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劇団ノーミーツのUXを創る人
このnoteは劇団ノーミーツ1周年記念企画「劇団員24人全員のnote」のひとつです。劇団ノーミーツ オンライン劇場ZA支配人・UXデザイナーの藤木良祐が書いています。その他の劇団員のnoteはこちら。
意外な一言やきっかけが、
人生にとって重要な原体験にまでなってしまうことがあります。
たとえば、
スティーブ・ジョブズは、もぐりで受けたカリグラフィーの授業がAppleの美しいデザイン哲学の原体験となっていたり。
建築家フランクゲーリーの奇抜な造形感覚は、幼少期に目にした鯉のかたちや動きが原体験となっていたり。
ふとした小さなきっかけが、人生を導くタグボートのような価値基準をつくってしまうことがあります。
僕の場合は、幼少期の母親の一言でした。
モノつくる人っていいよね。死んじゃった時に、仮に自分の名前は世界に残らなかったとしても、世界に残していける”モノ”があるから。
すぐさま「よし僕はクリエイターになろう!」と夢を持ったわけではなかったですが、そんなふとしたことがきっかけに、体験をつくる仕事が好きになっていきました。
"ノーミーツと出会うまで"
学生のころからノーミーツと出会うまでを振り返ると、授業や仕事などを経て、とにかくいろんなものをつくってました。
日本橋に、巨大なしゃべる暖簾をつくったり。
日本橋の商業施設の"Coredo室町"のロゴを逆さまにしたら、髭っぽいなと思い、顔にして拝借しちゃいました。(目の前を通ると「ふぉふぉふぉふぉ」って色々喋ります)
インターフェースの国際学会で、でっかいハードウェアをつくったり
ドイツでソーセージ食べながらの学会でした。UIST 2019 Student Inovation Award にて Most Creative Award 受賞しました。
佐藤可士和さんの授業で、「無二の私の幸福」をテーマに展示をつくったり。
佐藤可士和先生の授業で最優秀賞でした。いままでの人生で受けた授業のご褒美で一番で、目が飛び上がるくらいダントツに嬉しかったやつ。
社会人になっても、モノづくりをつづけていました。
「2020 TOKYO オリンピック」をテーマにしたハッカソンの東京予選で優勝。DeepLearningでピクトグラムを読み込み翻訳するiOSアプリ「Picdoc」
世界最強スズケンとm7kenjiさんと一緒につくったARゲームフィルター「FACEBOY」
他にも、Webサービスをつくったり、ハードウェアをつくったり、3Dプリンタでブランコつくったり。
手段や成果物を問わず、体験をつくるものを形にしていきました。
"ノーミーツとの出会い"
ノーミーツができた4月9日、僕は転職を考えている最中で、
ノーミーツとの出会いは、そんな僕をみかね救ってくれた、会社同期であり尊敬するCDでもある、スズケンでした。
めっちゃ敬語だった。
スズケンからのオリエンは、「ノーミーツの公演を一度みてほしい」「ノーミーツがやってるオンラインでの観劇体験をUI/UXの視点でよくしてほしい」の2点。
あれよあれよと、劇団ノーミーツの旗揚げ公演「門外不出モラトリアム」を観劇することとなりました。
そして、超感動。
物語もおもしろかったのですが、それ以上に、このノーミーツの旗揚げ公演には、新しい観劇体験をつくる要素の原石が詰まっていました。
『門外不出モラトリアム』では、特設サイトが用意されており、ただ単にZoomで映像を流すだけでなく、横にチャット欄が用意されていたり。
「お客さんにこれから演劇を観るんだ」という気持ちにさせる工夫がされていました。
そこでは、「主人公がんばれー!」とか、リアルタイムに観客の声を拾うことができていて、オンライン上での観劇という新しいユーザー体験がそこにはありました。
そして、その観劇体験をつくることにまだまだ可能性があると感じ、門外不出モラトリアムの公演をみたその感動のまま、ノーミーツにジョインすることになります。
"オンライン劇場「ZA」"
僕がノーミーツに入って担当していることは、ノーミーツの観劇体験をよくすること。
そして、オンラインの観劇体験をつきつめて考えるには、プラットフォームをつくることだと考え、オンライン劇場「ZA」を立ち上げました。
オンライン劇場ZAは、スマホやPCなどのスクリーンを舞台装置として捉えて、オフラインでは真似できない演劇表現をつくる、インターネットの世界にある劇場です。
ノーミーツの観劇体験を新しくするには?面白くするには?わかりやすくするには?など試行錯誤しながら、沢山の公演の観劇体験をつくってきました。
たとえば、ZAのプロトタイプ公演となった劇団ノーミーツ・第二回長編公演「むこうのくに」では、配信映像の展開に合わせてリアルタイムにサイトのUIが変化するシステムを開発したり、
ZAのこけら落とし公演となった劇団ノーミーツ・第三回長編公演「それでも、笑えれば」では、多数決投票によって物語が変化する投票集計システムや、個人が選んだ選択肢によって配信映像を出し分ける配信システムを創ったり
サンリオ・ピューロランド「VIVA LA VALENTINE」では、チャットにサンリオのキャラクターがでてきたり、ライブの内容によって投稿するスタンプの色が変わったり
紹介できていないものまだ沢山ですが、
オンラインの観劇体験をよりよくするため、いろんなオンライン劇場の舞台装置をつくってきました。
"最後に"
これからも劇団ノーミーツの一員として、オンライン劇場ZAという場所から、沢山の新しい観劇体験を創っていきます。
まだ世に出せないけれども、世界を驚かすような新しい体験をつくってしまう機能開発が進んでいたり、次回公演の準備も進んでるので、
まだ、劇団ノーミーツの公演を観劇できていない方、ぜひ次回公演の際には、ぜひオンライン劇場ZAまで起こしください。
劇団ノーミーツの他メンバーのnoteもぜひ!🙋♂️https://note.com/gekidan_nomeets/n/nc88bbc7786b1