2021年7月に読んだビジネス書を1冊ずつコメントしてみた。
「1万字くらいで抑えよう…」
自分の考えをアウトプットしていくために読んだビジネス書を1冊ずつアウトプットすると決めた。
いざやってみると、書けば書くほど考えが浮かび、時間も忘れるほど没頭していた。
7月が半分すぎたところで文字数を見てみると1万字を超えてたことに驚きを隠せなかった。
月の終わりころには2万字くらい書けてしまう。
私の高校の卒業論文と同じ文字数だ。
あくまで見てもらう人がいるから抑えよう、そう決めて1万字と制約をつけた。
まだまだ文章も粗削り、それでも今回の挑戦は新しい自分への第一歩になるだろう。
今月読んだ20冊のビジネス書を紹介していく。
◆ 2021年7月に読んだビジネス書リスト
▼ 伝える力
☑ 言葉で伝える価値が高まっていく
今はスマホがあるから「なんとなく」で伝わってしまう環境にある。
例えばLINEやTwitterなどSNSの絵文字やスタンプ。
これはリアルでのコミュニケーションにも反映されてしまい、言葉がなくても伝わってしまう。
日本人は言葉を使わずに何となくわかってほしい「察してくれ文化」があったが、より加速してしまうかもしれない。
リモートワークが普及しつつある今、リアルでのコミュニケーションが減り、表情や雰囲気ではなく言葉の価値がより高まってきた。
これからは言葉をうまく使える人が注目され、使えなければ相手にされなくなる。
今では言葉が使えれば世界の人を相手にコミュニケーションをとることもできる。
使う人が圧倒的に多い英語は今後も重要性は高いだろう。
☑ 会話の方法が変わっていく
コミュニケーション手段が変わりつつあり、言葉だけでなく間の置き方や会話の流れがより重要になっていく。
私がこれまでにうまくコミュニケーションをとっていると感じた会社がある。
それはジャパネットたかた。
テレビ通販で有名な会社だがラジオ通販事業もやっている。
ラジオ通販においてこんな工夫をしている。
大きさを表すとき、「身近なモノ」を例にして規格を表す。
例えば「ハンカチ4枚分」など。
今の時代で相手に伝えるには、「より具体的にわかりやすく」だと考える。
いつの時代も重要とされていたが、今後は当たり前になるだろう。
▼ 100円のコーラを1000円で売る方法
☑ 体験しないと価値はわからない
「ドリルを売るなら穴を売れ」「白いネコは何をくれた?」と同様、ストーリー形式でマーケティングの基本を学べる1冊。
マーケティングは一見難しいイメージだが、ストーリー形式で実生活でもイメージを持たせられるようになっている。
タイトルはストーリーの中での例え話の一部。
1000円でコーラを売ったのはリッツカールトン、中身は市販のコーラと同じ。
しかしリッツカールトンでは1番おいしく飲める温度に調整しつつ、ライムを添えてオシャレな器に入れて提供する。
モノとしては50~60円程度、体験を付加価値として加えたことで1000円になった。
本を読んでいるだけでは「1000円も払ってまで飲みたくないよ」と思ってしまう。
実際に体験しないとその価値はわからない。
マーケティングは体験するほど考えが広がっていく。
机で勉強してもわかるとは限らない。
▼ 安いニッポン「価格」が示す停滞
☑ モノが安く売られる原因は商品力ではないか
ガイアの夜明けでGUの 社長がこんなことを言っていた。
「消費者が本当にいいものしか買わなくなった。」
限られたお金の中で満足度を高めるために、自分の好きなモノにお金を使うようになった。
私自身も本以外でお金を使わない。
すると以前は売れていたモノが売れなくなる。
売れないから値段が下がる、このパターン。
売れないということは人が求める優先度が低いということ。
つまり元々なくてもいい、あるいは需要がなくなった商品。
人が欲しいと思う商品はどこに売っていても買われる。
今ではネット通販でも売られることが多くなった。
そしていい商品はSNSなどですぐ共有される。
いい商品は自然と世の中に残る環境になっている。
売れない商品は売ること自体やめてしまえばいい、そう思うだろう。
だがそうはいかないのが現実。
顧客満足のためではなく、社内政治や競合への対策として商品を作るから。
売る側も需要がないのに売らないといけないからモチベーションが低下し、結果として売れない。
売る自信がある商品をもっと力を入れて売るべきだ。
それが顧客のためであり、何より会社のためになる。
▼ フィンランドの教育はなぜ世界一なのか
☑ 学校はあくまで手段の1つに過ぎない
義務教育といわれると、「学校に行かなければならない」というイメージがまとわりつく。
だが本当に行かなければならないのだろうか?
