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犬は飼い主のストレス臭をかぐと、行動が悲観的になる
Dogs Detect Human Stress Smell, Affecting Their Mood and Choices という論文ニュースから。元論文はScientific Reportsに掲載されています。
実験で犬は最初、餌が確実に入っている器と餌が絶対に入っていな器を学びます。
次に、上記の2つの器の間に「曖昧な器」を置きます。これは未学習なので餌が入ってるか入っていないか、犬には分かりません。
犬にストレス状態にある人間の汗と息をかがせた場合と、リラックス状態にある人の汗と息をかがせた場合で、どのように結果が異なるか観察しました。
すると、リラックス状態を嗅いだあとは「曖昧な器」に素早く近づくのに対し、ストレス状態を嗅いだあとの犬は「曖昧な器」にゆっくりと慎重に近づく、つまり悲観的な状態になっていることが分かりました。
逆にストレス臭を嗅いだあとの犬は、ポジティブな器に対してはより接近の頻度が高まりました。つまり、より確実な結果を求める、リスク回避行動が高まったとも言えます。
【龍成メモ】
盲導犬や、空港などで活躍する探知犬を始めとした職業犬(使役犬)を訓練する際に、訓練する側に過度なストレスがかからないように考慮する必要があると研究者は指摘しています。
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