テキサス州の連邦判事が、人気の中絶薬に不利な判決を下す(The Economist)
A federal judge in Texas rules against a popular abortion medication というThe Economistの記事から。
20年以上も認められてきた妊娠中絶薬の認可を差し止める
テキサス州の連邦判事がこれまで20年以上も認められていた妊娠中絶薬「ミフェプリストン」の認可を一時差し止めるという判断を下しました。
上記が裁判所から出された文書になります。
もともと中絶反対の保守系団体から「認可の取り消しを求めて食品医薬品局(FDA)を提訴」があったのがきっかけです。
この決定に対して連邦政府が控訴できるよう、命令の施行を1週間保留するとしています。
ワシントン州の裁判所がテキサス州に対して反撃
テキサス州判事の判断の直後に、ワシントン州のトマス・O・ライス連邦地裁判事は、ミフェプリストンの使用を「人工中絶を州法などで認める民主党知事の17州と首都ワシントン」において認める、という判断を示しました。
第5巡回区控訴裁判所に持ち込まれたが…
テキサス州判事の決定は、第5巡回区控訴裁判所(the Fifth Circuit Court of Appeals)に持ち込まれました。
この裁判所は、トランプ、GWブッシュ、そしてレーガン時代に指名された判事が多数です。そのため、ミフェプリストンに対するFDAの認可を取り消した以外は、テキサス州連邦判事の考えをほぼすべて支持しました。
相反する判断が存在するため、最高裁に持ち込まれる可能性が高いようです。
【龍成メモ】
ミフェプリストン(ミフェプレックス)については、厚労省から「手術が必要となる出血等の危険性がある」という点や、「医師の処方せんまたは指示書に基づき必要な手続きを行わない限り、個人輸入することはできない」という注意喚起があるので、気をつけてください。
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