引継ぎについて考えてみた。
"引継ぎ"について考えてみた。
異動があればそのたびに発生するこの"引継ぎ"
引き継ぐ側・引き継がれる側、
社内同士にも、お客さんにも影響があるし、
こんな感じで、結構ストレスにもなる。
○○さん全然残してくれない・・・
○○さんは・・・してくれてたのに・・・
逆に異動とか期限がきまってないときは、
ちゃんとマニュアルに残さないと・・・
と思いすぎて、なかなか渡せず
属人化がすすんでしまうこともある。
引き継ぐために意識していること
①変えたかったことをやるチャンスと捉える。
②斜めにずらして渡す。
引き継ぐ人と引き継がれる人、
スキルも経験も性格も異なる。
100%自分のやり方を引き継ごうとすると
自分が限界になる。
そうやって引き継ぐと、相手先も
前任と同じことをしてくれると思っちゃうから、
199点になっただけで、不満になる。
だから、自分の変えたかったことを託して、
尺度自体を変えていく。
その尺度は、引き継がれる人の強みにあわせる。
結果、目標や接し方が斜めにかわる。
あなたはこういう強みだから、
こうなるとこういう姿ができると思う。
引き継がれた人が成果をのこせばいい。
例えば、自分はデータ処理が得意。
だけど過剰に依頼を受けるようになっていた。
引き継ぐ人は、対人折衝が得意だ。
目指す方向をこちらから示すスタイルに変えたい。
データ処理は、サポートしてくれる体制を整えよう。
こんな感じ。
滅びの美学
とはいえ、引き継ぐタイミングも
引き継ぐ相手もえらべない。
だから、常にいなくなっていい形を考えるし、
考え方は探せる状況にはしておく。
そして、いざ引き継ぐときは
自分が積み上げてきたことへの未練や
お客様への心配より、
次の人が自分のものをどう壊してくれるか、
それにわくわくする。
それが滅びの美学。大げさに言えば、
記録を塗り替えられたスポーツ選手のメンタリティー
不滅の記録を抜かれた選手は
いつか記録は塗り替えられないといけない、
っていうしね。
雇用の流動性が高まっているし、
ミッションもどんどん変わるこのご時世
"引継ぎ"の質と速さが組織力の差をつくるのでは?
とまじめに締めくくってみました。