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肢体不自由児の就学について考える

こんにちは。今日もつらつらと書き連ねていきます。
今回のテーマは 「肢体不自由児の就学」 についてです。

リハビリが少し落ち着き、生活のリズムが整ってきたタイミングで、新たな悩みとして出てくるのが「就学」ですよね。肢体不自由児が学校に通う際、主に選択肢は2つです。
• 地域の小学校
• 特別支援学校

この2つのどちらを選ぶかは、とても難しい選択です。どちらにもメリット・デメリットがあり、「正解」を一概に決めることはできません。そこで今回は、肢体不自由児の就学について、ボクなりの見解をお話ししようと思います。

結論:どちらも正解

結論としては、どちらも正解 だと思います。
地域の学校にも特別支援学校にも、それぞれに良さがあり、また課題もあります。そのため、ご家庭やお子さんの状況に合わせて、どちらがより適しているかを見極めていくのが大切です。

この記事では、地域の学校と特別支援学校、それぞれのメリットとデメリットを整理していきますので、最後まで読んでみてくださいね。

地域の学校に通うメリット・デメリット

メリット

1.地域での認知が広がる


地域の学校に通うことで、「この地域にはこういう友達がいるんだ」と他の子どもたちや保護者に認識してもらえます。これまで療育園などで過ごしてきたお子さんにとって、地域の繋がりができることは大きな意味を持つと思います。

2. 集団の中でパワーをもらえる


子どもたちは同世代の仲間から大きな刺激やエネルギーを受け取ります。実際に地域の学校に通ったお子さんの話を聞くと、「周りの子がすごくよくしてくれて、学校が楽しい!」という声をよく耳にします。こうした経験は、社会性を育む上で大切な基礎になります。

3. きょうだいと同じ学校に通える


きょうだいがいるご家庭では、「同じ学校に通わせたい」という希望が多いです。同じ学校で過ごせることは、きょうだいにとっても安心感を与えるでしょう。

デメリット


1. 親の負担が増える


特に車椅子を使うお子さんの場合、学校までの送迎が必要になることが多く、親御さんの負担が増加します。また、学校行事への参加や日々のコミュニケーションにも労力がかかります。

2. 先生による対応の差がある


担任の先生や加配の先生によって、対応に差が出ることがあります。経験豊富で気が利く先生がついてくれればスムーズですが、そうでない場合は学校との連携に親御さんが苦労することもあります。

3. 細かい配慮が難しい


特別支援学校と比べると、どうしても細部までのサポートが難しい場合があります。結果として、お子さんにとって負荷が大きくなる場面もあるかもしれません。

特別支援学校に通うメリット・デメリット

メリット
1. 先生たちが専門知識を持っている


特別支援学校の先生方は、肢体不自由児への対応に精通しており、姿勢管理や学習支援において的確なアプローチが可能です。また、こちらの要望にも柔軟に対応してくれる点が安心材料になります。

2. お子さんのペースに合わせた教育が受けられる


特別支援学校では、授業や生活のペースをお子さんに合わせて進めてくれます。ゆったりとした時間の中で安心して学校生活を送ることができるのは、特別支援学校ならではの魅力です。

デメリット


1. 刺激が少ない


地域の学校と比べて環境が穏やかな分、刺激が少なくなることがあります。音や会話の量が少ないと感じる親御さんもいますし、特に歩行が可能なお子さんやコミュニケーションが得意なお子さんの場合、同世代との関わりが限定的になりがちです。

ボク個人の思い

簡単にまとめると、地域の小学校にも特別支援学校にも、それぞれの良さがあります。個人的な意見としては、もし可能であれば、地域の小学校に通うことも一度検討してみてほしい と思います。
大変なことも確かに多いですが、地域の学校で得られる経験は、子どもたちにとってとても貴重です。

もちろん、どちらを選ぶにしても、ご家族やセラピスト、学校の先生方とよく相談しながら進めていければ良いですね。ボクは、そうした選択を一緒にサポートできるセラピストでありたいと、いつも思っています。


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