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音楽で振り返るもめんたりー・リリィ④

こんにちは、こじまです。「もめんたりー・リリィ」のサウンドトラックをの制作後記、今回は第4回になります。

→前回③

本放送はこれを書いている時点では今週第7話です。一週間は意外に短い。せっせと書いていかないと放送終了までに追いつけなそうです。
ここまで来ると重複する曲も結構多く占めてきますから、初出を中心にどんどん書いていきます!既存曲でも、新しい視点が生まれたりしたら追記していきますね。それでは。

  • 先のお話のネタバレはしませんが、①なら1話、②なら2話までを観てから読んでいただくのが良いかと思います。

  • 時間表記は、アマプラ準拠です。

  • 基本的にはタイトルは便宜上のもので、公式のものではありません。(OP/EDは除く)


4話全体について

ここまで場面転換が目まぐるしいエピソードが多かったですが、4話はゆったりした展開で、内容も主にあやめとさざんかに焦点を当てたものとなっています。よって使用楽曲もやや少なめですが、むしろ劇伴としてはこういったエピソードは曲の展開+場面や心情の動きのシナジーが働きやすく、アクション場面と並んで面白いです。


5:05~ ホラー

有り体に言えば、ホラーの音楽はなんか邪悪な音色を色々まぜまぜして作っている時非常に楽しいので大好きです。
デキ猫にもホラー音楽の枠がありましたが、あちらはTV番組のホラー特集のBGM、という体でしたので、ちょっとギャグと言いますか、おおげさに恐怖を煽るチープさのようなものを意識したのですが、
こちらはみんなおちゃらけてはいますが危険と隣り合わせの中での出来事なので、そういったものは抑えて作りました。

7:25~ 停電

不穏な状況の時の音楽です。心臓の鼓動のような音を入れて、なんとも落ち着かない雰囲気を演出しています。
この曲もよく聴いたら、アコースティックギターをうすーく入れていますね。(もめリリでは極力ギター使わない縛りで作った)
派手だったり印象に残る曲ではないですが、こういった前に出てこない曲を作るのも劇伴では大事な事だと思います。

11:47~ さざんか

この記事を書くために見返すまで気付いていなかったのですが、この曲6話終盤が初出だと思っていたら、4話で既に出てきていました!
作曲当初、さざんかのテーマ曲として書き始めた曲で、明るくノリの良い曲として設定していました。
この辺の事は、REMIX企画②の記事で書いていますので、よかったら併せて読んでみてください。
4話はさざんかとあめやが中心となるエピソードなので、ちゃんと(?)初期案の通りさざんかのテーマらしく使用された事が判明して、(私が勝手に)盛り上がっています。

12:20~ 発見

れんげとさざんかは、校内で遭難者(ワイルドハントに直接襲われはしなかったものの)を発見しました。2人がそこまで動揺が深くないように見え、このような状況にはそれなりに遭遇してきた事が伺える、短いですが印象的な場面です。
上記のホラー音楽、実はそこそこ長い尺で曲を作っていて、何個か展開を入れる事で色んな場面に対して抜き出して使えるようにしているのですが、
それの後半部が使用されています。もしサントラがリリースされたら、1つの曲としてまとまるのでしょうかね。
作風としては、恐怖や不気味さよりも、チェロの音色で静けさやもの悲しさを表現しています。Bloodborneのサントラを聴いていた時期で、ほんの少しだけ影響を受けているかもしれません。

13:40~ どんどん行くよ!

主にバトルで一気呵成・先手必勝で畳みかける時の音楽なのですが、珍しい場面で使われています。思ってもみない場面で曲が使用されているのを観るのは興味深く楽しい事です。
あやめを捜索するさざんかの意気込みと逸る気持ちを表しているのかもしれませんね。

17:33~ さざんかは変わっていった

「感謝」という仮タイトルで作曲していた曲です。気持ちがやわらかくなるやさしいメロディを作る事ができて気に入っています。
こういったビートとメロディがしっかりある曲はある程度尺が無いとよくわからないまま終わってしまうので、あやめとさざんかが蟠りを氷塊させる場面でじっくりと使えてもらえてよかったです。


21:00~ メインテーマ

主人公チームがチームとして一致団結しているシーンで、ポジティブな意味合いのある曲なのですが、直後やや不穏。
そういえば2話でも上げて落とす場面で使われたので、ひょっとしたらそういう宿命がある曲なのかも…?
後々のエピソードでどこで使われるか、使われる場面はあるのか、実は忘れてしまっているので、本当かどうか注視していきたいと思いました。


今回は以上となります。
3話に続いて、しっとりめの曲が多いお話でしたね。わちゃわちゃ回の良いですが、こういうエピソードも音楽をしっかり聴かせられて好きです。
ではでは、また⑤でお会いしましょう。

→⑤へ


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