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体験・体感が大事 -1-

世界中の幼稚園を繋げこどもの未来を創る建築家の藤井亮輔です。

mission
「世界中から保育園・幼稚園を選べる世界に」
vision
「世界中の子供たちが友達になれる世界」

こんにちは。
今日は、私が2020年5月に出版した「天才を創る環境」から。


体験・体感が大事

体験・体感と聞くと皆さんはどう感じますか。
そして、どのように説明しますか。私たち大人の視点からでも、体験したことを伝えるのは難しいと感じたことはないでしょうか。

例えば、私が野球は観るのも好きだけど、ピッチャーとして活躍するのも最高です。ましてや、甲子園のマウンドでバッターと対峙した時は凄く緊張もしたけど、いざプレイすると、緊張よりも楽しいところでもあり、苦しい苦い記憶が混じる不思議な場所です。とお話しすると、皆さんはどう感じますか。

「それは、すごいね。」という方もいらっしゃれば「ふーん。そうなんだ。」とか、「野球を知らないので、よくわからないけど、凄いことなの」という回答もありますよね。

皆さんお気づきですか。体験・体感毎の説明は凄く難しい。という事。そして、同じ境遇もしくは、同じ体験毎をした人には共感を得られるが、同じ体験をした事がない人には、共感を得ることは難しい。という事です。

それでは本題ですね。こども(0歳から5歳)に、私たち大人からよく教える事があります。
結論から言いますと、私たちの言葉はこどもにとって悪影響が起こる可能性がある。ということです。

私たちの言葉はその人がどのような立場で受け取ったかなど、状況や感情の受取りの違いで言葉の内容が凄く変わります。

こんな言葉をかけたことはありますか?

例えば、こどものしつけの一環としてこのような言葉をかけたことはないでしょうか。

「〇〇は危ないから、行ってはダメだよ。」「小さな段差があるところは、危険だよ。」「まだ小さいから、遊具は大きくなってから遊ぼうね。」「砂、石は汚いから食べてはいけないよ。」

外にある葉っぱや植物を触ろうとして「汚いからやめなさい。」どろんこ遊びをしようとしているこどもに、「汚いからやめなさい。」坂道などで走っているこどもに「危ないよ。」など、あげるときりがないのですが、この言葉を見て、何か感じますでしょうか。

そうなんです。全部、話す側つまり大人の主観から発せられる言葉です。

こどもには、初めて体験するであろう事柄なので、意味が通じていないことになります。わかりましたでしょうか。「〇〇は危ないから、行ってはダメだよ。」この丸々が重要ではなくて、「危ないから行ってはダメだよ。」がその人の体験・体感から発せられた言葉ですよね。

なにか、危険を察知してこどもに説明していることになります。なので、言葉として発している人の感情が入っていることになります。

そう。体験・体感した経験から予測して話しているのです。なので、こどもの成長を妨げる可能性の言葉にもなるのです。

建築家・教育者・著者・講演者
藤井亮輔


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