危機管理能力を養う期間
世界中の幼稚園を繋げこどもの未来を創る建築家の藤井亮輔です。
mission
「世界中から保育園・幼稚園を選べる世界に」
vision
「世界中の子供たちが友達になれる世界」
こんにちは。
今日は、私が2020年5月に出版した「天才を創る環境」から。
前回の記事に引き続き「体験と体感が大事」の章を進めます。
過保護に接する必要は全くない
私は、こどもの施設の設計に関わるのでよくこの問題に出くわすのですが、基本的にこどもの感覚を大事にしている園は、大きな事故に繋がりません。
むしろ、過保護に守られた環境で育てられているこどもに限って、大きな怪我をしています。
今のお話を理解された方はお分かりだと思います。こどもが経験することもなく、大人の手助けが入るため、危ないと思ったときの危機管理能力が備わっていないため、受け身が取れなくて頭から怪我をする。
または、手を出す。という行動が瞬時に反応できないため、顔に大怪我をしてしまうこどもが増えているのが現状です。
悲しいですよね。こどものために、手助けしているはずが、逆に悪化させてしまう事に繋がる事になるなんて。
私が伝える体験・体感は大事。というのは危機管理能力を養う期間でもあるので、過保護に接する必要は全くないのです。怪我して、覚えることもあるということです。
なので、私としてはこの感覚を親もそうですが、こどもを預かる施設の人にしっかり認識していただければ、保育士、幼稚園教員ももっと伸び伸び教育することができると信じています。
こども(0歳から5歳)に大人のメッセージは伝わっていないが、自分で体験・体感したことはしっかり考える。ということです。今までのお話は危ない。という危機管理能力について繋がるお話でしたが、ほかのお話もしていきましょう。
例えば「砂、石は汚いから食べてはいけないよ。」
この、砂と石はなぜ食べてはいけないのでしょうか。そして、なぜ汚いと言えるのでしょうか。というところを考えてみましょう。次回に続きます。
建築家・教育者・著者・講演者
藤井亮輔