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中枢神経系へのドラッグデリバリー(Nature Reviews Materials)
nature reviews materialsのDrug delivery to the central nervous system という論文から。
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中枢神経(脳と脊髄)はBBBなどに守られているので、薬剤はほぼ突破できない
中枢神経(脳と脊髄)はBBB(血液脳関門)や血液脳脊髄液関門(BCSFB)によって守られています。そのため、アミノ酸やグルコースなどの神経活動に必要な栄養素は血液から脳内に輸送されますが、水溶性の高い物質やタンパク質、そして毒物・薬物はBBBを通ることが難しいです。
全身投与される分子量500未満の低分子の98%以上、分子量500以上の分子のほぼ100%が脳に到達することができません。そのため、中枢神経(脳や脊髄)に関わる病気を薬剤で治療することが困難な状況です。
論文の具体的な内容は?
全身投与、中枢神経系への直接投与、経鼻投与、筋肉内注射による末梢投与など、中枢神経(CNS)へのドラッグデリバリーの設計と材料について説明しています。
また最後に、中枢神経(CNS)へのドラッグデリバリーのための材料設計における重要な課題と機会や、中枢神経(CNS)へのドラッグデリバリーにおいて予想される臨床的影響についても語られています。
【龍成メモ】
最近(最近でもないか)専門外の論文もよく読むようにしてます。今回はnature reviews materialsです。専門外なので詳しいところまでは紹介できてませんが、こういう話題もあるのね、ぐらいのレベルでも共有できればと思いました。
表紙はSanchez Amezcuaさんの写真です。
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![龍成(りょうせい)](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/72573886/profile_99bdc138f01327b47543e60e7b490414.jpeg?width=600&crop=1:1,smart)