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【N/S高政治部】Aチーム〜ぼくらの軌跡〜

こんにちは!政治部第4期のAチームです。
4期では「政治の役割」「野党の役割」「こども政策」の3つのテーマを軸に、政治家への質疑やチーム内で議論を行いました。
また、年間の活動の集大成として、3月には現職の国会議員に政策提言をする「成果発表会」を行いました。
私たちAチームは「自動運転とタクシー市場」に着目し、自動運転が発達する中で、タクシー事業や公共交通のあるべき形について政策立案しました。
ここでは、テーマや政策立案に取り組んだことによる心境の変化、反省点を振り返ります。
この記事が少しでも「未来の政治部生」の参考になったら嬉しいです。

・テーマ別講義

①講義前後の活動
まず初めに、講義前後の活動についてお話しします。
講義前には、テーマについて調査や考察をし、ゲスト講師の方への質問を準備します。
各メンバーが様々な記事を調べて、情報を共有し合い、気になった部分や不明な部分をリストアップして質問に落とし込みます。
記事を調べる際には、その情報の出典や記事の信頼性に注意し、誤った情報を取り入れないように気をつけながら情報収集を行いました。
情報をまとめる際は集めてきた情報をただ書き連ねるだけでなく、そこに独自性を追加し自分の意見をしっかり持つことを意識していました。
また、質問の際は、せっかくの貴重な機会のため、表面的ではなく独自の視点を持った質問を心がけました。
質問を考えることができたら、それを事務局に提出します。毎回1講義あたり1チームにつき1~2問が選出されます。
講義後は、各個人で振り返りをし、得られた学びや、今後に活かせそうなことをまとめます。
その後、チーム全体で振り返ったことを共有し、今後のチーム活動に活かせる点をリストアップして次の活動に繋げていきます。

②講義を通して感じたこと
講義に参加し、政治家の方からいただいた具体的な事例に基づいたお話は非常に有益でした。
理論だけでは理解しきれない政治の複雑性やリアリティを知ることができました。その中でも私は「政治の役割」の講義が印象に残りました。

「政治の役割」に関する講義では、一般的な答えが存在せず、多様な視点やアプローチを尊重し、求めている大門さんの姿勢を感じることができました。

この講義から、私は政治の役割についてより深く考えるきっかけを得ました。
単純な解答が存在しない中で、政治家が直面する利害関係や社会の多様なニーズへの対応などに共感し、現実の政治の舞台裏に触れる貴重な機会となりました。様々な講義を通じて、政治に関する理解がより深まり、主体的な政治参加の重要性を再認識しました。

将来、私たちが社会に貢献するためには、自らの考えを明確にし、政治に対して積極的に関わることが必要です。
政治は単なる理論やルールだけでなく、実際に行動し参加することで社会を変えることができるということを学びました。この気づきを今後の人生の糧にしていきたいです。

・成果発表会

①政策テーマが決まるまで(チーム運営の工夫、調査から政策立案)

成果発表会
政治部の活動では、3カ月ごとに設定されるテーマに沿った政策や考えを発表する「ミニ成果発表会」と、自分たちで設定した課題から調査研究を行い、政策提言を行なう「成果発表会」があります。

Aチームでは6月頃からテーマの検討や政策立案などの準備をはじめ、3月5日に発表を行いました。

政策テーマが決まるまで
最終的な政策テーマに至るまで、Aチームは多くの社会課題に触れました。
「政治」について率直に意見を交わすことができるよう初日からミーティングを行い、課題や問題が生じた際にはすぐにチームメンバーに相談するなど、議論をする環境を大切にしていましたが、テーマの決定まで多くの時間を費やしました。

なぜ何度もテーマを変更することになったのか。
それは政策に対して「完璧」を求めていた結果でした。

見えた課題から政策を立案し、資料を読み進めるにつれ、考えた政策の欠点に目が向いてしまいました。そして、すでに国の掲げている政策で十分なのではないか……と自信を無くし、一から考え直すことを繰り返していました。

ですが、チームで議論をするうちに「自分たちは中高生なのだから、学生ならではの視点で最後まで精一杯取り組み、発表を成功させたなら、それが今できる完璧な状態だ」と専門家のように鋭い意見を出せなくても今できることをしようと、少し肩の力を抜いて取り組むようになりました。

調査から政策立案
Aチームは「すべてのひとが移動できる社会」をめざし、タクシー業界に焦点を当て「自動運転とタクシー」のテーマのもと政策を検討していきます。

現行のタクシーやライドシェアに関する課題は資料調査を行うことができましたが、自動運転は未知数であり、知識もありませんでしたので、ライドシェアや自動運転に関する外部の有識者にお話を伺うことで新たな視点を得ました。

資料や論文調査に加え有識者に話を聞くことから得た情報をチームで議論し作成した3つの提言があります。

1.現行のライドシェア議論について
2.失業者の対応
3.二種免許の扱いについて

詳しくは成果発表会の様子を御覧下さい。
・ニコニコ生放送: https://live.nicovideo.jp/watch/lv344268160
・YouTube: https://youtube.com/live/m1NTAen5pCE
・X Live:https://twitter.com/i/broadcasts/1BdGYrXMEQQJX

