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爬虫類の脳も哺乳類の脳も、共通の祖先から独自に進化

Dragons and Brain Evolution という論文ニュースから。Max Planck Instituteの研究で、元論文はScience誌に掲載されています

一般的には「爬虫類の脳・哺乳類の脳・人間の脳」のように、古いの脳の上に新しい脳が積み重なっている、アイスクリームのような三層構造なっているという言われ方がされています(一部の脳神経学者は強く否定)。

今回の研究では、トカゲ(爬虫類)とマウス(哺乳類)の転写因子の発現を手かがりに、神経細胞のアイデンティティを分析しました。

その結果、いわゆる脳における爬虫類脳、すなわち皮質下以外の部分においても、トカゲとマウスに共通する神経細胞が存在し、また皮質下の領域も含めて終脳や中脳にもトカゲとマウスそれぞれの独自の神経細胞が存在することが分かりました。

これは「哺乳類において爬虫類脳に哺乳類脳が足された」のではなく、爬虫類と哺乳類が共通の祖先から分かれたあとに、爬虫類も含めてそれぞれの脳が独自に進化をとげたこと、そして脳のすべての領域において進化の痕跡があることを意味します。

【龍成メモ】

素人向けの分かりやすい説明には往々にして、とんでもない間違いが含まれています。

「爬虫類の脳・哺乳類の脳・人間の脳」や「(進化を意識して使われる)脳の3層構造」のような言い方は正確さを欠いた表現だと思います。

とは言え私自身も(本当は違うんだけどな…)と思いながらも、「爬虫類脳」みたいなことを言ってしまうことがあるので、注意したいと思います。

#脳科学 #爬虫類 #進化論

torstensimonによるPixabayからの画像

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龍成(りょうせい)
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