認知症につながる高齢者の難聴
Hearing Loss Linked to Dementia in Older Adults という論文ニュースから。
70歳以上の2/3が難聴になっているアメリカ
アメリカでは70歳以上の3分の2が難聴に罹患しています。日本の場合も65歳以上の半分、1,500万人が難聴です(note:高齢者が騒がしい環境で言葉を聞き取れない理由)。
難聴の程度が大きい高齢者は認知症になる可能性が高い
ジョンズ・ホプキンス大学ブルームバーグ公衆衛生大学院の研究です。2,413人を対象とし、そのうち約半数が80歳以上です。
中度・重度の難聴者の認知症有病率は、正常な聴力を持つ人よりも、認知症有病率が61%高いことが分かりました。
補聴器使用者はリスクが低下する
中度・重度の難聴者でも補聴器を使用(853名)した場合には、認知症の有病率が32%減少しました。
【龍成メモ】
紹介したニュースの中でも触れられていますが、難聴がどのように認知症と関連しているのか、そのメカニズムについての仮説はありますが、まだ解明には至っていません。
Photo by Mark Paton
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