フィンランドでは保護者の責任の下、学校に通わなくてもいいことになっている。
自治体から担当者をつけられ、学習状況を確認されるが、きちんと勉強できていれば問題ないそうだ。
大事なのは自己実現を通して成長することであり、学校はあくまで手段の1つ。
この考えを持つ人を1人だけ知っている。
元麹町中学校の校長である工藤勇一さん。
学校の定期テストを廃止、髪型や服装に細かい規定を設けないなど、日本では考えられない規則を作っていった。
実はフィンランドでも同じ方法がとられていた。
読んだときは非常に驚いた。
日本でここまで考えられたのは、「教育とはどうあるべきか?」に向き合ってきたからだろう。
「なぜ?」と誰よりも向き合ってきたからこそ目先ではなく根っこの門d内を見つけられたのだろう。
日本の教師はブラック労働といわれるほど過酷な労働をしている。
心に余裕にない状況では、目の前のことをこなすことで手一杯。
一人ひとりが教育に向き合える機会が増えていってほしい。
▼ フィンランドはなぜ午後4時に仕事が終わるのか
☑ 効果測定をしていくべき
人と話すときはできる限り会う、ダメなら電話、最後にメール。
ここまで非効率なのは、非効率と気づいていないから。
これは効果測定できてないことが原因。
人に会うことが必ず非効率と言っているわけではない。
伝えるだけならメールで十分だし、顔を見て話すならzoomでもできる。
時間とお金をかけてまで話すべき内容なのかをもっと疑うべき。
身体感覚を使う場合、例えば新商品を提案する時などはもちろん直接会ったほうがいい。
実際に使う場面をイメージできるし、改善点も言葉だけより使ってみた方がわかる。
同じ習慣が続くのは、その行動が最も効果が高いと考えるから。
そう考えるのは効果測定したわけではなく、会社の習慣だったりする。
社会の変化が今後も早くなるにあたり、同じ習慣は生産性を下げることになる。
本当に同じ手段でいいのか、代替手段はないのかを効果測定しながら考えていくべき。
▼ 仮想空間シフト
☑ 成果至上主義が加速する
eスポーツとして人気の「フォートナイト」のプロ選手は、結果が出なかったりチームが機能しないとすぐ解散する。
結果を出すことが最上位の目的として共通認識になっているから。
デジタル社会でも同じことが起こっていくのではないだろうか?
売上が多ければその分だけ利益も多くなる。
そのためには高い生産性を出せる人材が欲しいと考えるだろう。
会社で働く場合はずっと同じ人と働くことになる。
組織がうまく機能していなくても、解雇にすることは容易ではない。
結果、生産性が低下してしまう。
ではデジタル社会はどうだろうか?
時間も場所も問わず仕事ができる環境になったことで、フリーランスとして働く人が増えた。
若い人は公務員や大企業を希望する人と同じくらいフリーランスにもなりたいそうだ。
個人で働く人が増えると仕事はプロジェクト制になっていくだろう。
インターネットで提示し、求めている職種を集めて事業を開始する、そうなっていくだろう。
ここでのメリットは、失敗しても中断したり解散ができること。
▼ 仕事選びのアートとサエンス
☑ 偶然を生み出すには企業側の意識改革が必要
「自分の人生は他人が決める。」
昔読んだマンガのセリフの1つ。
どんなにやりたいことがあっても、相手に受け入れられなければ夢はかなわない。
ずっと働きたかった会社に入っても、うまくいくとは限らないのだ。
転職理由において最も多いのは「人間関係」。
しかし、リモートワークの普及により人間関係の悩みが少しずつ改善してきている。
そうなった場合の転職理由とは…?
