人生を生きている

今日は土曜日だから昨日の夜は夜更かしをしてしまった。金曜の夜という理由だけでテンションが上がる人はやっぱり多い。

いつもは静かな街も金曜の夜は賑やかになる。お酒を飲んで陽気になっている人。飲み潰れて駅で寝てしまっている人。終電を逃して、二次会に参加する人。

日中は決して緩めることが許されないネクタイも、金曜の夜なら緩めたって構わない。

無礼講と称されて開催される飲み会も、部下は上司に気を遣わなければならない。何が無礼講だよって思うこともあるが、本当の意味での無礼講を許す上司は案外少ないのだ。何事も行き過ぎてはならないということだね。

朝10時に目が覚める。土曜日の朝は平日に比べると少しゆったりしている。カーテンを開けると雨が降っていることに気づく。勢いを増す雨の音。雨雲がプカプカと浮いている。

普段ならかったるい雨の音も、休みの日には心地よいBGMと化す。外に出なくていい日は雨が降っても関係ないから、いくらでも降れよ、雨って感じ。

朝の日差しを浴びることができなかった休日。洗濯物を干していたことに気づき、一目散にベッドから飛び出て洗濯物を回収する。洗濯物を回収してからまたベッドにダイブ。

寒さがまだ残る2月後半。雪が降らない大阪と雪が積もることを切望している自分。何か理由があれば、ベッドから出れるのに、ベッドから出る理由が何もなければ、寒さに負けてベッドから身を出したくないよな。

何もやる気が起きないから、本棚から漫画を出してきて、ベッドに寝そべりながら読書をする。今日読んだのは「ワンピース」だ。

気分的にエニエスロビー編を読んだ。

ロビンが海軍に脅され、麦わらの一味を抜ける。その事実を知ったルフィが海軍から取り戻すために世界政府に喧嘩を売るという物語。ルフィたちは海軍に勝ち、ロビンはめでたく麦わらの一味に戻ることができたという物語。

仲間のために世界を敵に回すなんてやっぱりルフィはかっこいいなって思った。物語の主人公は、世界を敵に回せるのか。自分には無理だから、きっと物語の主人公にはなれないなんてことを考えていた。

確かに物語の主人公にはなれないのかもしれない。大衆から愛され、人気者になるなんてキャラとは程遠い自分。大きなビジョンも持ってないし、ルフィみたいに強くてかっこ良くもないし、仲間から「あいつは海賊王になる」と思われているわけでもない。

でも僕は自分の人生を生きている。自分の人生は自分にしか生きることができないという真実。自分の人生の主人公は、紛れもなく自分自身。誰もあなたの人生を生きることはできやしない。

物語の主人公的なキャラになれなかったとしても、自分の人生においての主人公は自分だ。

どの物語にも主人公的なキャラや、敵キャラ、仲間キャラなどいろんなポジションのキャラがいる。自分がどのキャラに当てはまるかもわからない。誰かの物語では、主人公かもしれないし、敵になる可能性だって十分にあり得る話。物語によって自分の立ち位置が変わることは間違いない。

日の目を浴びることができなかったとしても、自分の人生を生きればいい。人生なんて1つの映画みたいなもの。どんな脚本を書いて、どんな役を演じるかは自分で決めてしまえばいいんだよ。

だから全部自分で選べばいいよ。自分の人生なんだもん、好きに生きてみなよ。

ふと空を眺めてみると雨が止んでいた。ついに晴れ間が差したようだ。

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サトウリョウタ@毎日更新の人
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