2/3 Science記事メモ by Ryosei
Exercise Harder if You Want to Ward off Pain Due to Aging 加齢による痛みを防ぐには、よりハードな運動をしよう
『週に一度、水泳やテニスなど、高いレベルの身体活動を行うことは、慢性的な筋骨格系の痛みを食い止めるのに役立つ。』という研究。
この研究はイギリスの50代以上(男性44.1%・女性55.9%)を対象とした調査で、Overweight(BMIが25より上30以下)が43%・Obese(BMIが30より上)が29.7%で、合計は72.7%にものぼる。一方で日本の場合、50代の男性ではBMI25以上が37.2%、女性は19.2%しかいない。従って単純に日本はあてはめてよい結果かどうかは分からない。※ちなみに日本女性の統計では60代以降はBMIが急激に増加している
興味のある方は是非、論文(Associations between pain and physical activity among older adults)を読んでみてください。
Heavy Cannabis Use by Female Adults Associated With Lower Incidence of Diabetes 女性成人による大麻の大量使用は、糖尿病の発症率低下と関連
大麻を吸う回数が月に4回以上の場合をヘビーユーザーと定義した際、ヘビーユーザーの女性は、大麻を使用していない女性に比べて、糖尿病と診断される確率が低いという結果。女性の少ない頻度(月に4回未満)の大麻使用者は使用してない女性と確率が変わらず、男性参加者はどのレベルの大麻使用でも、糖尿病との相関はありませんでした。
既にエンドカンナビノイドのシステムに性差があることが分かっていますが、『大麻に含まれる主要化合物CBDとTHCがエンドカンナビノイド系受容体を刺激し、グルコースの処理が改善される』という点においても性差があるのでは、と著者らは指摘しています。元論文はこちらです。
※本当?と思う方も多いと思いますが、調べたら確かにエンドカンナビノイドシステムと糖尿病に関する論文は色々とありました。例えばこの論文Targeting the endocannabinoid system in diabesity: Fact or fiction?など。
Men With Sex Addiction May Have Elevated Levels of the Love Hormone Oxytocin セックス依存症の男性は、愛のホルモンであるオキシトシンのレベルが上昇している可能性がある
性欲亢進症の男性64人と健康な男性38人の血液サンプルを分析し、性欲亢進症の男性は血液中のオキシトシンのレベルが高いことが分かりました。
オキシトシンは視床下部で作られ、下垂体から分泌されるホルモンです。オキシトシンは性行動に重要な役割を果たしており、オキシトシン濃度が異常になると、性欲亢進症の原因になると考えられているそうです。
また、性欲亢進症の男性30人に7週間の認知行動療法のプログラムを実施したところ、治療後にオキシトシンのレベルが有意に低下したそうです。
#オキシトシン #視床下部 #認知行動療法 #大麻 #糖尿病 #BMI #THC #CBD #エンドカンナビノイド
【龍成メモ】
明日金曜日は某媒体から取材を受けるので準備が忙しく、今日はScienceメモ作れるか分かりませんでしたが、なんとかリリースできてよかったです。
表紙はComfreakさんの写真です。