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リハビリの頻度について
こんにちは。今日もつらつらと書き連ねていこうと思います。
今日のテーマは 「リハビリの頻度ってどれくらいがいいのか?」
リハビリを続けていると、「もっと頻度を増やしたほうがいいのか?」と悩むことがあると思います。
セラピストと話していても、「週に何回がベストなんだろう?」って迷うこと、ありますよね。
今回は、リハビリの頻度について、ボクの考えをまとめてみます。
リハビリの頻度は多いほうがいい?
まず大前提として、 リハビリは高頻度のほうが効果が出やすい というエビデンスがあります。
脳性麻痺のガイドラインにも「集中リハビリは効果がある」と明記されています。
週5〜6回の頻度で行うリハビリが、運動機能の向上に効果的とされているわけです。
ただし、入院中ならまだしも、 在宅でそれだけの頻度を確保するのは現実的に難しい ですよね。
では、実際にはどれくらいの頻度がベストなのか?
ここからは 年齢別 に考えてみます。
年齢別のリハビリ頻度
① 乳幼児期(〜10歳くらいまで)
この時期は できる限り多くの頻度で リハビリをするのが理想です。
というのも、 運動機能の発達には臨界期がある からです。
研究によると、 10歳くらいまでの機能が、その後の発達の上限になりやすい というデータもあります。
もちろん、10歳以降もリハビリの意味がなくなるわけではありません。
例えば、
• 歩行が安定する
• 姿勢が良くなる
• 長く歩けるようになる
など、機能の向上は十分期待できます。
ただ、 基本的な動作の獲得には、幼少期のリハビリが重要 という点は押さえておきたいですね。
② 学童期(小学生〜中学生)
この時期は 週1〜2回 くらいの頻度がベストかなと思っています。
理由としては、
• あまり間隔が空きすぎると、運動の積み上げが難しくなる
• 週1回なら、日常生活での困りごとを聞いて、適切に対応できる
月1回だと、 体の変化に対応しづらい というデメリットもあります。
なので、 最低でも週1回、可能なら週2回 くらいが理想です。
③ 中学生・高校生
基本的には 週1回程度 のリハビリが望ましいですが、ここは個人差が大きいです。
例えば、
• 歩行がしっかりしていて、地域での生活が安定している子 → もう少し頻度を減らしてもOK
• 機能低下が心配な子 → 継続的に週1回ペースで続けるのが理想
ただ、 リハビリのために他の活動を犠牲にしないようにする ことも大切です。
「友達と遊びたい」「勉強したい」という時間を削ってまでリハビリを優先するのは、本末転倒な気がします。
個人的には、 2週間に1回くらい の頻度でも、生活のリズムを崩さず続けられるのかなと思います。
④ 18歳以上(成人期)
18歳を超えると、 リハビリの機会が減る という話をよく聞きます。
でも、 成人になっても運動機能を維持するためには、やっぱり定期的なリハビリが必要 です。
ボクの考えとしては、 2週間に1回くらい のペースがちょうどいいかなと。
「リハビリがなくなって、動く機会が減ってしまった…」というケースを防ぐためにも、
定期的なメンテナンスとしてのリハビリは続けたほうがいい と思います。
リハビリの効果を最大化するには?
リハビリの頻度を考えるうえで、もう一つ大事なことがあります。
それは 「家庭での関わり」 です。
リハビリの時間って、 週に1回やったとしても、せいぜい1時間程度 ですよね。
でも、1日は24時間あるわけで、 リハビリの時間は生活の中のほんの一部 にすぎません。
だからこそ、 家庭での運動やケアがめちゃくちゃ大事 になってきます。
親御さんと一緒に取り組むことで、 リハビリの効果は何倍にもなる んですよね。
もちろん、「家で何をすればいいの?」って思うかもしれませんが、
そこは セラピストの役割 なので、しっかりサポートさせていただきます。
まとめ
幼少期はできるだけ高頻度(可能なら週5〜6回)
学童期は週1〜2回がベスト
中高生は週1回 or 2週に1回、生活に合わせて調整
成人期は2週に1回くらいが理想
家庭での関わりがリハビリ効果を大きく左右する
リハビリの頻度は、 年齢や生活スタイルに合わせて調整するのが大事 ですね。
そして、 限られた時間の中で最大限の効果を出すためには、家庭での関わりが不可欠 です。
「うちの子の場合はどれくらいがベスト?」
そんな疑問があれば、ぜひ相談してくださいね。
インスタもやってますのでよろしければ見てみてください。
Youtubeもやってます
それではまた!