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8月のこと②(スコット・ウィリアムズ氏のWS)

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8/28〜8/30

スコット・ウィリアムズ氏によるマイズナー特別WSアドバンスドクラスを受けてきた。

2021年zoomで受講してから約3年。
念願叶ってようやく対面で受けることができた。

本当に、本当に素晴らしかった。

スコットも、そして共に参加した仲間たちも。

彼のワークでは俳優が皆んな子供になっていく。
わがままに、大胆に、それでいてとても繊細に。
いつも一緒にリピ会で見る人の成長も見れたり
ワーク者同士の相乗効果も本当にすごかった。
観ていて、やっていて、こんなに笑ったり、泣いたり、殴りたくなるようなことは中々ない。
そしてなにより楽しい。

この経験は一生の宝物だと思う。

ノートを見返してみると
スコットとのワークは本当にキラキラした宝物で
喜びに満ち溢れた時間ばかりだった。

スコットは俳優のワークをとても楽しそうに観ている。
野球や格闘技を観戦してるかのように
彼自身ものめり込んで観ているように見えた。
大笑いするし、拳握って熱くもなるし。

それだけでもう俳優としては嬉しくなってしまう。

そして彼が使う魔法をどうしたら使えるのか
それもほんの少しだけ垣間見せてもらえた。

マイズナーから学んでいた時代の話や
インパルスシアターを立ち上げた時の話
そしてその間に観てきた数々の演劇作品の話は
全てが俳優の目を輝かせる栄養だった。

・・・

"真実をもって生きる"

これがどういうことか正直まだ分かっていない。
そもそも真実が何であるかさえも上手く言語化できてない。

でももし自分の言葉で表現するとしたら
「自分に起こるすべてのことに素直になること」
そんなことのような気がする。

「自分に起こることはすべて相手からやってくる」

スコットはこの事を何度も口にしていたように思う。
だからのめり込むように相手を観察する。
そしてそこから生まれた"衝動"に素直に従う。
社会ではダメな事も、人から嫌われる事も
自分らしくないことにも。
でもそれらはすべて自分の中に起きてしまった
紛れもない真実だったと思う。
自分に嘘をつくこともなく
誤魔化したりスルーすることもしない
自分の中の真実。

そしてそれを出すことを許してもらえる。
喜んでもらえる。

俳優が子供になる瞬間をスコットだけでなく
その場の全員が待ち望んでいた。

そしてその瞬間は
ただただ可笑しくて苦しくて愛おしくて
心揺さぶられ、息を呑むものだった。

人と人が関わり合うとはこういうことなんだと
演劇が演劇でありライブである意味はこれなんだと本当にそう思った。
そして演劇がより好きになったし
俳優であることにこれまで以上の喜びを感じた。

瞬間瞬間すべてに力がある。

だから、私の仕事は「観察」そして「反応」すること。

そして衝動でいること。

そして生き生きと生きる為の俳優のreadyをすること。

ブランクがありながらもマイズナーに触れてから
ようやく約10年。

これからも自分という楽器を磨くために
"f●ck polite"で続けていきたいと思う。

まだまだどんな景色が見せてもらえるのか
とても楽しみ。

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