中国経済の停滞が若者の幻滅を引き起こしている(The Economist)
China’s economic malaise is causing disillusion among the young というThe Economistの記事のまとめです。
中国の経済が急成長を遂げていた頃の若者は、自由こそ得られなかったが、海外旅行や留学の機会も増え、かつ中国共産党も締め付けを(少しは)緩和する兆しを見せていたため、若者は現状に満足していました。
しかし現在、都市部の若者16歳〜24歳の失業率は21%を超え、家賃も高騰しており、インターネットの検閲は強まってます。党に目をつけられた起業家は屈辱を味わう今日において、中国の若者は未来に対して失望しています。
ネット空間では寝そべって何もしないことを意味する躺平(tǎng píng)という言葉が流行り、最近では自暴自棄になって何もしないことを意味する『摆烂(バイラン)』が使われるようになってきています。
中国の指導者は、欠陥だらけで機能不全に陥った西側資本主義国家と自国を比較するのが好きですが、若者が不幸な状態にある現在の中国はその比較の上で決して有利ではありません。
今後さらに、個人の自由よりも集団利益を追求することになれば、若者たちの憂鬱さに拍車をかけることになるでしょうか。
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