選ぶべき2タイプの編集者とその出会い方
おかえり。今日もあなたに会えて嬉しいです。
これまで相性の良い出版社と編集者の探し方についてお話ししてきました。
ただこれだけがすべてではありません。
実は違う角度から見た編集者の探し方も存在します。
■選ぶべき編集者は2タイプ
突然ですが、あなたは自分が組むべき編集者はどんな人だと考えていますか?
私は15年間作家活動をしてきて様々な作品・著者を見てきた結果、
組むべき編集者は2タイプに分類できると発見しました。
それは「世の中を変えたい編集者」と「得意分野を持っている編集者」の2タイプです。
この2タイプの編集者とあなたの書けるテーマが合致したとき
ベストセラーが生まれる確率がぐんと高まります。
そこで今回はこの2タイプの編集者の特徴と出会い方についてお話ししたいと思います。
■世の中を変えたい編集者とは?
「クレイジーな人達をたたえよう」
Appleの共同創業者でiPhoneを世に送り出したスティーブ・ジョブズは言いました。
世界には普通の人からするとクレイジーと思われる人や物が数多く存在します。そんな「これまで世界に無かったもの」「ニッチ過ぎて人々が知らないもの」「新し過ぎて世の中がついて行けないもの」を発掘し、世間にデビューさせることに命を燃やすのが世の中を変えたい編集者です。
彼らが大嫌いな言葉は二番煎じ。
「何それ?」と言われるのが大好きで、まだ知られていないことを探すのに血眼になっています。
■世の中を変えたい編集者との出会い方
これまで世界が知らない人を探していますので、まずはあなたがある分野の第一人者になる必要があります。
でもそれは決して有名企業の有名社長になれという意味ではありません。
たとえば
「そうめんのスペシャリスト」
「全国の地図が頭に入ったタクシードライバー」
「イギリスの歴史を事細かに知っている大阪人」などのニッチでOK。
重要なのは
「あなたのネタで世界にインパクトを与えられるか」どうかです。
編集者は面白いネタを持っている人を放っておくほど暇ではありませんので、あなたが突き抜けた存在になれば、必ず声が掛かります。
でもちょっと時間がかかるという人は
あなたが「編集者を変質的に口説き落とすという方法」もあります。
世の中の変えたい編集者は良い意味で変人です。
そんな彼らは普通のアプローチではびくともしません。
現代の変人編集者の代表である見城徹さんの「編集者という病い」を読み、その作家に対してのアプローチを真似して逆に編集者を口説くのが有効です。
■得意分野を持っている編集者とは?
「水を得た魚」ということわざがあるように、人には得意分野があるものです。そして得意分野であればこそ、読者が何を求めているか?作家の魅力は何なのか?が手に取るようにわかり、結果、ベストセラーを出すことができます。
料理が得意な編集者。恋愛本が得意な編集者。
経営戦略が得意な編集者など、得意分野に限ってはまさに無敵。
逆に得意で無い分野を担当すると、うまく行かないのが彼らの特徴です。
野球でもピッチャーはピッチャー。バッターはバッターが得意ですよね。
(ドジャースの大谷翔平選手以外は)
あなたが世の中にインパクトを与えられる第一人者でないならば、
あなたが書けるテーマを得意とする編集者を探すのがおすすめです。
■得意分野を持っている編集者との出会い方
得意分野を持つ編集者が手がけた本は大概売れます。
よって講演会やサイン会などが開かれることが多々あります。
その際は、著者はもちろん、編集者も同行するのが一般的。
ぜひ講演会などに行き、編集者にも挨拶。次回以降でお話ししていく編集者が興味を持つ企画の話をしてみてください。
あるいはSNSも使えます。
あなたが出版したい得意分野の著者のSNSをリサーチしてみてください。
必ず編集者も見え隠れしています。そこで同じように企画を通してアプローチすればお近づきになれます。
■まとめ
世の中には「世の中を変えたい編集者」と「得意分野を持っている編集者」の2タイプが存在します。
この2タイプの編集者とあなたの書けるテーマが合致したとき
ベストセラーが生まれる確率がぐんと高まりますので、指名しないのはもったいない。
あなたはどちらのタイプの編集者と仕事がしたいですか?
漫才が一人でできないように
出版も編集者という相方が重要な存在となります。
ぜひお互いを高め合うことができる編集者を見つけてくださいね。