様々な統計があるが、共通しているのは前向きな転職理由が増えたということ。
不安定な社会になり、転職が当たり前になるといわれるから、自分のキャリアに向き合うようになったのだろう。
ということは転職市場における人材の質は高くなる。
あとは企業側が転職についてどう考えているかが問題。
本書で紹介されたスタンフォード大学のジョン・フランボルツ教授の調査によると、キャリアの80%は「偶然」によって形成されたと回答したそうだ。
ではその偶然はどのように生まれるのか?
転職の場合だと企業の受け入れる姿勢だと考える。
企業が転職に前向きで採用を積極的にするほど転職者にチャンスが生まれる。
そこで成功すればキャリアアップできるかもしれない。
ここで偶然が生まれるのだ。
もちろん転職者も偶然を生み出す準備をしなければならない。
何もしない人にチャンスはやってこない。
ただできることを完璧にやったとしても最後は相手に委ねるしかない。
偶然によるキャリアは企業が鍵。
▼ 大人はもっと遊びなさい
☑ 遊ぶ人が少ないほど流行になりやすい
「今は○○が流行っていて、SNSで話題になっている。」
実家に戻ってテレビのある環境でご飯を食べているとこのようなニュースが自然と流れてくる。
普段テレビを見ない私もこのフレーズはよく聞くようになった。
なぜそこまでして流行に敏感なのだろうか。
周りに置いていかれないため?
たしかにそれもある。
仲間外れにされては周りに冷たい目で見られるかもしれない。
しかし今は多様性の時代。
それぞれの好きなモノを認め合える環境にある。
間違ってはいないけど正しいとも言いきれない。
「何者かになりたい」
流行に敏感な人はこう考えているのではないだろうか?
流行を誰よりも早くつかもうとする一方で、自分が流行を生み出したいという潜在意識が働いている。
ただ流行はあくまで他の人が作り上げたもの、自分ではない。
では流行とはどうやってできるのか?
この本の「やっている人が少ない遊びをやる」が1つのヒントになるのではないだろうか?
その中でも私がこの本を読んで気になったのが「自分のイメージから離れているものを選ぶといい」という言葉。
言われてみると、この記事を書いている現在では「釣りガール」が少し話題になっていた。
言い方が悪いかもしれないが、女性が釣りをするイメージを持ってた人はほとんどいなかっただろう。
だが流行の1つになった。
それはイメージから離れていて実際にやってる人が少なかったからだろう。
何か生み出したい、流行を作るなら遊ぶ人が少ないことをやっていく。
▼ ハーバードはなぜ日本の「基本」を大事にするのか
☑ 人の生き方は本より先にテレビや動画で学ぶ
日本のから見た日本企業の成功事例を紹介する本は何冊もある。
一方で海外から見た日本企業の成功事例を紹介する本はこれまで読んだことがなかった。
当たり前に思われる日本の企業の組織体制や事業体制も海外では学びが多いのが印象的だった。
この本では海外でも学んでいる企業の事例を紹介していた。
その中で私が1番印象に残ったのは、日清食品創業者の安藤百福と三菱創設者の岩崎弥太郎だ。
なぜならこの2人が世間で成功と言われる規模まで会社を大きくできたのは時間がかかっていたから。
安藤百福は成功したのは48歳になってから。
それまでは失敗の連続だったわけだ。
失敗してもあきらめずに挑戦したから成功できたのだ。
人生100年時代といわれる今、私たちは昔の人よりも挑戦できる回数が圧倒的に多い。
「起業家としてスキルや才能に恵まれていても、その起業家が生きた時代と場所が悪ければうまくいかない。」と本文で書かれていた。
時代の変化が早く、インターネットによって場所も自由になりつつある今、チャンスをつかむ機会が多くなった。
しかし、それでも自ら行動して挑戦しようとする人はほとんどいない。
結局は自分とは関係ない、そのように感じてしまうのだろう。
そこで提案したいのが、テレビ番組やYouTube動画で人の生き方を知ること。
本で紹介される成功者は大企業の経営者など自分とはかけ離れた生活をしている人が多い。
本で紹介される人の考えや行動を自分に落とし込んで試行錯誤すれば成功により近づくのは間違いない。
しかし、あまりにかけ離れていると自分が成功するイメージが持てないのだ。
もちろん本を読んでイメージできる人は本をきっかけに行動していけばいいに決まってる。
テレビ番組やYouTubeなら私たちに近い目線で何かに取り組んでいる人を知ることができる。
ジャンルは違えど学べることは多いはず。
自分の交友関係から学ぶのもいいが、優劣の差を意識してしまう傾向があるため、できれば全く知らない人から学ぶほうがいい。
今が一番若い、そう言い切れる自分になっていこう。
▼ 本当に頭のいい子を育てる世界標準の勉強法
☑ 早いうちに大人の見方を知る
「大人の世界ってこうなってるんだ…」
子どものときにわからなかったことが、大人になって初めてわかっていく。
しかし、子どものときにも大人と話す機会はある。
野球やサッカーのクラブチームにはコーチや監督がいる。
両親が働く会社の人と顔を合わせることもある。
ファーストリテイリングの柳井正会長が大人の世界を子どものときから触れることを推奨しているとこの本で紹介していた。
他にも元日本マイクロソフト社長の成毛眞さんも大人と話すことの重要性を説いていた。
大人と話す最大のメリット、それは好奇心を育てること。
子どものときは多くを学校で生活するから、周りにいる人も同じものしか見えていない。
今ではインターネットで遠くにいる人ともつながれるが、同年代ではそこまで物事の見方に大きな差はないだろう。
では大人はどうだろうか?
