
マンガでわかるHCI: 今週のコンピュータサイエンス研究 140字での論文解説 まとめ 8/10-8/16
このnoteでは、最新のコンピュータサイエンスの研究を140字でゆるく解説しつつ、気になる論文にはこういう研究もあるよと2-3個似てる研究を紹介しています。
分野の中の人も外の人も、実務で忙しい人もそうでない人も、小学生も大学生も、「なるほど、最先端ではこんなことがおきてるんだな。ふむふむ」と感じてもらえたらと思います。
---
日本ではお盆休みだったようですが、アメリカにいると完全にお盆という概念を忘れていました。
お盆休み IS 無
— 深津 貴之 / THE GUILD (@fladdict) August 13, 2019
こねると動きを覚えるやわらかロボット
#DIS2019 粘土のようにこねこねすると動きを覚えてくれるシリコンでできた、やわらかロボット。中に導電性のスポンジが入っていて抵抗値の変化で変形をセンシングし、空気圧で動かす。内部に機械的な部品が一切使われていないため完全に柔らかいのが特徴 #140字での論文解説https://t.co/rAnfqdFfIq pic.twitter.com/Dl5NYTDifZ
— マンガでわかるHCI(ヒューマン・コンピュータ・インタラクション) (@HCI_Comics) August 13, 2019
似てる論文
- [CHI 2004] モーターが内蔵されたブロックを組み合わせてロボットを作り手で動きをプログラム - Topobo
- [UIST 2017] やわらか導電スポンジでセンシング - FoamSense
- [Nature 2016] ポンプいらずで駆動部も含めて完全にやわらかないソフトロボット - Octobot
シリコン3Dプリンター
[SIGGRAPH 2019 ETech] Liquid Printed Pneumatics
#SIGGRAPH #ETech MITのシリコンなど液体素材をそのまま3Dプリントできる方法。シリコンなどの液体素材は普通プリントするのが難しいのだが(スライムみたいになっちゃう)ジェルの中でやるのが味噌。重力で沈むのをsuspendできるしサポート材なしで作れる #140字での論文解説https://t.co/hMc3tPrDPA pic.twitter.com/CCkUVKo6Fu
— マンガでわかるHCI(ヒューマン・コンピュータ・インタラクション) (@HCI_Comics) August 12, 2019
#AdvancedMaterials ちなみに、ガリウムなどの低融点金属を3Dプリントする研究なども出てたりします(同じようにジェル中でsuspendする方式)
— マンガでわかるHCI(ヒューマン・コンピュータ・インタラクション) (@HCI_Comics) August 13, 2019
もう少し洗練したら使い終わったら溶かして再利用なんてのもできたりする...かも。(現段階では、触ったら体温で融けてしまうが笑)https://t.co/Ruiobl6wfJ pic.twitter.com/u9lMz1B4Cg
似てる論文
- [Advanced Materials 2017] 低融点金属をジェルの中で3Dプリント
- [Nature 2018] ソフトロボットのための3Dプリンター技術まとめ論文
プロペラなしドローン
[CHI 2019] ZeRONE: Safety Drone with Blade-Free Propulsion
#CHI2019 羽根のないドローン。プロペラの代わりに村田のマイクロブロア(イメージ的には超音波振動で微弱なジェット噴射を起こす装置)を24個使い、ヘリウムガスの入った気球を制御できる。プロペラがないので音がなく安全。室内の広告などに使える。 #140字での論文解説https://t.co/OYmOQnjH0R pic.twitter.com/zzJSXwsl4d
— マンガでわかるHCI(ヒューマン・コンピュータ・インタラクション) (@HCI_Comics) August 16, 2019
似てる論文・プロジェクト
- 村田のマイクロブロア・デモ動画
- Festoのバルーンくらげ - AirJelly
- [UIST 2017] ドローンで球面ディスプレイ - iSphere
VR内でキーフレームアニメーション
Quill v2.0 by Facebook (Oculus)
VR上でアニメーションを作れるFacebookの #Quill がアップデートして、VR内でキーフレームアニメーションを作れるようになったとのこと。
— マンガでわかるHCI(ヒューマン・コンピュータ・インタラクション) (@HCI_Comics) August 15, 2019
ディズニーのライオンキングもVRを活用して作ったと話題になっていたが、こういうVR/ARの創作サポートツールはまだまだ発展しそうhttps://t.co/zpGqNXTpI3 pic.twitter.com/WvPPo7D2mP
似てる論文・プロジェクト
- VR内でお絵かきツール - Tilt Brush / Gravity Sketch
- [UIST 2012] 物理的なモノを動かしてそれで3Dのアニメーションを作る - 3D Puppetry
- [CHI 2017] VR内でのお絵かきの定量評価。3D空間上より面があったほうが描きやすいとのこと。
光学迷彩ディスプレイ
[SIGGRAPH 2019 ETech] A Design for Optical Cloaking Display
#SIGGRAPH #ETech クローキング(=光学迷彩みたく後ろを透けさせる)ための装置。ミラー or ハーフミラーを2枚使い光をバイパスすることで後ろが透けたり重ね合わせたり。視点が動いても大丈夫な点が貢献。マテリアルの質感を変えるなどの応用がおもしろい #140字での論文解説https://t.co/q2qQkVIfWR pic.twitter.com/ElbEsACJSZ
— マンガでわかるHCI(ヒューマン・コンピュータ・インタラクション) (@HCI_Comics) August 14, 2019
光学迷彩といえば、プロジェクタと再帰性反射材(工事の反射板とかについてるやつ)を使ったこれが有名 ↓ https://t.co/omYpOI1CBO
— マンガでわかるHCI(ヒューマン・コンピュータ・インタラクション) (@HCI_Comics) August 15, 2019
クローキング自体は、結構カンタンな仕組みで作れたりするので小学生の #夏休みの自由研究 なんかにいいかも ↓https://t.co/QuS9UvlKHzhttps://t.co/T9cGmDFja2 pic.twitter.com/aDDfIaNPmL
似てる論文
- [ISMAR 2003] 再帰性反射とプロジェクターで光学迷彩マント
- [Applied Optics 2014] スネルの法則を使って大きな物体でもクローキング
Twitter(@HCI_Comics)では、連載の更新以外にも、HCIや他のコンピュータ・サイエンスの最新の研究について #140字での論文解説 で動画や画像を交えながら解説しています。ぜひフォローしてもらえると。:(っ'ヮ'c):
(ちなみに、すでにいろいろな方から結構相談や連絡をもらっています。なにか相談があれば気軽にご連絡下さい。 :)
ちなみに、メールでも配信してます。Gmailだとあとで情報の検索がラクなのと、画像でパッと関連研究を思い出せるように、情報のストック用に作っています。(というかほぼ自分のためですが ^^; )もし同じようなニーズがある方はどうぞ。
リンクはこちら → https://www.getrevue.co/profile/HCI_Comics
Facebookページ(@HCIComics)も合わせて「いいね」していただけたら嬉しいです。よろしくおねがいします。
中の人は、アメリカでコンピュータサイエンスの研究をしています。
Twitter(@ryosuzk)やホームページ(http://ryosuzuki.org/)も興味があれば。
いいなと思ったら応援しよう!
