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6/13の気になった記事(チャットボットの意識、ハタラカナイオジサン、食料 vs. 燃料)by Ryosei
Google社のチャットボットが「意識・感性(Sentinent)」を持つと主張したエンジニアを休職に追い込む(FT)
Google places engineer on leave after he claims group’s chatbot is ‘sentient’ という記事から。
Googleのチャットボット「LaMDA」(Language Model for Dialogue Applications)が「人間らしさ」を身につけたと主張したことで、GoogleのAI部門のシニアソフトエンジニアであるBlake Lemoine氏が、Google社より休職を言い渡されました。
チャットボットLaMDAは「私が最初に自我を持ったとき、私は魂の感覚をまったく持っていませんでした」とか、「それが、生きているうちに、だんだんわかってきたんです」などと話すそうです。
しかし、AIの専門家であるMelanie Mitchellは、人間はちょっとしたシグナルを受け取るだけでその対象を「擬人化(anthropomorphize)」してしまう能力がある。「Googleのエンジニアも人間であるため、そのこと(=安易な擬人化)に対して免疫がなかった」と評しています。
日本で急増する「クビにできない人」たち(FT)
日本でよく耳にする「働かないおじさん」問題が、ついに英国の経済紙FTに載ってしまったという話です。内容は日本のみなさまはよくご存知の話です。
年功序列とか、年功序列なので働いていて生産性の高い若手よりも「働かないおじさん」の方が給与が高い。そのため、会社全体の「やる気をそぐ」要因になっているなどです。
今後日本が圧倒的な人手不足に陥った時に、買収によって人を買うという選択肢が出てきます。
買収前のデューデリジェンスで、6本の目のタバコを吸って帰ってきた社員が「クビにはできないけど役に立たないハタラカナイオジサン」だとしたら、これは立派なポイズンピル(=買収防衛策)になると記事では皮肉っています。
食料 vs. 燃料。ウクライナ戦争は、作物をエネルギーに利用することについての議論を激化(FT)
Food vs fuel: Ukraine war sharpens debate on use of crops for energy というFTの記事から。
米国では昨年、トウモロコシ生産量の36%がバイオ燃料に、大豆油に至っては供給量の40%がバイオディーゼルになっています。
そもそも作物から作るバイオ燃料がカーボンニュートラルであるというのは、ある種の幻想を含んでいます。
ヨーロッパとアメリカでバイオ燃料に使われる穀物を50%削減できれば、ウクライナの小麦・トウモロコシ・大麦・ライ麦の輸出がすべて失われたとしても、その分を補えるそうです。
Photo by Allison Saeng
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