Teamsのログインエラーを解消する方法
Microsoftはログインエラーが多いです。
自分自身の体験では、アプリなどで別Teamを閲覧するときのログイン失敗率は軽く8割を超えていますし、周囲でもログインできないという声をよくききます。
ログインしないとそもそも会議できないとか、仕事にならない場面がありますので、本当に困ります。
ただ、多少の手間はやむを得ないとして、会議やファイルの閲覧をするだけならほぼ確実にできて、副作用の無い方法はあります。
どうもあまり知られていないようだったので、ご紹介のために書くことにしました。
対処法
最初に対処法を書きます。
Webブラウザのプライベートウインドウ系を利用し、WebでTeamsを使う。
手順
1 InPrivate(Edge)、ゲスト(Chrome)、プライベートウインドウ(Safari)を開く
2 入りたいTeamsのリンクを貼り付ける
3 ログインする
4 ブラウザモードで続ける。
※利用するたびに毎回ログインします。
メカニズムなどの説明
現時点の私の観測では、
「Microsoftのアカウント(あるメアド)が複数のTeamsと関連付けられていたり、複数のMicrosoftのアカウント(複数メアド)を持っている場合で、どれかのアカウントで1回以上ログインした環境」
から新たなTeamを閲覧しようとすると、ほぼ失敗するという状況です。
要するに、一度でもMSにログインをしたことがある環境では、別のTeam等々へのログインは高確率で失敗するということです。逆に成功する環境はログイン情報が一切ない、まっさらの状態ということになります。
Webブラウザは内部に、ログイン関連の情報など様々な情報を蓄積して残しています。一度ログインしたウェブサイトで、再度ログイン操作をしなくても中身を表示できるのはこの仕組みのためです。
ただ、今回の場合は情報が残ってしまっているというのが、むしろ問題です。
ウェブブラウザの情報を消す方法として、ブラウザのキャッシュをクリアというやり方を見かけることがあります。確かにこれでも情報は消えるので、ログインは成功するようになるはずです。
しかしこれを行うとほかの様々な情報も消され、本来残したいログインが解除されるなど、影響が大きくなります。操作もちょっとややこしいと思います。
絶対ダメというほどではないのですが、煩雑なのと、ややリスクもあるように感じます。
影響が少なく確実と思うのが、プライベートウィンドウの類いを使うという方法です。
ブラウザによって呼び方違っており、InPrivate(Edge)、ゲスト(Chrome)、プライベートウインドウ(Safari)というのが現状の名称です(仕様も微妙に違いますが、ここでは無視してよいくらいの違いです)。
このプライベートウインドウは、実行するたびに、ブラウザのウィンドウが(ほぼ)真っさらの状態で作成されるものになります。ログイン情報も残っていません。
そこでこの環境を利用すれば、既存のログイン情報の悪影響を受けないことになります。
このプライベートウィンドウにTeamsのリンクを貼り付けます。
リンクは、Teamに招待された時のメールなどで手に入ります。
下記画像は、招待ボタンを右クリックしてリンクを取り出す例です。
ログインに成功した際のURLをブックマークしておくなどの方法もあり。
開いたらログインを行います(まっさらなログイン)。
そのあとは、ウェブブラウザで続けるという意味のボタン(「代わりにWebアプリを使用」など)を選択します。
そのまま、ウェブブラウザ上でTeamsを操作して、会議やファイルの閲覧などを行ってください。
※PCアプリでの起動はしません。アプリ内にログイン情報が残っているので、それに影響されて正常動作しなくなります。
私の把握している限りでは、このやり方が再現性が高く、それなりに簡単で副作用もないやり方です。
ご参考になれば幸いです。
おまけ:なぜこんなことになっているのか
そもそもなぜこんなことになっているのか、という疑問があります。
正直分からないのです。誰か答えを教えてもらえないでしょうか。。。
キャッシュを排除すればだいたいログインできますので、キャッシュの整合性等々が問題なんだと思います。
するとサーバーサイドの問題じゃないように見えます。
それならアプリなりブラウザ側をちゃんと実装すればしまいですので、すぐ直せそうに思えます。
しかしこれだけ膨大なユーザーがおり、膨大な開発資源を持ったサービスであるにもかかわらず、3年とかそういう単位でログインエラーが続いている認識です。
なんでこんなことになるのか理解ができないです。想像もつかない根深い問題があるのでしょうか。
「諸々のニーズからしてMSがフィットするので、本来MSを推奨したいのだが…」、という局面が結構あります。しかしこのログインエラーのせいで、結局推奨せずに終わったりします。
MSの歴史が長く、製品群が広大すぎて、整理したり整合とるのが大変なんだろうなというのは分かりますが、しかしさすがに「ログインがほとんど成功しない」というのはユーザーに利用権すらなくなります。
上記の対策も正直対症療法にすぎず、アプリにちゃんと全部のTeamを入れておいて、スピーディーに閲覧する、というのが本来の使い方だと思います。
これは本当になんとかしてほしいと思うところです。
※法律業界の方向けの補足
MSログインエラーに関する事象は、あらゆるTeamで生じる認識です。最高裁判所がホストするTeamに固有の問題ではないと思われます。
他の記事
書いた人の紹介
セキュリティは大事なところからやっていきたい
データの記録では仕事がしづらい
補足
EdgeはWindows環境の影響を受けやすいです。もし失敗したらChromeで試すのも有効です。私は最初からChromeでやっています。
最終更新 2023-12-09
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?