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試験結果に悪影響を及ぼす「意外な不安」とは?(The Economist)
Anxiety does not cause bad results in exams というThe Economistの記事から。元論文は『Psychological Science』に掲載されています。
試験中の不安はテスト結果と相関しない
試験中の不安があると、本来持ってる能力や知識を引き出せず(思い出せないとか)に成績が悪くなるという仮説が今までは存在しました。
今回、最終国家試験を控えた309名の医学生について、デジタル学習プラットフォーム上で試験を解いたり、本番40日前には模擬試験も行いました。
本番当日40日前から日々、本番当日も含めて、不安のレベルを測るために「緊張している」かどうかについて「1=全くそう思わない」から「5=全くそう思う」までの5段階で回答してもらいました。
結果は予想に反して、試験当日の不安は、試験の成績をまったく予測しませんでした(=相関がないという意味)。
「テスト数週間前の不安」はテスト結果に影響を与える
試験当日の不安はテスト結果との相関がありませんでしたが、試験数週間前の不安が強いと試験結果が悪くなるという結果になりました。
これは試験数週間前の不安が強いと勉強の妨げになってしまい、試験本番までの期間における学習効果が落ちてしまい、学習が進まなかったためです。
【龍成メモ】
日々の仕事や起業においても「不安になる」というのは非常に重要な、そして必要なスパイスだと思います。
ただし、不安になり続けていると「思考」や「行動」が鈍くなり、場合によっては思考ができなくなり、文字通り動けなくなって止まってしまうため危険です。
やはり不安いうスパイスを糧にして、あとは「まあ、いっか」と思って行動する方が結果がどうあれ、不安で思考停止や行動停止をしているよりも、確実に何かに近づける気がします。
ken19991210によるPixabayからの画像
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