達が近くで絡んでる
から中々近づけないんだよ?
〇 そうか?
瑛 それに先輩もだもん
〇 気にせんでもいいのに
瑛 それは気になるでしょ
〇 まあまた時間が会えば付き合ってやるさ
瑛 ほ、ほんと? じゃあまた誘うからね!
〇 おお びっくりしたそんなに嬉しいか?
瑛 分かんないならこれから分からせるからね
覚悟しておいてくれたまえ♪
〇 はははっ♪ りょーかい♪
後日
〇 ぱんよ! どうだ!
瑛 おー 前衛的だね!
〇 あっ う、うんそうだな!
瑛 ふふっ♪ うん自由に描いちゃえ♪
〇 よ、よしやるぞー!
瑛 おー♪
蓮 えらく楽しそうだね和ちゃん
和 はい瑛紗のやつうまく〇〇を
乗せたみたいですね
蓮 でもさあれだよ?
和 まあ瑛紗も変わってるから
2人 あははは..…はぁ
〇 よしできた!
瑛 うんいいよ! 流石私の好きな人の絵♪
〇 えっ?なんて言った?
瑛 あっ ま、間違えた///
違うんだ私の好きなタイプの絵だと
言いたかったのさ///
〇 おおそうなんか
瑛 そうだね! あははっ
ボソッ あ、危なかった/// バレてないよね?
ただそれは瑛紗だけなようで
〇 ボソッ …そうかぱんも思ってくれてるのか
しっかり〇〇には聞こえていたのは別な話
おわり