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犬の脳も飼い主の「赤ちゃん言葉」に敏感
Dog brains are sensitive to infant- and dog-directed prosody というCommunications Biology に掲載された論文より。
犬も赤ちゃんと同じように「赤ちゃん言葉」に聴覚皮質が反応
人間の赤ちゃんに対して母親が使うような「赤ちゃん言葉」が、赤ちゃんの脳をより活性化させる(=音声として受け取りやすい)ことが、4〜13ヶ月児に対する脳波計など(NIRS含む)の研究から分かってきました。
今回の研究から犬も同様に、人間が発する抑揚のついた話し方に対して、脳の聴覚皮質が反応することが分かりました。
女性の声により反応する
そして犬に対して男性よりも女性が話しかける方が、より脳は活発になります。
高い周波数(F0)とその周波数の変化(F0の上がり下がり)の大きさが、犬の聴覚皮質の反応に影響を与えているようです。
古くから脳に備わっている機能なのか?
人間の赤ちゃんが母親の声に特異的に反応するのは「胎内でお母さんの声を聞いてるから」という仮説がありますが、犬の場合は生後3週齢までは外耳道が閉じているため、胎内で人間の女性の声を聞いて影響を受けることはありません。
そうすると、より高いピッチ(=周波数)とその大きな変動(=F0の変動)が表す興奮状態のような特徴が、犬の注意を引いている可能性があります。
もしくは、犬が家畜化され人間と共存する過程において、選択的に強化された(=そのような犬が選ばれ続けた)形質なのかもしれません。
【龍成メモ】
犬と赤ちゃんの共通性という観点も面白いですが、今後犬の脳を研究することで、幼児の脳の理解にも役立てることができるという考えもあるようです。
Tony MinguillonによるPixabayからの画像
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