政策を仮決定し、矛盾や理解に誤りは無いか確認を入念に行ない、第三者によるフィードバックやチームミーティングでの推敲を重ねていきます。

②発表会直前から当日

発表会直前
発表会まで残り2週間になってからは、スライド作成や発表の流れについて、最終的な話し合いが始まります。

スライド作成では、効率的に作業を行うために
色使い、文字の大きさ、フォントなど、統一すべき部分について、事前にチームで決定をした上で、ページごとに担当を分けて作業しました。

スライド作成が終わると、発表の流れについて話し合いが始まります。
最も重視した点は、誤解なく想いを伝えるにはどうすれば良いのかという点です。
私たちの提言した政策は「自動運転を見据えてライドシェアを推進すべき」というもので、
賛否が別れるテーマであることから、発表当日の2日前まで臨時のミーティングを複数回開き、
誤解を招く表現がないように、原稿の修正を何度も行いました。

発表会当日
リハーサルでは、
ステージ上の立ち位置、お辞儀をするタイミングなど、当日にしか決められない事について決定しました。
準備が整った後、実際にステージに立って、プレゼンの練習を行いました。
本番までの待ち時間は、1時間以上あったので複数回、練習することができました。

そんな待ち時間もあっという間に過ぎ、いよいよ本番です。
成果発表会では、各グループが5分間発表を行い、国会議員の皆さんから講評や質問をいただきます。

そんなAチームメンバーが、政治部での活動を振り返りました。

(安彦)
私は政治部で3年間活動しました。
将来、高校時代の部活動を聞かれる機会があれば「政治部です」と答えることになります。
私が講義で初めて質問した政治家は安倍元首相でした。テレビや新聞から伝わる印象と、私の質問に答えてくださったときの印象は異なるところがありました。本人のお話を直接聞く、自分の意見はしっかり主張する、といった行動は政治部で培われました。
修了後も次のステップを見据えた計画を立て、3年間の政治部活動を誇れる大人になりたいです。

(石川)
私は人を愛するために政治を通して社会を知りたいという意図を持ち参加をしました。成果発表会を終え振返ると、今期の活動ではそれを意図した行動がとれて嬉しく思います。政治部を通して自分自身を以前よりさらに理解することができました。自分のことなら何でも知っていると思っていましたが決してそうではなく、知らない自分自身がいました。新しい自分を見つけ、それを愛することができてとても幸せです。

(菊池)
1年間の政治部活動を通して、社会課題に向き合い、議論する中で、情報を正確に取捨選択し、自らの意見を構築するスキルを磨くことができました。また、同年代の仲間たちと共に悩み、考え抜く中で、協力の重要性を理解しました。これからも学び続け、将来の社会貢献に向けて積極的な役割を果たしていきます。

(真田)
今期は、自分にとって2期目の政治部ということで、2期目合格当初は、
表舞台の質疑応答などでも緊張せずに、相手が「腹落ち」する回答をできるようになる事などが主な目標としてありました。
しかし、一期目に見せていただいた「最上級生の壁」はとても高いものでした。
そんな中で、自分の役割は何かを、もう一度考えてみました。
結論は、グループワーク等の見えない場所で、一生懸命取り組む事でした。
今期は、自分の役割や打ち出し方など、自分を知った上で物事に取り組む事の重要性を学ぶことができました。
共に過ごしたチームメンバーと、政治部に関わっている全ての方に感謝を申し上げます。

(平良)
私は幼い頃から政治に興味を持っていましたが、「政治」というものとの向き合い方が分からずにいました。ですが、4期生として活動していく中で、知らなかった社会課題に触れ、情報を元に自分の意見を組み立てることの難しさと議論する楽しさを知りました。物事を考えるときの視点や調査の仕方を身につける事もでき、政治についてとことん議論できる貴重な場で一年間過ごせたことを誇りに思います。

(福澤)
私は、1年間政治部で活動して入部前と比べて「疑問力」がすごく伸びたと思います。
「なぜ?」という疑問を持つことがとても増えて物事を深掘りする力が伸び、政治部での活動以外でも役立てることができています。
様々なことがあり、とても大変な1年でしたが、ここで得た学びを今後の活動にもしっかり活かしていこうと思います!

・政治部入部希望者へ

政治部に入部を希望するみなさんに私が一番大切だと思うことをお伝えします。
それは「意図」を持つことです。
政治部に入部するにあたって、政治についてよくわからないことはあまり問題ではありません。

・終わりに

Aチームは学年も生活スタイルも大きく異なる6名のメンバーで活動しました。
1年間の活動は決して平坦なものではなく、些細な出来事で心がささくれることもあれば、逆に結束することもありました。
政策立案にあたっては、仮テーマの議論が途絶え、テーマ変更を決断することもありました。そんな厳しい状況でも私たちは諦めずに取り組み、結論を出すことができました。
私たちが1年間の活動で培った「諦めない力」はかけがえのない思い出でもあり、大きな教訓です。
Aチームの活動を支えてくださった皆様に改めて感謝申し上げます。1年間ありがとうございました。


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