4 months intensive course Day13
4 months intensive course 13日目。
今日も作業と準備のワークを。
6時間の日は作業と準備を1人1回ずつ出来る。
作業と準備は、本当に個性が出るワークだなと皆んなを見ていてしみじみと感じる。
それぞれ生きてきた年数も違えば育ってきた環境も全然違う。
キャリアだってまちまちで、それぞれにワークするものは本当にそれぞれの中から見つけるしかない。
誰かから簡単に教えてもらえるものではなくて、自分と対話することでしか見つけていけない。
この過程は、自立した俳優になるにはとても大切なステップなのだと思う。
作業について今考えることは、「状況の具体性」と「明確な到達点」。
作業にまつわる状況は、自分を使ってもフィクションでもどちらでも良いのかもしれない。
結局のところ、その設定した状況に納得がいっていれば問題ないのだと思う。
人間の理性はとても優秀だ。
簡単に騙されてはくれない。
『そうは言ってもそんなこと本当は起こらないんじゃない?』『それって本当?』
そんな声が聞こえるような気がする。
そのためにも状況の網目を細かくする必要があるのだと思う。網目とは『具体性』のこと。
『与えられた状況』は、俳優を動かす大きなエンジンの1つになり得る。
その状況の具体性の在り方次第で、積むエンジンの度合いも大きく異なってくる。
何を賭けてるのか、この賭けに負けたら何を失うのか。そして何を得るのか。
それら色んな細かい状況が自分の肚の底にストンとちゃんと落ちた時、テンションが高く目が離せない場が生まれてくるのではないかと思う。
とはいっても、言うは易し行うは難しだ。
この自分自身の『与えられた状況』について考える筋力は、役の『与えられた状況』について考える時に、きっと大いに役立っていくと思う。
今はそれを信じて、自分を突き動かすものは何なのか、そのことを地道に、地道に、見つめて構築していきたい。
そして、思いっきり手放すのだ。
小比類巻諒介
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