これから狩猟免許と猟銃等所持許可を取りたい皆様へ
皆様こんにちは。
FCに乗れない高橋了介(たかはしりょうすけ)です。
上記の事は前回の記事を参照して下さい(笑)
昨今、首都圏を中心に「狩猟免許」と「猟銃等所持許可」の取得者が増えているそうです。
一狩猟者として、大変嬉しい事なのですが、特に首都圏での事なのですが、
狩猟免許の取得したい方が多い為、試験を受ける為に抽選を行っている程だそうです。
なので、SNS上では「抽選落ちました!」と書かれる方も中にはいらっしゃいます。
ここからは狩猟免許と猟銃等所持許可を取得した方法(?)と注意をお伝え出来ればと思います。
思い出しながらつらつらと書いていきますので、暫くお付き合い下さいませ。
狩猟免許
狩猟免許は文字通り、狩猟を「県」で許可してくれる免許です。
狩猟免許試験に合格すると、免状が届きます。
写真は僕の第一種猟銃狩猟免状です。
今年、狩猟免許が更新です!
僕は第一種猟銃狩猟免状(装薬銃)とわな狩猟免状を所持しています。
猟銃での狩猟は第一種(装薬銃)と第二種(空気銃)の二種類がありますので、注意が必要です。
※第一種は装薬銃と空気銃の両方が使えますが、第二種は空気銃のみ使用。
そのほか、あみ狩猟・わな狩猟があります。
目的にあった狩猟免許を取得された方が宜しいかと思います。
僕の場合ですが、わな狩猟免許を取ったのは、有害駆除でわな(箱罠)を使うので、その為に取得しました。
免許取得の方法ですが、各都道府県で、年3~4回、狩猟免許試験があるので、各都道府県・市町村のホームページ上で告知されます。
申請用紙は各都道府県・市町村の振興局や各都道府県のホームページからダウンロードできます。
※ちなみに、免状だけでは狩猟は出来ません。
狩猟を行うには各都道府県で「狩猟者登録」が必要になります。
狩猟免許試験
狩猟免許試験の内容は・・・・・
〇狩猟に関する知識(鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法令・猟具・鳥獣並びに鳥獣の保護管理に関する知識)
〇適性試験
〇技能試験
があります。
多分、この試験の中で一番難しいのは『鳥獣判別試験』が難しいと思います。(僕もここを重点的に試験勉強しました)
技能試験は狩猟免許の種類によって試験内容は変わります。
第一種は猟銃の分解組み立てと据え方(構え方)が出ます。
一発試験も良いでしょうが、ここは素直に『狩猟免許試験事前講習会(予備講習会)』に参加した方が良いです。(費用かかります)
事前講習会では、なんと、試験範囲を教えてくれます。
「ここ出ますので、チェックして下さい」とか「ここからここまでの範囲出ますよー」みたいな感じで。
第一種の猟銃分解組み立てや第二種の空気銃の取り扱い方も丁寧に教えてくれます。わな猟は箱罠の設置方法・くくり罠の設置方法を教えてくれます。
講習会は人気あるので、タイミングによっては猟銃(模造銃)に触れる前に時間切れで触れない場合があるので、事前講習会に出た際は、率先して猟銃(模造銃)に触れて分解組み立て・部品の名前を覚えましょう。
肝心の鳥獣判別ですが、僕はここでお世話になりました。
https://www.harusa.org/syuryo/hanbetsu2/
狩猟免許試験の合格ラインは70点。合否は当日に出ます。
免状は後日、郵送されます。
猟銃等所持許可(初心者講習会)
猟銃等所持許可を取得するにあたって、手続きが凄く面倒で、平日でないと受け付けてくれません。
所轄で初心者講習会の案内がホームページで告知されますが、
事前に、所轄の生活安全課に猟銃を所持したい旨を伝えます。
大体、最初は「何で所持したいのか?」等々、色々、質問されます。
ですので、所持したい熱い思いを話しましょう(笑)
概ねの話を伝えると、初心者講習の申請用紙を頂けます。また、講習会の日程も教えてくれますので、予め、書類は作成した方が、受付もスムーズにいくと思います。
受付が終わると後日、テキストを貰えますので、テキストを熟読した方が良いです。試験もテキストからでます。
初心者講習当日、テキスト・筆記用具を必ず持参して下さい。
午前中、所持許可について講話。午後に修了試験です。
〇×問題で合格ラインは70点。その日に合否が出て、教習資格認定書(修了証)も出ます。
まだ猟銃等所持許可取得への軽いジャブです(笑)
教習用実包の譲受申請と教習射撃
教習資格認定書を貰ったら、次は教習用実包の譲受の申請があります。
ここで初めて実包(実弾)の申請が始まります。以降、狩猟・有害駆除・標的射撃で実包の申請が必要になりますので、ここで申請書の書き方をマスターしましょう。
実包(実弾)が何処で売っているか分からなければ、所轄の生活安全課に聞けば教えてもらえます。
教習射撃の実包は散弾で100発。なので、申請書も100発で申請です。
教習射撃ですが『一般社団法人全日本指定射撃場協会』で指定されている射撃場のみ行えますので、事前に射撃場の場所をグーグルマップで調べると良いと思います。
※場所によっては山の中等にもあります(笑)
猟銃等所持許可の更新の際、技能講習も同じ場所で行います。
教習射撃では、猟銃の分解組み立て・所作・クレー射撃でのルール・マナー等を教えて頂けます。
ここで人生初めて実銃を手にする訳です!!(笑)
試験内容はクレー射撃でクレー(陶器のお皿)を2枚以上中ればOKですが!
所作も減点方式で見られますので、脱包確認・矢先(銃の先)の確認を徹底的に注意しましょう!!
