ダウン症児の甲状腺について
ダウン症に特化した小児リハビリをしている理学療法士の胡崎亮介です。
4児の父親で、次男がダウン症(小学校3年生)理学療法士の仕事をしています。
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を大阪府で運営しています。
ダウン症に特化した支援note
【ダウン症と甲状腺について】
ダウン症をもたれるお子さんに合併することのある「甲状腺ホルモン」についてのお話です
初めに、僕たちの身体はどのような働きによって日々動いているのでしょうか?
例えば
栄養がないとエネルギーが出来ない
なので、これはとても大切な要素ですよね
そのエネルギーを全身に循環させないといけない
頭、身体、手足、内臓など
沢山の場所へ栄養が行き届かず、これも大切な要素になります。
と言った例のように
【運動発達】は筋肉が働き、関節が動けばOKということではないのです。それらを支える身体中の各役割が相互に作用しながら、発達していくものだと考えられます。
今回のテーマ「ホルモン」とは?
と言ったように、生命を維持する為、身体を動かす為などの役割を果たしているものです。
ダウン症児においては、このホルモンの一種である【甲状腺ホルモン】に影響を受けていることがみられます。
今回は、そういった「内分泌(ホルモン)」の視点を日々の支援に生かしていく内容のnoteです。
甲状腺・甲状腺ホルモンとは?
甲状腺というのは喉のやや下にある、ホルモンを分泌する器官です。
ここから分泌される甲状腺ホルモンは
・T3(トリヨードサイロキシン)
・T4(サイロキシン)
といわれるもので、甲状腺ホルモンはさまざまな作用を持っていますが、おおまかに言えば全身の代謝を高めるホルモンで、血液に乗って全身の細胞に影響を与え、新陳代謝を活発にする働きを持っています。
他にも、神経や骨、精神状態にも関わり、子どもの成長や発育にも必要な、人間にとってなくてはならないホルモンです。
このホルモンは多すぎても
少なすぎても良いものではなく
一定に保たれている必要があります。
それを調整しているのが
脳(脳下垂体)から分泌される
TSH(甲状腺刺激ホルモン)というものです。
これによって、身体中の甲状腺量を一定に保つために働いています。
この関係性は
身体中にある甲状腺ホルモンの量を感じ取り
脳にあるTSH(甲状腺刺激ホルモン)が分泌され
それが甲状腺に至り、甲状腺ホルモンを分泌調整をしているのです。
例)
①身体の甲状腺が少ない場合
血中のT3.T4が少なく、TSHが多く分泌される
②身体の甲状腺が多い場合
血中のT3.T4が多く、TSHの分泌が少なくなる
のように
脳と甲状腺との間でやりとりが行われています。
こういった医学的な情報から
子どもの発達や成長、活動性や意欲など。
様々な日常場面と繋がることがあることがわかります。
これらの情報は採血で知ることができます。
甲状腺に関することを確認する時は
血液データの
T3.T4.TSHの3つの項目を見てくださいね
最後までご覧頂きありがとうございます!
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