パーキングエリアの植栽
ゆらゆらと煤を被りながら揺れる
特別誰かの役には立っていない
そこに植えなければいけない人が
そこに植えたまで、ただそれだけ
暑い寒い言うことなく、季節の巡りを受け入れるのみ
ほら芯から枯れてきてるよ
傷を見せることでしか自己表現できない
本来持っていた輝きは日毎失われていく
ひらひらと葉を落としては迷惑をかける、清掃人には目を伏せる
冬の風は強いから自然に舞うんだよ
嘘じゃないよ
この野郎って言われたわけじゃないのに、言い訳を浮かべる
これって変だよな
鬱蒼と茂ることで自分を薄めてる
隣の誰かの名前すら知らない
みんなそう思って集まることで
安心とは言えないまでも一時の安定を求めている
そこに根をはって、集団ができて、成長ができて、視界を遮って、
結局は定期的に刈られてしまう
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