「コロナ後」変わる意識
今日の読売新聞に「コロナ後の変わる意識」について全国世論調査が載っていました。
「5類」への引き下げに若者は賛成、高齢者は反対という結果です。60歳以上では不安が根強く残っていることが浮き彫りになりました。
私の周りでもこれは同じように感じます。しかも年齢が高ければ高いほど、怖がっている率が高いと感じます。
なぜコロナは怖いのか?
「なぜそんなに怖がるのか?」と問うたところで、本人の感情だからしょうがないです。他人には分かりません。ただ、ひとつ感じるのは、年齢が高いということは、それだけ死に近いということでもあります。
自分の年齢を考えると、「いつ死んでもおかしくない」「どんどん死に近づいている」という不安が日常的に大きいからと思われます。
私は61歳ですからまだその感覚は分かりません。「60代はまだ若いよ〜」と言われるように、そんなものなのでしょう。それが70を過ぎ、80を過ぎ、平均年齢を過ぎると、自分も「いよいよ」「そろそろかな」~「お迎えがいつ来てもおかしくない」という気持ちが出てきて当然です。
そこへきて新型コロナウイルスという未知の世界、死へ招かれる見えない恐怖が目の前に来たわけです。「外出を控える」「人混みへは行かない」「ワクチン接種したい」という感情になる方が普通と言えます。
社会は働いている人で動いている
社会を動かしているのは定年退職した人ではありません。と考えると、いま働いている人たちを中心に社会の動きを考えざるを得ないわけです。
マスクによって人の感情を読み取ることが難しくなり、コミュニケーションに支障が出ていることは否めません。早く取りたいけど、心配という声も若者の間にも無いわけではありません。
相手は見えないからこそ難しいし、算数問題のように正解が簡単に導き出されるものでもありません。政府が当初から言われていた「正しく怖がりましょう」という言葉が、私はずっと頭に残っています。
新型コロナウイルスの5類引き下げへの賛否
21%:賛成
33%:どちらかといえば賛成
31%:どちらかといえば反対
14%:反対
自分が感染して重症になる不安を感じるか
17%:大いに感じる
44%:多少は感じる
29%:あまり感じない
9%:全く感じない
マスクを周囲の人が着用しているなら自分も着用しなければならないと感じるか
49%:感じる
34%:どちらかといえば感じる
8%:どちらかといえば感じない
8%:感じない
1%:答えない
新型コロナウイルスによって私達の生活は確実に変化しました。それは私達が生きている間に経験したことない状況が起こったためです。しかし歴史を振り返ると、人類は常にウイルスとの戦いで生き抜いてきています。必ずしも悪いことばかりではなく、生活が一変した中にも、良いことがあったはずです。その良いことをしっかり見つめ、これから先の、自分の人生を考えていきたいと思います。