UAEのAI注目企業、G42(The Economist)
G42, an Emirati AI hopeful, has big plans というThe Economistの記事から。以下の内容はWikipediaなど様々な情報源からまとめています。
G42は2018年に設立されたアラブ首長国連邦のアブダビに拠点を置くAI企業です。UAEのタフヌーン・ビン・ザーイド国家安全保障局顧問が支配的な株主で会長を勤めています。
中国との深い関係について米国政府が懸念を持っていたため、マイクロソフトがG42に対して$1.5 billionの投資を行う前に、中国との関係が切られました。
G42はChatGPTのような大規模言語モデルを自社で開発するのではなく、各企業がAIを活用する上でのインフラ提供や、具体的な技術応用にフォーカスしています。例えば以下のようなことが例として挙げられます。
Microsoft Azureプラットフォームを活用し、高性能のデータセンターを構築。これにより、Microsoftの顧客は大量のデータ処理とAIモデルのトレーニングが可能になる
チャットボットの作成やゲノムおよび予防医療データの分析にAI技術を導入するため、Cerebrasから最大9台導入予定のスーパーコンピュータのうち、最初の1台を約1億ドルで購入することで合意。各スーパーコンピュータは、4エクサフロップスの演算能力を持つ
G42はSinopharmと提携し、コロナウイルスワクチン臨床試験を実施。2021年3月には、アブダビでワクチンを生産することを決定(2020年6月)
ちなみにG42のCEOの名前はPeng Xiao、漢字で書くと肖鵬です。そう、元々中国人で一時期米国籍でしたが、今は米国籍を捨ててUAE国籍になっています。
CEOは2021年には「中国政府友好賞」も受賞し、その名前が在UAE中国大使館のウェブサイトにもあります。このような経緯もあり、米国政府はG42に対して警戒し続けています。
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