大人といわれると成人した年齢から上の人すべてである。
人生において約8割を大人として過ごすから、一言で大人と言っても価値観や経験はバラバラ。
この多様な価値観や経験が子どもの好奇心を鍛える。
たくさんの大人と話せば、いろんな人生があっていいと気づけるだろう。
話していく中でロールモデルになる人に出会えれば幸いだ。
あこがれは夢を持つきっかけになる。
早いうちから大人の見方を子どもに見せてあげることはメリットだらけだ。
▼ 黄金のアウトプット術
☑ 百貨店へ行ってみよう
「百貨店で買い物なんてしないよ」
若い世代を中心にこう考える人が多いのではないだろうか?
スマホの普及からネット通販が台頭しつつある今、少しずつではあるがリアル店舗の価値が減ってきている。
小売店は早急にリアル店舗の位置づけを見直すようになった。
百貨店もその中の1つだ。
この本で成毛眞さんがデパ地下へ行くことが好きだと言っていた。
デパ地下とは、百貨店の地下にある主に食料品を中心に展開してるフロアのこと。
流行を敏感に捉えた上で店の入れ替わりが早い。
行くたびに店が移り変わる過程を見るのが好きだそうだ。
私もデパ地下には行くことはあるが、同じお店でマグロのお刺身を買うだけで周りのお店には目もくれず帰宅している。
どんなお店が変わったのかどころか、途中でどんなお店を通ったかななんて覚えていない。
定点観測をしたら流行に気づけるかもしれない。
家電量販店とコンビニを定点観測しているが、リストに加えてみたい。
さて、百貨店をおすすめする人が実はもう1人いる。
あのベストセラー「嫌われる勇気」の著者の古賀史健さんだ。
なぜおすすめするのかというと、素晴らしい本の構造と百貨店のフロア(階)の構造が同じだからだそうだ。
目的のお店だけ行って終わりではなく、来ていただいたお客様に最高の体験をしてもらうための戦略が緻密に練られていることを古賀さんは絶賛していた。
詳しい内容は古賀さんの著書「取材・執筆・推敲 書く人の教科書」を読んでいただきたい。
私も10回以上読んだが、コンテンツを作っている人は読むと気づきが多い1冊になっている。
一方で気になるのが業績不振ではないだろうか。
近年の売上は右肩下がり。
しかし、改善するための取り組みが面白い。
リモートでの1対1の対面販売だ。
個人で働く時代が来るといわれているが、この販売手法は間違いなく先駆けだと考えている。
百貨店が時代の先取りをしているのだ。
私自身は体験したことがないが、接客を受けた方は満足する声をよく聞く。
百貨店しかない体験が必ずあるはず。
目先の情報だけでなく、お客さんや全体の空気感ももう一度味わいたい。
▼ 知的再武装 60のヒント
☑ 情報収集はなるべくネットを使わない
「ググってみて」
Googleで検索をして調べることを、いつの間にかこのように言うことが浸透した。
それほど情報が増えており、検索は私たちの日常にかかせないものとなった。
しかし、その信憑性まで疑う人はどれだけいるだろうか?
