気持ちと覚悟

今日は今の気持ちをただ整理したいから書く

この気持ちを決して忘れてはいけないと思ったから



今日の朝4:58にじいじがこの世を去った

とにかく優しくてあったかい笑顔が似合う人だった

小さい頃からじいじに会うのは決まって畑で、いつも大好きな野菜をくれた

野菜を好きになったのはじじが農家だったから

そんなじじに会うのが小さかった俺にとって特別な時間だった


そんなじいじが目の前で苦しんでいた

病院のベッドで呼吸するのすら苦しそうで目をそらしそうになった

昨日の夕方そんなじいじを見て

「俺はこんな時に海外にサッカーしに行くのか」って素直に思った

「このまま行ったら最後に会うことすらできないんじゃないか」

本気で夜考えていた

そんなことを考えて眠りについた



朝、いつもより早い時間に突然母さんに起こされた

「じいじが…」

母さんとにいちゃんとすぐに病院に向かった

本当に眠ってるみたいだった

母さんとにいちゃんはとにかく泣いてた

けど俺は泣けなかった

そのあとばあば、母さんの兄弟、父さんってみんな来た

みんな涙を堪えられずにいた


悲しくないわけない、状況がわからないわけでもない

けど、泣いたら俺はおそらく飛行機に乗らずに日本にいる決断をした


初めてモンテネグロに3ヶ月留学する時も父さん方のじいちゃんが行く直前にこの世を去った

この時は最後棺に花を手向けて別れを告げる時、自然と泣いていた

じいちゃんが亡くなってからそれまで泣かなかった

その時はとにかく必死に泣くことを我慢してた

とにかく普通に振舞うことで自分を保っていた

そうすれば戦える気がしたから

ただの強がり

強くいようとすればどうにかなると思ってた


今回はそれとはちょっと違ってた

これから始まるシーズンは本当に勝負のラストチャンス

ここで結果を出せなければ次には繋がらない

じいじが亡くなって気持ちが折れたらじいじに怒られる

絶対笑いながら「やり切っておいで」っていうはず

じいじの顔を見たとき「ここは止まっちゃダメだ」って感じた


人はいつかはこの世を去る

それは誰にも変えられないし、誰も逃げられない

俺だっていつその時が来るかわからない

だからこそ今を必死に生きる意味がある

一瞬でもその覚悟を忘れちゃいけない

じいじとじいちゃんが二度も日本を発つ直前に俺に教えてくれたことは

かけがえのないモノだった

いつか天国で2人がみんなに自慢できるような孫になるためにこの勝負全てをかけてやり抜く

こんな状況でも行ってらしゃいって送り出してくれる家族、親戚には感謝の気持ちしかない

不安がないわけじゃないし、今家族と離れるのが苦しくないわけない

けど今、この瞬間、俺は俺の気持ちに嘘をついちゃいけない

覚悟を持って決断したことに後悔はしないから




俺頑張るから絶対に見ててな

じいじ、じいちゃん本当にありがとう

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