ステーブルコインは現実世界のルールによって縛られるべき
Stablecoins need to be tethered by real-world rulesというFTの記事から。
米ドルと連動しているステーブルコインの一つTerraUSDが、その存在意義である1USDT=1ドルを維持できず、このペッグ(=固定価値での交換)が崩壊しました。
5/16現在で1USDT=$0.1653という暴落したままの価格になっています。暗号資産上で様々な取引する際、「一時的な退避場所」や「価値の保存」として使われることが多い(実際の通貨に戻す必要がない)と考えられるステーブルコインなので、数%の下落ならまだしも、8割以上も価値が減損してしまうとなると大変な問題です。
Tether社はUSDTの価値を裏打ちするための準備金として「83.74%を現金、現金同等物、短期預金、コマーシャルペーパーで、4.61%を社債で、5.27%を非関連団体への有担保ローンで、6.38%をデジタルトークンなどのその他の投資」で保有してるとしてますが、その信ぴょう性が疑問視されていました。
FTの記事では、暗号資産についても他の金融資産と同様に政府によって規制されなければ、金融の安定を脅かす新たなリスクになるとしています。
【龍成メモ】
騒動に中心にいる会社はTether社ですが、tetherには「つなぐ」という意味があるので、ドルとペッグするという意味にかけてTetherという社名なっている気がします(あくまでも予想ですが)。
今回の記事タイトルは英語オヤジギャグになっていて"Stablecoins need to be tethered"、つまりステーブルコインもちゃんと規制される(縛られる)べきという意味をtetheredと社名をもじって表現しています。なんぞ。
Engin AkyurtによるPixabayからの画像