ショッピングモールで眠る高齢者は、幸せか?
ショッピングモールへ平日の昼間行くと、高齢者がひとりで居眠りしている姿をよく見かけます。少し離れたところから、私は観察することにしました。
3分、5分、動きません。と、ようやく顔を上げました。少し周りを見渡して、またうつむきます。1分、3分、動きません。また顔を上げました。本当は寝てない? またうつむきました。
さみしい・・・
やることはないのか?
やりたいことはないのか?
毎日こうやって、時間を潰しているのでしょうか?
図書館へ行っても、同じように居眠りしている高齢者の姿があります。ところが本当は居眠りせず、うつむいてじっとしているだけなのかもしれません。
家にいて、同じように何もすることなく、ボーッと過ごしている人もきっといるはずでしょう。
「もうなんにも、やる気が起こらんのよ」
若い時には、自分がこんなことになるとは想像もしていないのでしょうか?
私は今、あの居眠り高齢者を見て、反面教師として勉強させていただいている心境になっています。
私は絶対、あんな高齢者にはならないぞ!
あの人だって、若い時はエネルギッシュに行動されていたのかもしれません。先々はこうなるとは、思わなかったのかもしれません。だとしたら、いま私が見て感じたように、同じような経験をしていれば違ったのかもしれませんよね。
家族がなくて友人知人がいない状態を想像してみました。その状況だと趣味がきっとないことでしょう。せめてネット上にでも何らかの趣味があれば、顔が見えなくても繋がりはあるはずです。それすらなかったとしたら・・・。
つらいです。
朝が来るのが怖くなるかもしれません。夜寝る時、このまま目が覚めなければいいのにと思うかもしれません。
書いていて悲しくなってきました。
老後を楽しく送りたいのならば、定年になってから考えては遅いことは確かです。若い時から、好奇心、興味を持って、いろんなお付き合いを広めておくことが必要でしょう。
仕事仕事で追われている時は、あまり考えられないのかもしれません。少なくとも、50歳くらいには先を見据えた行動が必要であると思います。
老後を楽しくするのも、悲しくするもの自分次第です。社会のせいでも、政治のせいでもありません。お金のあるなしも関係ありません。気力さえ衰えなければ、きっとなんとかなるはずです。私はそう信じています。