親の関わりは子どもにどのような影響を与えるのか-1-
世界中の幼稚園を繋げ子どもの未来を創る建築家の藤井亮輔です。
mission
「世界中から保育園・幼稚園を選べる世界に」
vision
「世界中の子どもたちが友達になれる世界」
こんにちは。
今日は、私が2020年5月に出版した「天才を創る環境」から。
親の関わりは子どもにどのような影響を与えるのか
現在では、親の関わりかたよりも、こどもの周りの環境によって左右されるという事が、明確になってきております。しかしながら、こどもの親も少なからず関わってきている事には変わりません。なので、この章では、私たち大人の目線がどのようにしてこどもに影響を与えているのかを、少しでもわかりやすくお伝えしていきます。
まずは、こどもに「急いで。」という問いかけをした事はありますか。その場合、こどもはどのような反応を示しますか。という内容です。
私たちはついつい、こどもでも、話が通じているという錯覚をしています。なぜなら、こどもが私たち(大人)の言葉を理解できていないと思いつつも自分たちの環境によっては、自分たちの欲求を通そうとしてしまいます。
この「急いで。」という内容から、どんな背景が思い浮かびますか。例えば、こどもが夢中で遊んでいる時間ですが、外出しないといけなくて、用意からお片づけの事を考えた際に、発した言葉かもしれないですね。
また、こんなパターンはどうでしょうか。
一緒に行動していたいんだけど、急に走らないといけない状況になった場合色々な状況が考えられますよね。後者は、難しいですが、前者の場合こどもの反応はどうでしょうか。なかなか、動いてくれない。
そう思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。そう思う方は、なぜそう思うのでしょうか。
私たちの言葉を少なからず理解している。もしくは、100%理解している。ということに気づきますでしょうか。そうなんです、こどもに向き合った際に言葉の理解は出来ていない。と思っていても自分の立場、環境で自分の訴えを通そうとしてしまうのです。
私たち大人の感覚で、エネルギーという考えで考えるとわかりやすくなります。例えば、家を掃除しようと始めます。
しかし、急に、違うことを欲求されてしまうと大変疲れたりしないでしょうか。それは、掃除というエネルギーが100だとすると、違う事をするのに、この100というエネルギーを0にして、新たに違う行動のために100使う。という現象だったとしましょう。どうでしょうか。その人は、違う事をするために、200というエネルギーを使用しています。
ご理解できましたか。こどもも同じ現象が起こっています。遊びという行動に100使っているので、その100を0にするのにすごく時間がかかってしまっているのです。しかも、こどもの興味関心から、外すことにつながるのでそれはとても時間がかかる事を欲求している事になっているのです。であれば、どうするべきなのか。難しく考える必要はありません。
興味関心を外すのに時間がかかるのでたくさんの時間を費やしてあげる事で問題は解決できないでしょうか。そのこどもがどれぐらいで行動を変えるのか、観察は必要です。
そして、大人の都合でいきなりあれこれと指示して思い通りに動いてくれないからイライラする。というこどもの行動も理解できると思います。
全てにおいて、こどもの興味関心をやめさせたり、違うことを欲求した際に時間がかかるこどもが一般的です。なので、ちょっとした観察から始め、対処できるように努めることです。
次回は他のケースも見ていきます。
建築家・教育者・著者・講演者
藤井亮輔
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