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TAY-C公演を終え、祈る
TAY-C公演が終わって1週間が経とうとしている。
G-rayとして作品「Dawn」に出演し、TAY男組に出演した。
久々に会う顔ぶれもいて、同窓会のような気分を味わったのもつかの間。
1月もあっという間に過ぎ、2月に入って1週間。
なんとあっという間なのだろうか。
毎年のようにTAY-C公演に呼んでいただき、故郷である新潟にてダンス作品を上演できることのありがたみ。
今まで当たり前のように享受していたが、それは当たり前のことではないことに改めて気付かされた。
作品を上演できることへの感謝
公演を終え、解散会というのがあり、各団体の代表が挨拶をしていくのだがそこで一人の男の子が真剣な眼差しで言った。
「切実に、切実に感謝。感謝という言葉しかありません。」
彼は大学院修士1年生で、教員になることが決定しているという。
就職するまでになんとかダンスを続けていく道を模索しているところだという。
彼も僕と同じように、グループを立ち上げ作品を色々なところに上演し活動をしているのをSNSで確認していた。
傍から見ている立場としては、洋々と作品を創作しているのかと思いきや、今回TAY-Cに出演できたことへのただならぬ感謝の念を感じた。
息を呑まずにはいられなかった。
過去の苦しみ、光
今まで、何の気なしに続けてきたと思っていたダンス。
そこでハッとしたというか、何の気なしに続けてきたわけではないなと改めて思い返す。
ここ日本においては、やはりダンスを継続していくことはなかなかに困難なことにあると思われる。一般的にはお金も稼ぐことは難しいだろう。
故に、周りからの理解であったり、共に続けていく仲間であったり、応援してくれる存在が必要不可欠であると思う。
コロナ禍の影響からか、ある日突然創作意欲も踊る意欲も、何も無くなったことで、このまま死んでもいいのかなと思ったこともあった。
いつまで続けるんだということは親にも今でも時折言われる。
それでも今まで続けてこれたのは、新潟にて作品を出す場を提供してくださっている恩師の存在、続けたほうがいいと応援してくれる人の存在、一緒に活動を熱心に続けてくれる仲間たちのおかげでこれからも続けていこうと、足に力を込めることができることができるのだと思う。
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ダンスを続けていくことへの祈り
今現在、ダンスを続けている若者は新潟には数多くいる。
TAY-Cにおいても、総出演者数は100名を超えていたはず。
解散会で僕が話したことはまとまりがなく上手く伝えることができなかったかもしれないが、ここまでしぶとく続けてきたきっかけ、根本であるTAY-Cに出演している皆がダンスを1日でも多く続けられるといいなと思う。
僕もHomeShipという企画を共同で主催したのもあり、こういう素敵な場があるのは当たり前ではなく、様々な人の尽力があってこそ成り立つものだ。
当たり前に享受することなく、感謝の念を忘れず、広がっていくことを祈り、自身も貢献できるように活動していきたい。