CHAMPION 206 DCX ELITE
現在、私がガイド艇で使用しているボート、CHAMPION 206 DCX ELITEの事について書こうと思います。
まず私が乗っている206 ELITEの年式は2001年式になります。
この206と言うモデルが登場した1番最初の年式のボートになります。
この206ELITEからチャンピオンボートのビームが90インチから95インチにワイドビーム化されました。
ボートの長さはモデル名のとおり20.6フィートです。
この206ELITEの特徴なのですが、とにかく重いボートだと言う事です。
マリーナのスタッフの方や、206ELITEを車で牽引した事がある方は、レンジャーの同サイズより重たい!っとの事です。
現に私の206ELITEをレンジャーのZシリーズのトレーラーに載せた時はタイヤがフェンダーに軽く擦れるくらいトレーラー本体がボートの重さで沈みました。
[ちなみに206 ELITEは2005年まではELITEシリーズで販売されていて、2006年に210 ELITEが登場し、206はCXシリーズとなり210 ELITEと併売されていたようです。]
以前に私が乗っていたナロービームの202ELITEとの比較になります。
このワイドビームになった206ELITEはかなり重たいヘビー級のボートに対して、以前に乗っていたナロービームの202ELITEは反対に軽い船体だったので、ある意味、正反対の特徴のチャンピオンボートに乗っている事になります。
以前の202ELITEの記事に書いたストレージが少ないと言う難点は、この206ELITEでは解消されていて、かなり気の利いたストレージ配置になってます。
特にリアデッキのストレージ配置は最高に気に入ってます。
助手席の横にも小物を入れるストレージが配置されており、緊急時の工具などを入れるのにとても重宝しています。
そしてフロントデッキに上がるステップの部分にアイスストレージが配置されており、こちらもかなり重宝しています。
もう1つ以前の記事に書いた難点である運転席が少し狭いと言うところも完璧に改善されており、平均的な日本人の体格では少し広過ぎるくらいかもしれません。
ビームが広がり重くなったチャンピオンボートと言う事で、90年代のチャンピオンボート好きの方からは、あまり評価の良くないワイドビームのチャンピオンボートですが、私個人的にはかなり完成度の高いボートだと思っています。
その理由として先程、書いたストレージ配置や運転席の広さもありますが、このモデルからコンソールが取り外し可能になってます。
今時のボートではコンソールが取り外せるのは当たり前の事ですが、この年式でコンソールが取り外せるのはレンジャーボートの5シリーズか、このチャンピオンボートのエリートシリーズくらいだと思います。
ビームが広がった事で、チャンピオンボートの特徴である走破性の部分が悪くなっていると言う声も聞きますが、私個人的には今時の大排気量の4ストロークエンジンを積む事でボートの重さとチャンピオンらしいVハルを生かして、ナロービームの202ELITEの時より波を潰して走りやすくなったと思います。[202ELITEなどのナロービームの時は波に軽く乗りながら切り裂いていくようなイメージでした。]
特にこの206ELITEに初めて乗った時に感じたのは、向かい波や向かいウネリで走る時に、ボートの重量でオートマチックに波を潰してくれるので、体に伝わる衝撃が202ELITEの時に比べると明らかに少なく、かなり楽に走れるようになったと言う事です。
しかし追い並みや横波を走る時は、正直、ナロービームの202ELITEと変わらないか、202ELITEの方が走りやすい状況もあると思います。
また釣りのしやすさなのですが以前の記事に書いたとおり、私個人的にはナロービームのチャンピオンが釣りし難いと感じる事はほとんど無かったのですが、206ELITEになってエレキのペダル周りの横幅がかなり広くなったので、さらに快適になりました。
206ELITEの難点なのですが、フロントデッキにタッピングが効かないと言う事です。
魚探をとりつけるマウントを以前の202ELITEはタッピングで止めるだけで問題無かったのですが、この206ELITEのフロントデッキにはタッピングが全く効きません。
よって魚探のマウント類は全てボルト&ナットで取り付けています。
また私の206も含め、他の206オーナーの方にも聞いたのですが、燃料タンクの形が特殊らしくコンソールの燃費メーターの針が満タンまで行きません。
[ちなみに206の燃料タンクなのですが、満タンにすると260リットル前後入ります。]
20フィート超えのチャンピオンボートにはよくある話なのですが、コンソールからフロントデッキに行く通路が長くて、フロントデッキで釣りをする時に足を踏み外して危ないと言うところです。
私の場合はマッスルマリンの泉谷さんにお願いしてアルミでデッキを作って頂き、そのデッキを開閉式にしドライストレージを潰さないようなエクステンションデッキを作成して頂きました。
これにより安全に快適にフロントデッキで釣りが出来るようになりました。
この206ELITEなのですが、船体のカラーリング ボートの走り ストレージ配置 など、どれをとっても私自身かなり気に入っていて、まだまだ大事に末永く乗り続けたいと思っています。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?