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足底筋膜が歩行に重要な理由3選

こんにちは。今日もつらつらと書き連ねていこうと思います。今回のテーマは 「足底筋膜が歩行に重要な理由」 について。

意外と 足底筋膜が硬い子 って多いんですよね。
というのも、基本的に つま先立ちの姿勢(足関節の底屈位)で固定されていることが多い ため、自然と足底筋膜が短縮した状態になってしまうんです。

でも、この足底筋膜が縮んだままだと、歩行においてさまざまな デメリット が出てきます。
そこで今回は、 足底筋膜が歩行に重要な3つの理由 を解説していきます。

①足底筋膜が硬いと背屈が制限される

足関節の背屈(足首を上に持ち上げる動き)は、歩行時の かかと接地や足の振り出し に必要な動きです。

足底筋膜は、足趾が背屈(反る)すると伸張される という特徴を持っています。つまり、足底筋膜が硬いと、足趾が十分に反らず、それに伴って 足関節の背屈も制限される ことになります。

これが歩行にどう影響するかというと、例えば スキーブーツのような硬い靴を履いて歩く ところを想像してみてください。足首がほとんど動かないので、歩き方がペンギンみたいになりますよね。足底筋膜が硬くて足関節の背屈が制限されると、これと同じように 重心移動がスムーズにいかず、歩行の推進力が落ちる のです。

その結果、
膝を高く持ち上げる ような代償動作
足を引きずる ような歩行
前のめりの姿勢になりやすい

といった問題が出てきてしまいます。

② 足底筋膜は足部のアーチ形成に関与している

足底筋膜は、足のアーチ(土踏まず)を維持する役割 があります。このアーチが歩行時にどう機能するかというと、

トラス機構(Truss Mechanism)
足が地面に接地した瞬間、アーチが適度に沈み込み 衝撃吸収と荷重分散 を行う。
ウィンドラス機構(Windlass Mechanism)
足趾が反ると足底筋膜が引っ張られ、アーチが引き上げられることで 剛性が高まり、推進力を生み出す

この 2つの機能 がスムーズに働くことで、歩行の効率や安定性が高まるんですね。
でも、足底筋膜が硬すぎると

✅ アーチが適切に変形しない → 衝撃吸収がうまくいかない
✅ ウィンドラス機構が機能しない → 歩行時の推進力が低下する

といった問題が起こります。足底筋膜の柔軟性を保つことが、歩行のパフォーマンス向上につながるわけです。

③ 足底筋膜が適切な張力を保つことで、感覚フィードバックを提供する

歩行において 感覚フィードバック(地面からの情報を脳に伝える働き) はとても重要です。

足底筋膜は 筋膜の一部 なので、当然 筋肉とつながっている わけですが、筋肉というのは、
緊張が強すぎてもダメ
緩すぎてもダメ

という性質を持っています。ちょうどよい張力(適切な長さ・柔軟性)が保たれているときに 最も感覚が入りやすい んです。

しかし、足底筋膜が短縮していると、足裏の感覚が入りにくくなり、歩行時の姿勢制御やバランス機能が低下 してしまいます。

その結果、
接地感覚が鈍くなる → 足をしっかり踏み込めない
バランスを崩しやすくなる → 転倒リスクが上がる

という問題につながります。足底筋膜の適度な柔軟性を保つことで、感覚入力をスムーズに行い、より安定した歩行が可能になります。

まとめ

足底筋膜が歩行に重要な3つの理由
足関節の背屈をスムーズにする
足部アーチを適切に機能させる
感覚フィードバックを提供する

これらの機能を維持するためには、足底筋膜の柔軟性を保つこと が不可欠です。もし つま先立ち歩きのクセがある、足の裏が硬く感じる という人は、足底筋膜のストレッチやマッサージを取り入れてみるのも良いかもしれませんね。

インスタもやってますのでよろしければ見てみてください。

Youtubeもやってます

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
それではまた。

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