多くの人は検索で出た結果を受け入れるだろう。
私はネットの情報で調べるのはあまりおすすめしない。
例を挙げるとウィキペディア。
この本でもウィキペディアを推奨していない。
ウィキペディアは誰でも文章の書き換えが可能だが、校閲はなく編集した人の責任が不明確だからだ。
ネットを使った情報収集の大前提として、その情報を見極められるだけの教養が身についていることが必要だ。
常に疑う姿勢を持って情報を調べることをこの本でも話によく出ていた。
私は情報を調べる時は、本・雑誌・新聞など責任が明確なものを第一に見るようにしている。
そこから他の情報媒体を組み合わせて事実を鮮明に浮かびあげる作業をする。
特に新聞は同じものばかり見ても事実に対する見方が偏るため、必ず2紙以上を読む。
ネットは最終手段、それも教養があり常に疑う姿勢があって使っていいモノ、このような認識である。
▼ 僕たちは14歳までに何を学んだか
☑ 能動的に遊ぶ
「新しい遊び思いついた!!」
小学生のころ、私は飽きやすい性格だった。
鬼ごっこやケイドロなどの遊びにもすぐ飽きた。
その一方で昔ながらの遊びをどうしたらもっと楽しくなるかをひたすら考え続けていた。
鬼ごっこを校庭だけでなく校舎内でやったり(もちろん怒られた)、ケイドロを学校の外も使ってやったり(全校集会で怒られた)した。
今も強みの1つになっている広げて考える力が身についたのもこのときの遊びのおかげだったのかもしれない。
この本では、情報編集力という言葉が出てくる。
未知の問題に対する解決力のことだ。
先がわからない時代では何が起こるか予測することが厳しい。
不明な問題起こっても対処する能力が必要であり、その1つが情報編集力というわけだ。
情報編集力を鍛えるために5つの要素を挙げている。
・コミュニケーション
・ロジカルシンキング
・シミュレーション
・ロールプレイング
・プレゼンテーション
これらは勉強よりも遊びの方が学べるというのが著者の考えだ。
私も子供のころを振り返ってみると、これらの要素を自然とやっていたのかもしれない。
どんな遊びにしたいかコミュニケーションをとった。
不公平がないようにルールを何度も見直して試した。
大人になって初めて遊ぶことの大切さに気付けたのかもしれない。
では遊びだったらなんでもいいのか。
私は「能動的な遊び」こそが情報編集力を身につけるのだと考える。
能動的な遊びは自分で意思決定して状況を変化させたり人と行動する遊びのことだ。
例えばボードゲームやチェス、囲碁など。
反対の受動的な遊びとは、指示されたことをそのままこなす遊びのことだ。
例えばゲームだ。
もちろん受動的な遊びも遊び方によっては情報編集力が身につくのは間違いない。
しかし、ゲームは自分のやりたいことを実現するまでのプロセスが考えることを必要としない場合が多い。
武器を強くするために同じ敵を何回も倒すなど。
だから私は能動的な遊びこそ情報編集力を身につけるには適していると考える。
スマホの検索が充実してるせいで考える機会が奪われている。
それを補う役割も含めて能動的に遊ぶ習慣はあった方がいい。
▼ お金の流れで読む日本と世界の未来
☑ 英語を勉強する
「あれ…英訳が微妙に違うぞ…?」
2021年7月16日に公開された映画「竜とそばかすの姫」を見るために、スマホで何時の回があるか調べた時のこと。
IMAX上映と通常上映の2つがあった。
私はスマホを英語設定にしているため、サイトがすぐに英語表記に変わった。
すると、全く同じ映画なのにタイトルが違っていた。
IMAXのほうは「Princess of Dragon and Belle」。
通常上映のほうは「Belle and Belle Princess」。
翻訳機能が向上している現代でもその捉え方は微妙に違うみたいだ。
やはり言語は自分でできたほうがいい、この本を読んでより実感した。
「そのうち翻訳機を常備するから英語ができなくても問題ないだろう…」
そんな甘い考えをしていたが、問題だらけだ。
まず、日本語の位置づけ。
英語は17.5億人話せるのに対して日本語は1億人、それも常時話してる国は日本だけだ。
グローバル化によってあらゆる国とつながって仕事をするようになるのに、日本語だけしか話せないのは圧倒的に不利。
他には到達できる情報の量と速さ。
この本でも言っていたが、扱える言語が増えるほど情報は劇的に変わる。
日本の流行の中にはアメリカで流行したものがよく輸入されてくる。
最後は今の子供。
今の子供の世代は、日本語だけでなく英語やプログラミング言語も義務教育で身につける。
学校に通うだけでトリリンガルだ。
一方の大人はどうだろうか?
