未来的な医薬品の登場によって、医師には新たなトレーニングが求められている（WSJ）
These Drugs Are So Futuristic That Doctors Need New Training というWSJの記事です。
先進的な治療にはトレーニングを受けた医師が必要
ノーベル賞を受賞したCRISPR-Cas9を始めとして、科学的な進歩によって様々な新しい治療法が生み出されています。
記事でベレント・ワイス博士が
「これまでのボトルネックは、科学と薬剤を見つけることでした。しかし新しいボトルネックは、薬を投与するための十分な訓練を受けた人を確保することです」
と語ってるように、せっかく開発された新しい治療法を実践できる人が不足しています。
先進的がん治療、CAR-T細胞療法の例
例えば、患者自身のT細胞を取り出し「がん細胞を攻撃するための遺伝子（CAR）を導入」して、再び患者の体内に戻すCAR-T細胞療法という治療法があります。
このCAR-T細胞療法薬のYescartaは以下のような運用が必要になります。
Kite社（Gilead Sciences傘下）が提供する約6か月間の資格プログラムを受講する必要がある
Yescartaは使用するまで摂氏マイナス150度（華氏マイナス238度）で保管する必要がある
冷たすぎ暖かすぎない、温度が適切に管理された状態（37°C の恒温水槽又は乾式解凍機器等）で解凍（融解）しなければならない
解凍（融解）後の再凍結は厳禁
より正確な内容が知りたい場合は、第一三共が出している「イエスカルタ点滴静注に関する資料」をご覧ください。
【龍成メモ】
記事には他にも、CRISPR-Cas9を用いたアンジェルマン症候群などの治療（アルツハイマー病やパーキンソン病などその他疾患にも可能性）や遺伝子治療についても話が出てきます。
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