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フェンタニルがオピオイド危機をアメリカの大都市に拡大させる(The Economist)

Fentanyl is spreading the opioid crisis into America’s big cities というThe Economistの記事を参考にしたnoteです。

フェンタニルは天然のモルヒネの50〜400倍の威力があると言われ、致死量もわずか約2mgです。食塩1粒が0.1mgなので、食塩20粒ほどで致死量に達することになります(厳密には比重が異なりますが)。

シカゴのクック郡において、オピオイドの過剰摂取の死亡者のうち、10人中9人がフェンタニルによって亡くなっています。

鎮静剤の中でも最も強力なフェンタニルは主に、農村部及び白人の間で広がってきましたが、近年は都市部にも浸透しています。

昨年クック群で過剰摂取で亡くなった人の大半はアフリカ系アメリカ人でした。2021年に全米における黒人の犠牲者は18%を占め、2018年の13%から上昇しています。

【龍成メモ】

「粗末な器具を使う売人は、誤って致死量を1錠に押し込んでしまうこともある」とThe Economistの記事にもありますが、致死量がわずか約2mgのため、管理が不十分な非合法ドラックを口にするのは命がけです。

法に触れるのでやめておいた方がいいというのはもちろんですが、「何が入ってるか分からない」というのは、より大きなリスクだと思います。

そのような背景から、「コカインの合法化」がThe Economistのような一流誌で議論されたりします。

#オピオイド危機 #コカイン #フェンタニル #薬物乱用

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