学校で知識の詰め込みの英語は勉強したけど、話せる人はほとんどいないだろう。
プログラミングに限っては仕事にしてる人以外はまず勉強しない。
他の言語ができるようになると有利になるという考え方ではない。
他の言語ができないと圧倒的に不利になるのが今の時代なのだ。
情報を知れば知るほど世の中のことが少しずつ見えてくるようになる。
もちろん先のわからない時代だから100%とは言えない。
それでも何もわからないよりはマシだろう。
まずは英語。
扱う人が多い分、情報量が多いから。
仕事で使うとなると、今後の予測では中国語のほうが優先度は上がるだろうが、確定ではないからひとまず後回し。
スマホの英語設定、TEDの動画、やれることからやっていこう。
▼ 人をつくる読書術
☑ 流行本に敏感になりすぎない
「最近ゲームで勝てるようになった!」
友人が声高に喜んだ声がスマホを通じて耳にささった。
理由を聴いてみると、以前私が教えた「孫子」の本を読んだからだそうだ。
ビル・ゲイツや孫正義も愛読書としても知られる本で、何年も語り継がれる名著だ。
今も読み継がれる古典は今も役に立つ知識であふれており、これからの変化の激しい時代でもその英知を発揮するだろう。
この本の著者も教養を身につけるなら古典、効率よく知識を吸収するなら古典をすすめている。
一方で、私は流行に敏感になってはいけないと考えている。
もちろんどんな本か内容を確認するが、買うことはめったにない。
友人にどれだけすすめられても購入までたどりついた試しがない。
2021.8.13号のPRESIDENTで年収別の愛読書のリストが公開されていた。
年収400万円以下、年収400~800万円、年収800万円以上の3区分で分けられていた。
年収400万円以下と年収800万円以上で見比べると、年収800万円以上は普遍的な本が愛読書なのに対して、年収400万円以下の人たちが流行本を愛読書としている。
愛読書といわれると何年も読み続けているイメージを持つのではないだろうか?
それはどんな時代になっても今の自分を作り上げた大事な1冊だから。
流行に乗るだけでは自分がブレていくだけだ。
年収800万円以上は時代が変化しても重要な考えは変わらないものがある、だから時代が変わっても普遍的な本を読みこんでいるのだろう。
周りに流されない確固たる意志が未来の自分を支える。
▼ 考えるとはどういうことか?
☑ 仕事と関係のない人と話す
大学2年生のときにボランティア団体の合同飲み会に参加したときのことを思い出した。
普段は大学周りの地域のかたと近くの大学のボランティア団体としか交流したことがなかった。
何度も顔を合わせては身近で起こったことを話したり楽しくボランティア活動をしていた。
そんなときに友人に誘われて参加した。
今思うとビジネスに興味を持つ1番初めのきっかけにつながる出来事だった。
他の区の人や県をまたいで様々なボランティア団体の方々と話すことが自分を無知であることに気づかせてくれた。
遠方から来る人が多かった飲み会だったこともあり、その熱意には脱帽した。
あれやりたい、これやりたい、あの問題はどうしよう、未来志向の最高の時間だった。
自分の考えを広げるには自分と異なる人と話す、これは普遍的な事実だと実感している。
会社の飲み会は日中も一緒にいた人と話すことになるが、仕事が同じなのにそこまで話が広がることはない。
仕事中に話し合った方が実を結ぶに違いない。
その時間を仕事とは関係ない人と話す時間に費やしたらどうだろうか?
