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名作はどんなときに観ても、名作だった。

 映画というものはいつの時代も人を魅了してきた。自分が生まれてもいない時代に制作されたものが、いまの時代の人々の推しとなっているのはなんとも不思議であるが、とんでもないことだと思う。

 さて、昨日僕は久しぶりに夜映画を観た。少し前までは一ヶ月に一回は映画館に行っていたが、新型コロナウイルスの影響で、今は疎遠になってしまっている。(そろそろ復活せねば)
いつもなら家の近くのTSUTAYAで物色するのだが、今日はなんとなくアマゾンプライムの気分。酒を飲みながら、何かおもしろいものがないかと探していると、これが目に止まった。

とても流行ったので、多分ほとんどの人は観たことがあると思う。僕も過去に何回か観たことがあった。なので内容は割愛させてもらうが、やっぱりめちゃくちゃおもしろい。でも、前に観たときとは何かが違った。

(ロバートデニーロいい人すぎだろ、アンハサウェイめちゃくちゃ可愛いな)これが前の僕の視点だった。もちろん人生について考えさせられたり、感動したりもしたが、今回はアンハサウェイの夫、マットこと(アンダーズ・ホーム)に目がいった。それは多分、比べるのはおこがましいが、専業主夫という共通点があるからだろう。基本的にこの映画はいい人ばかりで、ご多分にもれずマットもいい人なのだが、一時の迷いで娘の友達のママさんと浮気してしまう。けれど最後は自分の罪と向き合い、素直に白状し、謝る。そんな彼に妻が一言。「じゃあ、これからはハンカチを持って」

 あぁ、やっぱりおもしろい。名作はどんなときに観ても、名作だ。
(P.S.僕は最初にこの映画を観たときに、ハンカチを1ダース買いにいきました)