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ロシアのアプリを使い続けるウクライナ人の安全は守られるのか?
ウクライナで最も人気なメッセンジャーアプリの一つ、Telegram
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Telegramは約4,400万人の人口がいるウクライナにおいて、3,000万以上ダウンロードされている非常に人気の高いメッセンジャーアプリです。
ウクライナの戦争中でも活躍するTelegram
Zelensky大統領が国民を鼓舞するための演説を放送する際にも、Telegramの機能が使われています。
また、世界中から集まる暗号資産による募金を国民に配布する手続きも、Telegramのチャットボットのやりとりによって、各個人に仮想カードが配られるという仕組みになっています。
ロシアでも大人気のメッセンジャーアプリ。なぜならば、ロシア人が作ったアプリなので
ロシアでも約1億2240万ダウンロードされている超人気のアプリです。
そもれそのはず、Telegramは2013年に、Nikolai DurovとPavel Durovによってロシアで立ち上げられました。
ここで、ウクライナはロシアのアプリを使ってて大丈夫なんだろうか?という疑問が生まれます。
あることをきっかけにロシアを追われるDurov兄弟
兄弟はTelegram以前にVKというソーシャルメディアを運営してましたが、ロシア政府にVK上の(ウクライナ人に関する)個人情報を政府に提供することを要求されますが、それを拒否したため(彼らの主張としては)会社ごと乗っ取られてしまい、結果的にロシアを追われて出国することになります。
その後、Telegramをイギリス領ヴァージン諸島で登記、LLCをドバイで設立していますが「ユーザのデータを政府から守る」という理由から、どこを拠点にして活動しているかは明らかにしていません。
いかなる犠牲を払ってでもユーザのデータは守る
Pavel Durovは"a commitment to protect user data at any cost" という文章をTelegramに投稿しています。
9 years ago I defended the private data of Ukrainians from the Russian government — and lost my company and my home. I would do it again without hesitation. https://t.co/GUFCjbqDc5
— Pavel Durov (@durov) March 7, 2022
9年前と同じようにどこかの政府から「ユーザデータの提出」を要求され、それを拒否したら会社や家を失うことになるとしても、私はまた同じ決断をするだろう、とTweetしています。
そして母方の家系がウクライナから来ているとも語っています。
【龍成メモ】
Telegramの競合のSignalの創業者Moxie MarlinspikeがTwitterで「Telegramのデータが暗号化されてると、未だにみんなが信じてることに驚いてます」とTweetしているので、気になる人はそちらもご覧ください。
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