第2期決算報告とWEリーグの申請について
先日、クラブの公式サイトで第2期の決算報告をアップいたしました。
■業績ハイライト
売上60,938千円(前期比:250%)
販管費59,047千円(前期比:225%)
営業利益1,891千円(前期差:+3,741千円)
経常利益2,584千円(前期差:+4,413千円)
PLのハイライトのみで恐縮ながら、まずは創業から2期目にして初の黒字着地となり純資産を回復できたことは、コロナ禍にも関わらず支えて頂いているパートナー企業、ファン、サポーター、ホームタウン自治体、関係各位の温かいサポートと後押しがあってこそです。心から、御礼を申し上げます。ありがとうございました。
特にパートナー企業は、一昨年18社、昨年27社、今年は33社と、地元のみならず多様な業種の皆さまとの協同が増えてきており、引き続き大和シルフィードならではの価値をご提供できるように、また大和シルフィードと一緒だからこそ達成できる経済的指標、社会的指標(インパクト)の両面をにらみつつ、その輪を今以上に拡げていきたいと思います。
このクラブに来て株式会社を創業し、当初思い描いていた成長スピードとはかけ離れてしまっている部分は悔しさがありますが、それでもここからクラブが次のステージへと登っていくこと、新たな投資や期待値の受け皿となること、その土台が組み上がってきた手応えはあります。
財務規模上のプロ化ターゲットは、女子の場合はJ3の平均よりさらに低いところでも成り立つので、ざっとあと+1億円です。
そこに向けて、さまざまな戦略とストーリーを検討しているのですが、その柱になってもらうべき「WEリーグ参入に向けて」という部分は、残念ながら今回もプロ基準スタジアムの確保(ホームゲームの80%以上)という壁が越えられず、23-24シーズンに向けた申請は見送ることといたしました。
先日、日産自動車様とのパートナーシップによって実現した日産スタジアム開催に代表されるように、この1年間は、「クラブの営業努力」によって何とかなる変数のみにフォーカスをして、県内のプロ基準のスタジアムでの開催確保数を積み上げてきましたが、仮に来シーズン以降のWEリーグが12チームのホーム&アウェイ形式で、その80%となると、8〜9試合。その数字までは辿り着くことができませんでした。
WEリーグ参入を決して諦めた訳ではありません。
ただ、所有者や管理者が自治体である場合が多く、かつJリーグ、代表、ラグビー等の他競技との調整を要する神奈川県内のプロ基準スタジアムの確保を、これまでと同じ方法で積み上げていくことには限界があると判断して、ここからはまた別のアプローチも重ねていく予定です。
この課題は、参入要件の一つを満たせなかった、というだけではなく、前述の通り、クラブへの期待値や投資、つまり財務的な成長にも極めて強く関係してくるハードルにつき、最優先に取り組んでいくつもりです。
まずは、9/25、10/1の大和なでしこスタジアムのホームゲーム2試合、これまで以上に多くの皆さまにスタジアムにお越しいただくこと。そして大和シルフィードのサッカーでワクワクを、元気を届けること。
クラブが一丸となって、そこに向かっていきたいと思います。
親愛なる皆さま、9/25,10/1は、ぜひ大和なでしこスタジアムにお越しください!
(プロの女子サッカークラブって、どうやってつくればいいんだろう。)