昔の友人を通して人を集めるのも面白いかもしれない。
今ではSNSもある。音声系SNSで話し合うのも面白い。
多様性が人の考えを広げていく。
▼ 人生に必要な教養は中学校教科書ですべて身につく
☑ 国語は何年も教科書の内容が大きく変わっていない
この本は自分の考えではなく学んだことを書いていく。
それだけ衝撃的だったから。
今の教科書は私が学生だった10年以上も前に比べて非常に実用的になった。
大人になったときに学んだことがどう活用されているかを具体的にイメージできるようになった。
その一方で国語で採用されている本は大きく変わっていないそうだ。
たしかに「走れメロス」は誰でも知っている。
著者の2人は日本語の読解力は義務教育レベルをマスターすれば卒業できると共感していた。
たしかに高校で国語を習ったが、漢字が増えて言い回しが少し難しくなる程度で、日常生活を過ごすなら義務教育レベルで十分だ。
やはり読解力を鍛えるには国語の教科書を読むのがよさそうだ…
▼ 伸びる子どもは○○がすごい
☑ 大人にとっての遊びとは「コミュニティに入ること」
今月読んだビジネス書の中でも遊ぶことの重要性はしつこいくらい伝わった。
この本もその中の1冊だった。
遊びの特長は「主体的であること」。
特徴ではなく特長だ。
早期教育のように早い段階で先取りして勉強することは、主体性を奪ってしまう。
結果、遊んできた子に成績で抜かれるデメリットがあることをこの本では紹介していた。
遊ぶことは人生において必要なスキルを身につける貴重な機会だ。
遊ぶことでやる気や共感性などの非認知能力が鍛えられる。
答えの決まった勉強ばかりで認知能力を鍛えても、答えがわからなかったり変わったりする今の時代で生き残るのは難しい。
AIなど機械も普及しているからなおさらだ。
子どもは学校があるから、同じクラスの友達と遊ぶことができる。
では大人はどうしたらいいか?
私は「コミュニティ」に入るべきだと考える。
学生時代にやっていた部活動でもいい。
今までやったことのないことに挑戦するのも面白い。
仕事のようにメリット・デメリットを考えず、心の底から楽しめることをやれば、非認知能力は鍛えられるはずだ。
仕事が忙しい、他にやることがある、そういう人もいるだろう。
しかし、「緊急であって重要ではない」のでは?(わからない人は7つの習慣の第2の習慣を読んでください)。
今まで以上に長生きするといわれる中で「緊急ではないが重要である」ことの優先度がより高まってきた。
目先のことより長い人生で大事なことを優先しよう。
▼ 変貌する未来
☑ 世界は進歩した、それと同時に課題も増えた
AI、ブロックチェーン、VR、AR、5G…
世界的企業はテクノロジー技術を使った新しいサービスを提供することを考えている、そう思っていた。
技術の進歩が著しい中で、新しい世界を作り上げるかのような期待感に胸が高鳴っていたに違いない。
しかし、この本を読んで考え方が変わった。
私たち一般人の知ってる何倍もの課題が世界にはあるのだ。
GAFAは独占的に利益を上げていると主張する国や地域が存在し、対処を実行しようとしている。
テクノロジーの進歩によって貧困格差がひらいているのだ。
SDGsの取り組みが世界的に行われているが、解決しないとより課題が大きくなるからなのだと改めて実感した。
追記、知らない企業が4社もあって勉強不足を実感した。
▼ ライティングの哲学
☑ 目的を達成するなら手段は自分に合ったやり方でいい
「アートという考え方をなくしたことがアートだった。」
とある本を読んで自分の中の価値観が変わった瞬間の1つ。
アートは自分で作らないといけない、同じもの使ってはいけない、このような当たり前を取っ払った作品に感動さえ覚えてしまった。
ビジネスではイノベーションのために当たり前を疑えというが、その考え自体が当たり前に囚われている思考であることに気づいた人はどれだけいるだろうか。
その当たり前を文章で考えてみよう。
机に座る、パソコンの前で考える。紙にアイデアを並べる、そのような当たり前が思い浮かぶ。
文章の当たり前にちょっと待ったとストップをかけたのがこの本だ。
著者4名はそれぞれ執筆することつまり文章を作ることを独自のスタイルで実行した方々だ。
スキマ時間に思いついたことをスマホでメモして、並べ替えて構成したり、その取り組みには脱帽した。
4人に共通していたのは「文章を完成させることが最優先」ということ。
抽象化すると、まず目的を達成させることが大事、手段は自分が苦にならないやり方ならいいということ。
4人の執筆に対する姿勢は大変参考になった。
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