教習射撃の試験は・・・
〇トラップ(手前から奥に飛んでいく)25枚中、2枚以上中ればOK
〇スキート(クレーが手前に飛んで来たり、左右に飛んだり)25枚中、3枚中ればOK
が選べます。
試験中は余りにも危険な行為、暴発、減点で持ち点が無くなったら、
例え試験途中でも終了です!!
途中終了してしまったら、再度、教習射撃の申請をしないとなりません。
銃・ロッカーの購入と猟銃所持許可申請
教習射撃を無事、合格しましたら、次はいよいよ、猟銃・ガンロッカー・装弾ロッカーの購入と猟銃所持許可申請が始まります。
猟銃の値段はピンキリです。最近ではインターネットでも販売してくれますので、色々検索してから購入をお勧めします。
ガンロッカー・装弾ロッカーは、知人・友人・猟友会の方に聞いてみるのもアリです。
「新しいロッカー買うから、今のをあげるよ!」という方もいらっしゃいます。
僕はたまたま、タイミング良くガンロッカー・装弾ロッカーを頂きました。
猟友会に入るのであれば、猟銃も譲ってくれる場合もありますので、一度、聞いてみた方がよろしいかと思います。
購入したら、猟銃所持許可の申請です。
許可が下りるまで概ね1ヶ月ちょっと掛かります。
写真は僕が所持許可を更新する前の所持許可証になります。
※去年、更新したので上記の写真の許可証は無効になります。
猟銃所持許可を申請する際、身辺調査が始まります。
「この人、猟銃持っても大丈夫ですか~」とか「お隣さん、何かトラブルないですか~」等々、色々聞かれるみたいです。
ですので、ご近所付き合いは大切ですよ!!
ただ、身辺調査はこちらから3~4人指定できるので、ご近所・友人・同僚・上司・猟友会等々、前もって話しておきましょう!
僕は、両隣の方・職場の上司・猟友会の方を指名しました(笑)
僕の所の所轄の方は名前だけでどの方か分かるので、雑談しながら「あーこの方ですね!?だったら行かなくても大丈夫かなー?(爆笑)」とかもありました。
ガンロッカー・装弾ロッカーが届いたら、所轄に連絡してガンロッカー・装弾ロッカーの場所を確認してもらいます。
基本的に、同じ部屋にガンロッカー・装弾ロッカーは置けません。
また、人目につかない場所に設置が必要で、盗難防止を施します。
確認してもらい、問題ない様でしたら、時期的に購入・譲り受けた猟銃が届くと思います。
猟銃が郵送・宅急便で送られてくる場合、本人でないと受け取り出来ない様になっていますので、予め、時間を指定しておいた方がよろしいかと思います。
猟銃の確認
「銃砲所持許可証」を受けて3か月以内に銃を購入し、受け取ってから14日以内に警察の確認を受けます。
期日を過ぎますと所持許可は失効しますので要注意です!!
その際、猟銃はケース等に入れて所轄に持って行きます。
※裸銃で持ち歩くのは銃刀法違反になります。
購入した実包は確実に保管管理しなければなりません。
購入、消費等の帳簿管理が義務付けられていますので、帳簿を確実に付けておきましょう。
帳簿はインターネットで検索すると、自作の帳簿が出てきますので、それでも大丈夫です。僕はそれを使っています。
※帳簿は装弾を使用した日から3年間保存。
※毎年行われる銃検査や所持許可証更新の際、帳簿を見られます。
所轄的には買った(譲受た)装弾を使用しているか?猟銃はちゃんと使用しているか?を帳簿上から確認してますので
『いつ・どこで・どの銃で・何を行ったか』
を明確にしましょう。
※猟銃を使用しないと眠り銃と言って3年で失効します。
晴れて猟銃を所持
猟銃を所持できるまで、大体3~4ヶ月かかると思って下さい。
所轄の方も人間ですので、色々と時間がかかるお仕事をされております。
その辺は大目に見て下さい(苦笑)
晴れて猟銃を所持できるのですが、所持許可証は最初、
『標的射撃・狩猟(狩猟免許所持者のみ)』となっています。
猟友会に入って、有害駆除を行う場合、所轄にて所持許可証の追記を行う必要があります。
※有害駆除隊の捕獲隊員の証明書を役場の農林課で申請します。
有害駆除隊員の証明書を所轄に提示すれば、『標的射撃・狩猟・有害駆除』と追記してもらえ、有害駆除でも猟銃が使える様になります。(要申請)
標的射撃だけでしたら特に追記は必要ありません。
銃所持の手続きの煩わしさが治安を守っている?
日本で猟銃を所持するには本当に時間がかかりますし、何度も試験を受けます。
多分、この煩わしさが日本の銃社会の治安を守っているのかと思います。
(個人的にですが)
警察署の窓口も平日しか開いておらず、狩猟関係も役所等も平日にしか対応してくれません。
狩猟者も昭和50年位には全国で51万人位いたそうですが、少子化や時代の流れで現在では全国で20万人いるかいないか位まで減少しました。
何度も言いますが、狩猟免許・猟銃等所持許可の手続きは本当に面倒です。
時間もかかります。
ですが、昨今では、新規に猟友会に入る方には都道府県・各自治体から所持に関して助成金も出してくれます。(要申請)
僕が住んでいる秋田県北秋田市の場合、県から10万円・北秋田市から5万円の計15万円は助成金として出してくれます。
ですので、これから狩猟免許・猟銃等所持許可を取得される皆様は助成金の出る事も覚えておくと良いですよ!
以上、FCに乗れない高橋了介(たかはしりょうすけ)でした!
宜しければサポートの方、何卒、宜しくお願い致します!!m(__)m サポートの一部はくまくま園に寄付する予定です。